土づくりが終わり、「いざマルチを張ろう!」と思ったものの、「風で飛ばされてうまく張れない」「一人で作業するとシワだらけになってしまう」と悩んでいませんか?
一度張ったマルチは基本、収穫までそのまま使い続けます。そのため、栽培の途中で風で剥がれたり破れたりしないよう、最初の段階でしっかりと固定しておくことが、その後の野菜づくりを成功させる大切なカギになります。
そこで本記事では、初心者の方でも一人でピンと綺麗にできる「マルチの張り方」や失敗を防ぐ「マルチを張るタイミング」、植え付け前の「穴あけのコツ」まで、実際の栽培経験や写真を交えながら、分かりやすく解説します!
- 追肥の手間を省くための事前準備と、幅75cmの畝に最適なマルチのサイズ
- マルチ内の保湿効果を高め、風による失敗を防ぐための適した作業タイミング
- 初心者の方でも一人でシワなく綺麗に仕上げられる、マルチ張りの具体的な3つの手順
- 穴なしマルチを選んだ方向けの、失敗しない便利な専用道具と野菜ごとの適切な株間
マルチを張る前の準備(土づくりとマルチの用意)
マルチを綺麗に張るためには、張る前の事前準備が重要です。ここでは、マルチ張り作業に入る前に終わらせておくべき2つのステップを解説します!
①土づくりと畝立て(幅75cm)を完了させておく

マルチを張る前に、堆肥や肥料をすき込んだ土づくりと、畝立てを終わらせておくことが大切です。
当ブログでおすすめしている「元肥一発(追肥なし)」の栽培スタイルでは、一度マルチを張った後に剥がして肥料を追加することがないからです。もちろん、堆肥や石灰を追加することもしません!
後から肥料が足りないと気づいても修正が難しいため、あらかじめ土をしっかりと耕し、必要な養分を均一に混ぜ込んでおきます。土づくりの具体的な手順については、「家庭菜園の土づくりガイド」でおさらいしてみてください!
その後、「幅75cm」の畝を立てて表面を平らに整えておきましょう!詳しい畝の作り方や「畝幅も通路も75cm」で統一すべき理由などについては、以下の記事で紹介しています!
金太郎マルチを張る前の土づくりと畝立てを丁寧に行っておくことが、マルチを綺麗に張るポイント!
②畝幅75cmにピッタリな「幅95cm」のマルチを用意する


幅75cmの畝に張るマルチは、「幅95cm」の規格を選ぶのがおすすめです!
幅75cmの畝に対して幅95cmのマルチを被せると、左右に約10cmずつの余白ができます。マルチを張る際は、幅75cmの通路側の土を使い、この10cmの余白にしっかりと土を乗せて固定していきます。
なお、葉もの・根もの・実ものといった野菜ごとのマルチの使い分けについては、「マルチの種類と野菜別の選び方!幅95cmを4種類だけ揃えれば十分な理由」の記事で解説していますので、購入前にそちらをチェックしてみてください!
失敗を防ぐ「マルチを張るタイミング」とは?
土づくりが終わるとすぐにマルチを張りたくなりますが、実は「いつ張るか」というタイミング選びも大切なポイントです。初心者の方が失敗を防ぎ、野菜たちの生育がスムーズに進むのに適したタイミングを2つご紹介します!
①雨の翌日など、土に適度な湿り気がある時
マルチを張るタイミングとしておすすめなのは、土に適度な湿り気がある時です!
なぜなら、マルチの大きな役割の一つは「土の保湿」だからです。土がカラカラに乾いた状態でマルチを張ってしまうと、後から水やりをしてもマルチの下に水分が届きにくく、種や苗が乾燥して育ちにくくなってしまいます。


しっかりと雨が降った後、それが乾くまでの数日以内に作業をするのがベスト!それが難しければ、ジョウロなどで予めたっぷり水やりするのもOKです。



適度な湿り気を土の中に閉じ込めるイメージ。
②風が弱く穏やかな時
マルチを張る日の天候は、風が弱く穏やかな日を選ぶことをおすすめします!
ビニール製のマルチは風に煽られやすく、風が強い日に一人で作業をすると、真っ直ぐに張るのが難しくなるからです。


せっかく畝の上に広げても、風でフワッとめくれたり、シワが寄ったりしてしまいます。特に、当ブログで推奨している「元肥一発(追肥なし)」の栽培では、途中でマルチをめくることもないため、最初にピンと綺麗に張っておくことが大切です。天気予報を確認し、風速が1〜2m程度の穏やかな午前中などを狙うと作業がスムーズに進みますよ!
一人でも綺麗にできる!マルチの張り方3ステップ
事前の準備とタイミングの確認ができたら、いよいよマルチを張る作業です!一人で作業をする場合でも、コツを押さえればシワなく綺麗に張ることができます。具体的な手順を3つのステップで解説します。
①畝の端にマルチのスタート位置を固定する


まずは、畝の端にマルチの端(スタート位置)をしっかりと固定します!
畝の端にマルチを少し長めに垂らし、そこに土をしっかりと被せて足で軽く踏み固めます。最初の起点をずれないようにしっかり固定することが、真っ直ぐ張るための第一歩になります。
②マルチを真っ直ぐ引っ張りながら広げる


スタート位置を固定したら、畝の反対側に向かってマルチを真っ直ぐ広げていきます。



ロール状のマルチの場合、クワの柄をマルチの芯の中に入れるとコロコロ綺麗に広がるよ!
反対側の畝の端まで到達したら、ハサミでマルチを切り、少しテンション(引っ張る力)をかけながら①と同様に端をしっかりと土で固定します。この時、左右のバランスを見て、畝の中心にマルチの中央が合っているかを確認しながら進めてください。


マルチを広げる際、強風だとめくれてしまって大変ですよね…?そんな時は、マルチを広げながら「一定間隔で土を被せる(仮止めする)」と良いですよ!これなら強風でもめくれにくくなります。金太郎も基本、一人でマルチを張るので良くやってます。
③両サイドに土を被せてしっかりと裾を埋める




最後に、マルチの両サイド(裾の部分)に土を被せて、全体をしっかりと固定します。
幅75cmの畝に対して幅95cmのマルチを使っているため、両側に約10cmずつの余白ができます。幅75cmの通路側の土をクワなどですくい、この10cmの余白部分に隙間なく均等に土を乗せていきましょう!この時、マルチを足で踏みながらクワで土を寄せると、自然とテンションがかかり、綺麗に張ることができます。
土を乗せた後は、軽く足で踏んで土とマルチを密着させます。



隙間があると、そこから風が入り込んでマルチが剥がれたり破れたりする原因になるので注意!


ここまでで、マルチ張り自体の作業は完了です!この後、苗や種を植えるための「穴あけ」を行いますが、お使いのマルチの種類によって次の手順が変わります。
- 「穴あき」マルチを張った場合
これで準備完了!そのまま種まきや植え付けしてOK - 「穴なし」マルチを張った場合
続けて、育てる野菜に合わせた穴を開けていきます。失敗しない穴あけのコツを次のセクションで解説しますので、このまま読み進めてください!
定植前の仕上げ「マルチ 穴あけ」の方法と便利アイテム
ここからは、穴が空いていないタイプのマルチを選んだ方に向けた手順です。自分で穴を開ける作業は難しそうに感じるかもしれませんが、コツと便利なアイテムを知っていれば誰でも綺麗に仕上げることができます!
失敗しない!初心者におすすめの専用穴あけ器
穴なしマルチに穴を開ける際は、ハサミやカッターではなく、専用の「穴あけ器」を使うのがおすすめ!身近な刃物で無理に切ろうとすると切り口がガタガタになり、風でマルチが裂けてしまったりするからです。
そこでおすすめなのが、こちらの専用カッターです!



直径は60mmあれば十分。
この道具を使えば、上から軽く押し込んで回すだけで、綺麗にスポッと円形の穴を開けることができます。切り取ったマルチの破片も本体の中に溜まっていく仕組みなので、畑にゴミが散らからないのも嬉しいポイントです。
育てる野菜に合わせて適切な株間で穴を開ける


専用の道具を用意したら、育てる野菜に合わせて適切な「株間(穴と穴の間隔)」で穴を開けていきましょう。育てる野菜に合わせて自由に間隔を調整できるのが、穴なしマルチ最大のメリットです。
当ブログの基本レイアウトである「幅75cmの畝」に対して、一般的な株間の目安と配置は以下のようになります(いずれも1列)。
- 株間45cm:ブロッコリー、カリフラワーなど
- 株間50cm:トマト、ピーマン類など
- 株間60cm:ナス、キュウリ、ズッキーニなど
- 株間1m:カボチャ、スイカ、メロンなど
いきなり穴を開けるのではなく、メジャーで測りながら「穴あけ器」を使うと、等間隔で美しい仕上がりになります!育てる野菜に合わせて最適な株間を確保し、野菜がのびのびと元気に育つ環境を作ってあげましょう!



野菜ごとの詳しい株間は、それぞれの野菜の育て方記事で紹介してるよ。
まとめ:マルチ張りで大切なこと
今回は、家庭菜園初心者の方に向けて、一人でも綺麗にできるマルチの張り方と、定植前の穴あけのコツを解説しました。
- 予め土づくりと畝立て(幅75cm)を終わらせ、幅95cmのマルチを用意する
- 雨の翌日など適度に土の湿り気があり、風が穏やかな日を選ぶ
- スタート位置を固定し、真っ直ぐ引っ張りながら広げ、両サイドの余白(約10cm)に土を乗せてしっかりと埋める
- 専用の穴あけ器を使い、野菜に合わせた適切な株間で穴を開ける
マルチ張りは、野菜がのびのび育つための土台となる重要な作業です。当ブログでおすすめしている「元肥一発(追肥なし)」の栽培スタイルでは、一度張ったマルチは収穫まで張りっぱなしでOK!最初は面倒に感じるかもしれませんが、種まき・植え付けの段階でしっかりとマルチを張っておくことで、その後の追肥や草むしりの手間を大幅に減らすことができます!
ぜひ本記事を参考に、綺麗にマルチを張って野菜たちを迎え入れる準備を整えましょう!




