家庭菜園で 「ケールの育て方を知りたい!」「栄養たっぷりのスーパーフードを自分で育ててみたい!」と思っていませんか?
ケールは青汁やスムージーでおなじみの、栄養価がとても高いアブラナ科の葉もの野菜。結球しないので家庭菜園でも育てやすく、アブラナ科の中では害虫が発生しにくい上に、摘み取り収穫で長く楽しめるので、家庭菜園初心者にもチャレンジしやすい野菜なんですよ!
この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、ケールの基本データ・栽培カレンダー・育て方のステップを、実際の栽培経験や写真を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- ケールの特徴と家庭菜園で育てやすいポイント
- 春作・秋作それぞれの植える時期と栽培カレンダー
- 苗の植え付けのコツと害虫・病気対策
- 長く楽しめる摘み取り収穫の方法と収穫時期
ケールとは|特徴・家庭菜園で育てやすいポイント
ケールの基本データと家庭菜園で育てやすいポイントを、まずは表でサクッと確認しておきましょう!

| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | アブラナ科 |
| 発芽適温 | 15~25℃ |
| 発芽日数 | 4~7日 |
| 生育適温 | 15~20℃ |
| 栽培の難易度 | ★★☆ |
| 栽培適期(中間地) | 春作:3~4月植え/6~7月収穫 秋作:8~9月植え/10~4月収穫 |
| 植え付け~収穫までの日数 | 約60~80日 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・2列30cm間隔 |
| 収穫の目安 | 葉が12枚以上・草丈30cmほどになった頃 |
ケールは結球しないキャベツの仲間で、青汁やスムージーの原料としても知られる栄養価の高いアブラナ科の葉もの野菜!ビタミン・ミネラル・食物繊維がたっぷり詰まっていて、サラダ・炒め物・スープなど幅広い料理に使えるんですよ。フリル状の葉がかわいい「カリーノケール」や青汁でおなじみの「カーリーケール」など品種も豊富です!
続いて、ケールが家庭菜園で育てやすい理由を3つ紹介します!
①アブラナ科の中でも害虫・病気が発生しにくい
ケールはアブラナ科の野菜の中では比較的害虫が発生しにくく、初心者でも育てやすいのが嬉しいポイント!葉に厚みがあって硬めなこともあり、チンゲンサイやコマツナのような柔らかい葉もの野菜に比べると、アオムシやコナガの被害が出にくい傾向があるんですよ。
さらに病気にも強く、金太郎はこれまでケールで病気が発生したことはほとんどありません!結球するキャベツと違って葉を広げて育つので株まわりの風通しがよく、病気が出にくいのも育てやすさの理由なんですよ。
とはいえアブラナ科であることに変わりはないので、防虫ネットや農薬での予防はしっかりしておくのがおすすめ!
金太郎特に苗が小さいうちは葉が柔らかく狙われやすいので、油断は禁物ですよ。
②摘み取り収穫で長く収穫を楽しめる
ケールは結球せずに次々と葉を伸ばしていくので、大きな葉を1枚ずつ摘み取りながら長期間収穫を楽しめるのが最大の魅力!一度にドカッと採れすぎて使いきれない…という心配がなく、必要な分だけ少しずつ収穫できるんですよ。
秋に植え付ければ、晩秋から年明け、うまくいけば春先まで収穫が続きます。一株あればキッチンで使いたいときに採りに行ける「家庭菜園ならではの贅沢」を味わえるのが嬉しいですよね!
③耐寒性が強く真冬でも収穫できる
ケールは耐寒性が非常に強く、霜が降りる真冬でも生育を続けてくれる頼もしい野菜!むしろ寒さに当たることで甘みや旨みがぐっと増していくんですよ。青汁の苦みが苦手な方も、冬採りのケールなら食べやすく感じるはずです。
葉もの野菜が少なくなる冬場に、畑で元気に育つ濃い緑色のケールは本当にありがたい存在!秋作で育てれば、寒い季節に新鮮な葉もの野菜を収穫できるのは家庭菜園の大きな喜びですよね。
ケールの栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)


ケールは中間地では3~4月の春植えと、8~9月の秋植えの年2回スタートできる、涼しい気候を好むアブラナ科の野菜です。苗を植え付けてスタートするのが基本で、真夏の高温期と真冬の厳寒期を除けば長く栽培を楽しめますよ!
中間地の場合、春植えなら3~4月植え付け/6~7月収穫、秋植えなら8~9月植え付け/10~4月収穫が基本パターン。春植えは気温上昇でとう立ちしやすいので早めの収穫が重要、秋植えは害虫が減って栽培しやすい上に寒さで甘みが増すのがそれぞれの特徴ですよ!
苗から育てるのが基本ですが、育苗からスタートすることも可能。育苗から始める場合は、春植えなら2~3月、秋植えなら7~8月に種まきして、約30日育苗してから植え付けるのが目安ですよ。



初心者には「秋植え」がおすすめ!害虫被害が少なく、寒さに当たって甘みが増したケールは絶品だよ。
ケール栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
育て方を解説する前に、ケール栽培で失敗しやすい3つの原因と対策をご紹介します!事前に押さえておくと、栽培成功率がグッと上がりますよ。
①害虫に葉を食べ尽くされる
ケールはアブラナ科の中では害虫が出にくい方ですが、「出にくい」だけで「出ない」わけではないです。アオムシ・コナガ・ヨトウムシ・アブラムシなど、アブラナ科を好む害虫の標的になることはあります。特に植え付け直後の苗が小さい時期や、害虫が活発な春~初夏は注意が必要なんです。
金太郎も「害虫が少ないから」と油断して防虫ネットを張らずに育てたら、気づいたら若い葉がヨトウムシに食べられていた…という経験があります。害虫が少ない野菜でも、防虫ネットと農薬を組み合わせた予防はしっかり行うのが安心ですよ!



アブラナ科野菜は「予防が9割」!害虫が少ない品種でも油断は禁物だよ。
②春植えで気温上昇によりとう立ちして葉が硬くなる
ケールは低温に当たった後で気温が上がると、とう立ち(花芽がつくこと)しやすい性質があります。春植えで「もう少し大きく育ててから収穫しよう」とのんびり構えていると、気温上昇であっという間に花芽がついて葉が硬くなってしまうんです…。
金太郎も春植えで収穫を遅らせた結果、とう立ちさせてしまった経験があります…。春植えはとう立ちする前の早めの収穫を心がけ、じっくり長く育てたいなら秋植えを選ぶのがポイントですよ!



金太郎はこれを逆手にとって、春先に伸びてくる「菜花」を摘んで食べるのも楽しみにしてるよ!ほろ苦くて結構美味しい。
③肥料切れで葉が育たず収穫が続かない
ケールは摘み取り収穫で長期間にわたって葉を採り続ける野菜なので、栽培期間が長く、普通の化成肥料だと途中で肥料が切れて新しい葉が育たなくなってしまうことがあります。葉を摘み取るたびに株は次の葉を出そうとするので、その分の養分が長く必要になるんですよね。
金太郎は基本「元肥のみ・追肥なし」のシンプルなスタイルで、ケールのように長く収穫する野菜には、肥料がゆっくり長く効く「一発肥料」を元肥に使うようにしています。一発肥料なら追肥の手間なく、栽培期間を通して安定して養分を届けられるので、収穫が長く続いてくれますよ!
栽培で準備するもの
ケール栽培で準備するものは以下のとおり。苗からスタートすればシンプルな資材だけで始められますよ!
- ケールの苗または種(おすすめ品種:カリーノケール)
- 2列30cm間隔の穴あき黒マルチ(畝幅75cm用・幅95cm)
- 元肥
- 牛糞堆肥 … 3ℓ/㎡
- 一発肥料 … 100g/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
- 防虫ネット(害虫予防用|必須)
- ダイアジノン粒剤5・Zボルドー・ゼンターリ・フーモン(病害虫対策用)
ケールのおすすめ品種は「カリーノケール」


ケールにはさまざまな品種がありますが、金太郎が家庭菜園で特におすすめしたいのが「カリーノケール」!フリルのように細かく縮れた葉が特徴のケールで、一般的なケールに比べて葉がやわらかく、苦みやえぐみが少ないので生でも食べやすい品種です。



見た目が華やかなのでサラダに加えるだけで食卓がぐっとおしゃれになりますよ!
ケールの育て方6ステップ(家庭菜園向け)
ケールの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①苗を準備する
ケールは苗を植え付けてスタートするのが基本です。苗を準備する方法は2つあります。
- ホームセンターやネットショップ等で苗を購入する
- 自分で種から苗を育てる(育苗期間:約30日)
どちらの方法でも構いません、ご自身のスタイルに合わせて選んでください。
初心者の方は、苗を購入してスタートするのが手軽でおすすめ!ケールは近年人気が高まっているので、ホームセンターでも苗が見つかりやすくなってきましたが、品種にこだわるならネットショップが便利ですよ!金太郎は「てしまの苗屋」を良く利用しています。
家庭菜園に慣れてきたら、自分で苗を育ててみましょう!ケールの苗を育てる手順を以下でご紹介します。
ケールの育苗手順




【発芽適温:15~25℃】
ポリポット(直径9cm)に育苗培土を入れ、種を3粒ずつ蒔きます。覆土をかけてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。この時、覆土代わりに「イネニカ」をまくと、徒長しにくくガッチリした苗に仕上がりますよ!
その後、害虫対策としてポリポットを育苗ハウスに入れた上で、こまめに水やりして乾かさないようにしながら発芽適温を確保します。春作で温度が足りない時は「愛菜花」や「農電園芸マット&農電サーモ」、秋作で温度が高すぎる時は「クールホワイト」を使って出来る限り発芽適温に近づけるようにしています。


種まきから4~7日ほどで発芽してくれます。その後、本葉1~2枚のタイミングで成長の良い株を1本残して残りを間引きます。


本葉5~6枚になったら植えつけ適期です!
苗の育て方・育苗方法や徒長・病害虫対策などについて知りたい方は、苗の育て方・育苗ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
②植え付け1週間前までに土づくりする


植え付けの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。
金太郎は「元肥一発・追肥なし」のシンプルなスタイルで栽培しています。ケールは長期間収穫する野菜なので、肥料がゆっくり長く効く「一発肥料」を元肥に使えば、追肥なしでも栽培期間を通して安定して育てられますよ!ただし肥料の与えすぎはかえって害虫を呼びやすくなるので、規定量を守るのがポイントです。
家庭菜園における土づくりのやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
③畝幅75cmに穴あき黒マルチ(2列30cm)を張る




元肥をすき込んだら、幅75cmの畝を立て、2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。ケールは大きく葉を広げて育つので、株間は30cmをしっかり確保するのがポイント!穴あきマルチを使えば植え付け位置を一気に決められて、作業がぐっとラクになりますよ。
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]
金太郎は畝幅75cm・マルチ幅95cmにすべて統一しています。畝幅を統一しておくと、トンネル支柱や防虫ネットも1サイズで済むので、家庭菜園の管理がとてもシンプルになりますよ!
ネキリムシ対策にダイアジノン粒剤5を土に混ぜ込む
植え付け前、金太郎はいつも「ダイアジノン粒剤5」を土に混ぜ込むようにしています!土の中にひそんで夜に株元をかじる「ネキリムシ」に効く土壌混和剤で、植え付けたばかりの苗を地際からスパッとやられる悲劇を防いでくれるんですよ。


金太郎も昔、防ぎ忘れて翌朝に苗が根元から倒されていた…という悲しい経験があります(絶対に許さん…)。それ以来、ネキリムシ対策は欠かさなくなりました。マルチを張ると土壌混和ができなくなるので、必ずマルチを張る前に施用しましょう!
詳しい効果や使い方は以下の記事で解説しています。



ネキリムシは一晩で苗をダメにしてくる強敵…。植え付け前にダイアジノン粒剤5を混ぜ込んでおけば安心だよ!
④2列30cm間隔で苗を植え付ける




【植え付け適期:本葉5~6枚の苗|株間:2列30cm間隔】
2列30cm間隔の穴あきマルチの穴に、根鉢と同じ大きさの植え穴を掘って苗を植え付けます。植え穴にたっぷり水を注ぎ、水が引いてから根鉢を崩さないようにポットから苗を取り出して植えましょう。植え付けたら株元の土を寄せて軽く押さえます。
金太郎は植え穴に注ぐ水に「リキダス」を入れるようにしています。「コリン」「フルボ酸」「アミノ酸」の他、ミネラル類がバランス良く配合されていて根の活着が良くなり、植え付け後の生育をスムーズに進めてくれるからです!
リキダスの成分・効果・使い方については以下の記事で詳しく解説しています。
⑤病害虫対策をする


ケールはアブラナ科の中では害虫が出にくい方ですが、油断は禁物。アオムシ・コナガ・ヨトウムシ・アブラムシなどの被害を受けることがあります。予防中心でしっかり対策していきましょう!
害虫対策は防虫ネット+ゼンターリ+フーモン
| 害虫 | 症状の例 | おすすめ対策 |
|---|---|---|
| アオムシ | ・葉を食べられ穴だらけにされる | ・防虫ネット ・ゼンターリ散布 |
| コナガ | ・葉裏から食害して葉に薄皮を残す | ・防虫ネット ・ゼンターリ散布 |
| ヨトウムシ | ・夜に葉をバリバリ食べられる | ・防虫ネット ・ゼンターリ散布 |
| アブラムシ | ・新芽、葉裏に群がり汁を吸う ・ウイルス病を媒介されることも | ・防虫ネット ・フーモン散布 |
害虫対策の基本は「防虫ネット+農薬」の組み合わせがおすすめ!
まずは苗を植え付けたら速攻で防虫ネットを張りましょう!害虫が入り込む前に物理的なバリアで守ってしまう作戦です。
防虫ネットの選び方や張り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
防虫ネットで大半は防げますが、それでも発生する場合、金太郎は「ゼンターリ」と「フーモン」を混用して散布するようにしています!ゼンターリは有機JAS適合のBT剤で、アオムシ・コナガ・ヨトウムシなどの幼虫にしっかり効いてくれます。そこにフーモンを混用すると、ゼンターリの成分を葉に付着させる展着剤としての効果に加え、アブラムシの気門を塞いで物理的に退治してくれますよ。
ゼンターリやフーモンの効果・使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
害虫対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の害虫対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
病気対策はZボルドーがおすすめ
前述のとおり、ケールは病気が出にくく、金太郎もこれまで病気でほとんど困ったことはありません!とはいえ、アブラナ科共通の病気(軟腐病・べと病・黒腐病など)にかかる可能性はゼロではありません。金太郎は予防第一の考え方なので、「Zボルドー」を念のため定期的に散布するようにしています。
「Zボルドー」は糸状菌から細菌まで幅広い病気に有効な予防薬!有機栽培でも使用できます。具体的には植え付け以降、2~3週間に1回の頻度で散布しています!なお、前述のゼンターリと同時に散布するとBT菌がやられてしまうので、散布する週は分けるようにしましょう。
Zボルドーの使い方や効果については、以下の記事で詳しく解説しています。



Zボルドーは病気が出てからでは遅い。金太郎は病気が出ていなくても、必ず散布するようにしてるよ!
病気対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の病気対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
⑥葉が12枚以上になったら摘み取り収穫する


【植え付け~収穫の目安:60~80日】
ケールの収穫の目安は、葉が12枚以上に増えて草丈が30cmほどになった頃です!収穫は外側の大きな葉から1枚ずつ摘み取る「摘み取り収穫」が基本。中心の若い葉を残しておけば、次々と新しい葉が伸びてくるので、一株から長く収穫を楽しめますよ。




外葉から1枚ずつ採っていくと、中心からどんどん新しい葉が伸びてくるので、長期間にわたって収穫を楽しめるのがケールの嬉しいところ!金太郎は一株から20枚ほど収穫することができました。さらに、秋植えのケールは霜に当たるたびに甘みが増していくので、寒い時期に少しずつ採って味わうのが本当に楽しみになりますよ!



摘み取り収穫なら一度にたくさん採れすぎることもなく、必要な分だけキッチンで使えて便利だよ。年明けまで長~く楽しめるのも嬉しいね!
ケール栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、ケール栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園初心者がつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:ケールの栽培で大切なポイント
ここまで、ケールの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や写真を交えながら解説してきました!
- 中間地では3~4月・8~9月に苗を植え付けてスタートする
- アブラナ科の中では害虫が少ないが防虫ネット+農薬で予防はしっかり行う
- 畝幅75cm・2列30cmの穴あき黒マルチに大きく広がるスペースを確保する
- 摘み取り収穫で長く楽しむため一発肥料を使い追肥の手間なく育てる
ケールは植え付けから60~80日ほどで収穫でき、摘み取り収穫で長く楽しめる栄養満点の葉もの野菜です!アブラナ科の中でも害虫が発生しにくく、耐寒性も抜群なので、ぜひ本記事を参考にケール栽培にチャレンジしてみてくださいね!
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春・秋・初心者におすすめの野菜については、以下の記事でまとめて紹介しています。あわせて参考にしてみてください!

















