家庭菜園で 「パクチョイの育て方を知りたい!」「中華料理で使うパクチョイを自分で育ててみたい!」と思っていませんか?
パクチョイは春から秋まで長期間種まきでき、種まきから40~60日ほどで収穫できる人気の中国野菜。種を直まきするだけで育てられて、暑さにも比較的強いので、家庭菜園初心者にこそチャレンジしてほしい野菜なんですよ!
この記事では、これまで150種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、パクチョイの基本データ・栽培カレンダー・育て方のステップを、実際の栽培経験や写真を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
品種選びから種まき時期、発芽のコツ、害虫・病気対策、収穫方法まで、パクチョイ栽培で押さえておきたいポイントをサクッとまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
- パクチョイの特徴と家庭菜園で育てやすいポイント
- 春まき・秋まきそれぞれの種まき時期と栽培カレンダー
- アブラナ科ならではの害虫対策と農薬の使い方
- 株ごと収穫する適期の見極め方
パクチョイとは|特徴・家庭菜園で育てやすいポイント
パクチョイの基本データと家庭菜園で育てやすいポイントを、まずは表でサクッと確認しておきましょう!

| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | アブラナ科 |
| 発芽適温 | 20~25℃ |
| 発芽日数 | 3~5日 |
| 生育適温 | 15~25℃ |
| 栽培の難易度 | ★☆☆ |
| 栽培適期(中間地) | 4~10月まき/5~11月収穫 |
| 種まき~収穫までの日数 | 約40~60日 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・5列15cm間隔 |
| 収穫の目安 | 草丈20cm・株元がふっくらした頃 |
パクチョイはアブラナ科の中国野菜で、茎が白いチンゲンサイの仲間「白軸の中国野菜」のこと!炒め物・スープ・煮浸し・蒸し物と中華料理を中心に幅広く活躍してくれて、シャキシャキとした食感とほんのり甘い味わいが特徴ですよ。
続いて、パクチョイが家庭菜園で育てやすい理由を3つ紹介します!
①春~秋まで長期間栽培できる
パクチョイは暑さにも寒さにも比較的強く、中間地なら4~10月まで長期間にわたって種まきできる優秀な中国野菜!真夏の高温期を除けば、春・初夏・秋とほぼ通年で育てられるんですよ。年に何度も種まきできるので、家庭菜園で常備したい野菜のひとつですよね!
特に秋まきは害虫被害が少なく、寒さに当たることで葉に甘みがのって美味しさが一段とアップしますよ!
②発芽が早く管理がラク
パクチョイは畑に直接種をまく「直まき」で栽培するのが基本。発芽までも3~5日とスピーディなので、種をまいたらすぐに芽が出てきてくれるのが嬉しいポイント!種まきから40~60日ほどで収穫できるので、初心者でも「育てている実感」をすぐに味わえますよ。
「種まきはちょっとハードルが高いな…」という方は、セルトレイで育苗してから定植することもできます!自分のスタイルに合わせて選べるのも家庭菜園の楽しいところですよね。
③酸性土壌に強くpH調整がシビアじゃない
同じ葉もの野菜のホウレンソウは酸性土壌に弱くて石灰を多めに入れる必要がありますが、パクチョイは比較的酸性土壌に強く、pH調整がシビアじゃないのも家庭菜園向きなポイント!通常の石灰量(100~150g/㎡)で十分育ってくれるので、土づくりで神経質になる必要がなく、初心者でも失敗しにくいんですよ。
パクチョイの栽培カレンダー(中間地ベース|種まき時期・収穫時期)

パクチョイは4~10月まで長期間にわたって種まきできる、家庭菜園では超優秀な中国野菜です。暑さにも寒さにも比較的強いので、真夏の高温期と真冬を除けばほぼ通年栽培が可能ですよ!
中間地の場合、4~10月まで種まき可能で、種まきから収穫までの目安は約40~60日。春まきは害虫被害が出やすいので予防対策が重要、秋まきは害虫が減って栽培しやすいのがそれぞれの特徴ですよ!
金太郎初心者には「失敗しにくい秋まき」がおすすめ!害虫被害が少なく、寒さに当たって甘みも増していくよ。
パクチョイ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
育て方を解説する前に、パクチョイ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策を紹介します!事前に押さえておくと、栽培成功率がグッと上がりますよ。
①防虫ネットなしで害虫に葉を食べられる
パクチョイ栽培でもっとも失敗しやすいのが、アブラナ科特有の害虫被害です…。パクチョイはアオムシ・コナガ・ヨトウムシなど、アブラナ科を好む害虫の被害を受けやすいのが特徴。特に春~初夏は害虫の活動が活発で、放置するとあっという間に葉を食べ尽くされてしまうんです…。
金太郎も家庭菜園を始めたばかりの頃、防虫ネットを張らずに育てたらヨトウムシに葉を食べ尽くされて、収穫できる葉がほとんど残らなかった…という苦い経験があります。防虫ネットはもちろん、農薬を組み合わせて複数の害虫対策をするのが成功のカギですよ!



葉もの野菜に虫が付いていたら嫌ですからね…、害虫対策は念入りにしておきましょう!
②春まきで気温上昇によるとう立ち
パクチョイは低温に当たった後で気温が上がると、とう立ち(花芽がつくこと)しやすい性質があります。春まきで「もう少し大きくなってから収穫しよう」とのんびり構えていると、あっという間に花芽がついて葉が硬くなってしまうんです…。
金太郎も春まきで収穫を遅らせた結果、気づいたらとう立ちしてしまい、葉が硬くなって食感が悪くなった経験があります…。春まきは迷ったら早採りを心がけるのがポイントですよ!
③真夏の高温で発芽率が落ちる
パクチョイの発芽適温は20~25℃。真夏の30℃を超える時期に種まきすると、地温が上がりすぎて発芽率が落ちやすいんです。生育自体は暑さに強いのですが、発芽だけはちょっとデリケートなんですよね。
金太郎の経験では、真夏(7~8月上旬)の種まきはやや難易度高め。どうしてもこの時期に蒔きたい場合は、寒冷紗で日除けをして地温を下げる、または涼しい場所でセルトレイ育苗してから定植すると発芽率がぐっと安定しますよ。
→[真夏の育苗を成功させるコツ・暑さ対策3選はこちら!]
栽培で準備するもの
パクチョイ栽培で準備するものは以下のとおり。基本は直まきなので、シンプルな資材だけでスタートできますよ!
- パクチョイの種(おすすめ品種:おいしいパクチョイ)
- 5列15cm間隔の穴あき黒マルチ(畝幅75cm用・幅95cm)
- 元肥
- 牛糞堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
- 防虫ネット(害虫予防用|必須)
- アルバリン粒剤・Zボルドー・ゼンターリ・フーモン(病害虫対策用)
パクチョイのおすすめ品種は「おいしいパクチョイ」


金太郎のおすすめ品種は、「おいしいパクチョイ」!その名のとおりおいしさに定評があり、軸が白く肉厚でシャキシャキとした食感を楽しめる品種です。種まきから約40~50日で収穫できるスピード感も魅力で、春から秋まで幅広い時期に種まきできる汎用性の高さもあって、初心者にも育てやすい品種ですよ!



金太郎は炒め物にする時、軸と葉先を分けて時間差で火を通すのがお気に入り!軸のシャキシャキ感が引き立つよ。
パクチョイの育て方5ステップ(家庭菜園向け)
パクチョイの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しく紹介していきます!
①種まき1週間前までに土づくりする


種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。
金太郎は「元肥一発・追肥なし」のシンプルなスタイルで栽培しています。パクチョイは栽培期間が短い野菜なので、元肥をしっかり入れておけば追肥なしでも十分育ってくれますよ!
家庭菜園における土づくりのやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
②畝幅75cmに穴あき黒マルチ(5列15cm)を張る




元肥をすき込んだら、幅75cmの畝を立て、5列15cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。パクチョイは株間15cmでOKなので、穴あきマルチを使えば一気に種まき位置を決められて作業がぐっとラクになりますよ!
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]
金太郎は畝幅75cm・マルチ幅95cmにすべて統一しています。畝幅を統一しておくと、トンネル支柱や防虫ネットも1サイズで済むので、家庭菜園の管理がとてもシンプルになりますよ!
害虫対策の決定打!アルバリン粒剤を土に混ぜ込む
マルチを張る直前、金太郎はいつも「アルバリン粒剤」を土に混ぜ込むようにしています!根から吸収されて植物全体に行き渡る「浸透移行性」の殺虫剤で、パクチョイにつきやすいアブラムシ類やコナガなどにしっかり効いてくれます。
マルチを張ると土壌混和ができなくなるので、必ずマルチ張り前に施用しましょう!詳しい効果や使い方は以下の記事で解説しています。



アブラナ科野菜は害虫被害がとにかく多いので、アルバリン粒剤での土壌混和は本当に強い味方!防虫ネットだけだとネットの中で発生する害虫に対処できないんだよね。
③1穴に3粒ずつ種まきする




【発芽適温:20~25℃|発芽日数:3~5日】
マルチの穴に指で1cm程度のくぼみを作り、1穴につき3粒ずつ種をまきます。覆土したら、種が流れないよう優しくたっぷりと水やりしましょう!
パクチョイの種は発芽までに3~5日と早いので、表土を乾かさないようにキープしておけば、すぐに芽が出てきてくれますよ!



金太郎の畑では極力間引きしない方針!1穴3粒で株間で競り合わせながら育てるよ。
育苗・苗の購入からスタートすることも可能


パクチョイは直まきが基本ですが、セルトレイやポットで育苗してから定植したり、ホームセンターで苗を購入してスタートすることも可能です。「真夏の高温期に畑で発芽させるのが難しい…」「種から育てるのは少しハードルが高い…」という方は、苗からスタートする方が確実ですよ!
→[苗の育て方・育苗の基本はこちら!]
金太郎は苗を植え付ける際、リキダスを薄めた水をたっぷり与えるようにしています!「コリン」「フルボ酸」「アミノ酸」の他、ミネラル類がバランス良く配合されていて根の活着が良くなり、植えつけ後の生育をスムーズに進めてくれるからです。
④病害虫対策をする




パクチョイはアブラナ科の野菜で、害虫被害がとても出やすいのが弱点…。アオムシ・コナガ・ヨトウムシ・アブラムシ・ハモグリバエなど、多くの害虫の標的になります。予防中心でしっかり対策していきましょう!
害虫対策は防虫ネット+ゼンターリ+フーモン
| 害虫 | 症状の例 | おすすめ対策 |
|---|---|---|
| アオムシ | ・葉を食害して穴だらけにする | ・防虫ネット ・ゼンターリ散布 |
| コナガ | ・葉裏から食害して葉に薄皮を残す | ・防虫ネット ・ゼンターリ散布 |
| ヨトウムシ | ・夜に葉をバリバリ食べられる | ・防虫ネット ・ゼンターリ散布 |
| アブラムシ | ・新芽、葉裏に群がり汁を吸う ・ウイルス病も媒介 | ・アルバリン粒剤(種まき時) ・防虫ネット ・フーモン散布 |
| ハモグリバエ | ・葉に白い線状の食害跡 | ・防虫ネット ・被害葉の除去 |
害虫対策の基本は「防虫ネット+農薬」の組み合わせがおすすめ!
まずは種まきが終わったら速攻で防虫ネットを張りましょう!害虫が入り込む前に物理的なバリアで守ってしまう作戦です。
防虫ネットの張り方や選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
防虫ネットとアルバリン粒剤で大半は防ぐことができますが、それでも発生する場合、金太郎は「ゼンターリ」と「フーモン」を混用して散布するようにしています!
ゼンターリは有機JAS適合のBT剤で、アオムシ・コナガ・ヨトウムシなどの幼虫にしっかり効いてくれます。そこに「フーモン」を混用すると、ゼンターリの成分を葉にしっかり付着させる”展着剤”としての効果だけでなく、ベタっとした糊のような成分がアブラムシなど小さな虫の気門(空気の出入り口)を塞いで、呼吸を物理的に止めて退治することができます。こちらも有機栽培で使えますよ!
害虫対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の害虫対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
病気対策はZボルドーがおすすめ
| 病気 | 症状の例 | 主な原因・時期 | おすすめ対策 |
|---|---|---|---|
| 軟腐病 | 株元が溶けるように腐る | 高温多湿で発生 | ・水はけ改善 ・Zボルドー散布 |
| 白さび病 | 葉裏に白い斑点 | 低温多湿で発生 | ・風通しを良くする ・Zボルドー散布 |
| べと病 | 葉に黄白色のシミ、葉裏にカビ | 低温多湿で発生 | ・風通しを良くする ・Zボルドー散布 |
「Zボルドー」は糸状菌から細菌まで幅広い病気に有効な予防薬!有機栽培でも使用できます。金太郎は本葉が出そろったタイミングと、収穫の2週間前あたりに散布するようにしています!



Zボルドーは病気が出てからでは遅い。金太郎は病気が出ていなくても、必ず散布するようにしてるよ!
病気対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の病気対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
⑤草丈20cmで株ごと収穫する


【種まき~収穫の目安:40~60日】
パクチョイの収穫の目安は、草丈が20cmほどになり、株元がふっくらしてきた頃です!株元をハサミで切って株ごと収穫しましょう。パクチョイは生育が進むととう立ちしやすくなるので、適期になったら早めに収穫するのがコツですよ!
金太郎は実際に栽培してみて、草丈15~18cmほどの少し早めのタイミングで収穫するのがお気に入り!軸が柔らかくて炒め物や煮浸しにぴったりのサイズ感になるんですよ。大きく育ちすぎると軸が筋っぽくなることがあるので、欲張らないのがポイントですね。



一気に収穫適期が来ると食べきれずにもったいないので、ちょっと早めから収穫し始めると美味しいパクチョイを長く楽しめますよ!
パクチョイ栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、パクチョイ栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園初心者がつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:パクチョイの栽培で大切なポイント
ここまで、パクチョイの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や写真を交えながら解説してきました!
- 中間地では4~10月まで長期間にわたって種まきできる
- アブラナ科なので防虫ネット+農薬で害虫予防を徹底する
- 畝幅75cm・5列15cmの穴あき黒マルチに1穴3粒ずつ直まきする
- 収穫適期は草丈20cm!とう立ち防止のため早めの収穫を心がける
パクチョイは種まきから40~60日ほどで収穫できる、家庭菜園で年に何度も楽しめる優秀な中国野菜です!春から秋まで長期間種まきできるので、ぜひ本記事を参考にパクチョイ栽培にチャレンジしてみてくださいね!
その他の春・夏・秋・初心者におすすめの野菜については、以下の記事でまとめて紹介しています。あわせて参考にしてみてください!














