家庭菜園で 「カブを育ててみたいけど、どの品種を選べばいいか分からない…」「せっかくなら、ちょっとおしゃれで珍しいカブに挑戦してみたい!」と思っていませんか?
そんな方におすすめしたいのが、「サラダラティーナ」!生のままスライスして食べられるほど甘くてみずみずしく、純白で見た目も美しい、家庭菜園でこそ味わいたいサラダカブなんですよ!
この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、カブ「サラダラティーナ」の特徴・栽培カレンダー・種まきから収穫までの育て方のステップを、実際の栽培経験や写真を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- カブ「サラダラティーナ」の特徴と家庭菜園で育てやすいポイント
- 種まきの時期・やり方と栽培カレンダー(種まきから収穫までの栽培期間)
- 化成肥料の元肥だけ!追肥なしで一気に育て上げる肥料管理
- 病気・害虫の予防対策と収穫時期の目安
カブ「サラダラティーナ」とは|特徴・家庭菜園で育てやすいポイント


| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | アブラナ科 |
| 発芽適温 | 15~25℃ |
| 生育適温 | 15~20℃ |
| 栽培の難易度 | ★☆☆ |
| 栽培適期(中間地) | 春作:3~5月まき/5~7月収穫 秋作:9~10月まき/10~12月収穫 |
| 種まき~収穫までの日数(栽培期間) | 約45~60日 |
| 発芽日数 | 約3~5日 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・5列15cm間隔 |
| 収穫の目安 | 球の直径が4~5cmほどになった頃 |
サラダラティーナはトキタ種苗のイタリア野菜シリーズ「グストイタリア」のひとつで、生のままサラダで食べられる甘いサラダカブです!舌触りが滑らかでやわらかく、甘みが強くてみずみずしいのが特徴。薄くスライスしてサラダやピクルスにすると、その魅力が存分に楽しめます。球は純白で皮もなめらかで、食卓がぱっと華やぐおしゃれなカブなんですよ。
続いて、サラダラティーナが家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!
①生のままサラダで食べられるほど甘くてみずみずしい!
サラダラティーナ最大の魅力は、名前のとおり生のままスライスしてサラダで食べられる、甘くてみずみずしい食味です!一般的なカブは煮物や漬け物のイメージが強いですよね。でもサラダラティーナは舌触りが滑らかでやわらかく、辛みやえぐみが少ないので、薄切りにしてそのままサラダやピクルスでおいしくいただけます。
金太郎金太郎も初めて食べた時、カブや大根にある辛さが全然なくて驚きました!
②スーパーでは見かけない珍しいイタリア野菜
サラダラティーナは日本で育種された品種ですが、イタリアで人気となり日本に凱旋したというイタリア野菜です!どおりで日本のスーパーではなかなか見かけない珍しい品種な訳ですね。「ちょっと人と違う野菜を育ててみたい」「食卓を華やかにしたい」という方にこそ、おすすめしたい品種ですね!
③小かぶ収穫で栽培期間が短く初心者でも育てやすい
サラダラティーナは直径4~5cmほどの小かぶで収穫するのが基本で、種まきから約45~60日で収穫できるカブです!栽培期間が短いので病害虫に当たる期間も短く、初心者でも失敗しにくいのが嬉しいポイント。深く耕すのが難しい家庭菜園や、深さのあるプランターでも育てられます。
金太郎も、種をまいてからあっという間に球が太っていく様子に、毎回ワクワクさせられます。短期決戦で結果が出やすいので、「家庭菜園でカブをサクッと育ててみたい」という方にこそ、ぴったりの品種ですよ!



栽培期間が短いから、初挑戦でも結果が出やすいよ。小かぶ収穫がおすすめ!
カブ「サラダラティーナ」の栽培カレンダー(中間地ベース|種まき時期・収穫時期)


サラダラティーナは中間地では、春作(3~5月まき・5~7月収穫)と秋作(9~10月まき・10~12月収穫)の両方で育てられる、汎用性の高いカブです。種をまいてから約45~60日で収穫でき、初心者でも結果が出やすいですよ!
種をまいたあとはぐんぐん成長し、球が太ってきたら好みのサイズで収穫するという流れで、わずか2か月ほどで結果が出るのも嬉しいところ。春・秋どちらの作型でも育てられますが、初めての方には、害虫が少なくて育てやすい秋まきがおすすめです!春まきは気温の低い時期に早まきするととう立ちしやすいので、慣れてから挑戦すると安心ですよ。



初挑戦なら秋まきが断然ラク!春まきは気温が低い時期のとう立ちにだけ気をつけてね(後で解説するよ)。
サラダラティーナの栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
育て方を解説する前に、サラダラティーナの栽培で失敗しやすい3つの原因と対策をご紹介します!先に押さえておくと、栽培成功率がグッと上がりますよ。
①春の早まきで低温に当たりとう立ちしてしまう
カブは生育の早い時期に低温に当たると花芽ができ、その後の暖かさでとう立ち(抽苔)してしまう性質があります。とう立ちすると花茎が伸びて球が太らず、肉質も硬くなっておいしく食べられなくなってしまうんですよね。サラダラティーナも例外ではなく、春のあまりに早いまき時期は注意が必要です。
金太郎も以前、別のカブを春の寒い時期に焦ってまいたら、見事にとう立ちさせてしまった苦い経験があります…。春まきは気温が上がってから(中間地ではおおむね4月以降)まき、寒い時期はマルチで地温を上げてからまくのが大切です!初挑戦なら、気温が下がっていく秋まきから始めると、とう立ちの心配がなくて安心ですよ。



「春は早まきしない・地温を上げる」の2点を守れば、とう立ちはぐっと防げるよ!
②肥料が効きすぎて葉ばかり茂り球(根)が太らない
カブは肥料が多すぎたり、いつまでも効き続けたりすると、葉ばかりが茂って肝心の球が太らないことがあります。「大きく育てたいから肥料をたっぷり」とやってしまいがちですが、これが逆効果になるんですよね。
金太郎はこの失敗をふまえて、元肥には長く効き続ける一発肥料ではなく、ふつうの化成肥料を使い、追肥はせずに一気に育て上げるスタイルにしています。球が太り始める頃にちょうど肥料が切れていくくらいが、球がよく太ります。肥料が最後まで残っていると葉ばかり茂るので、追肥はあえてしないのがポイントです!



「元肥は化成肥料・追肥なし」が金太郎流!球を太らせたいなら、後半は肥料を切らすのが正解だよ。
③害虫に葉や球を食べられて穴だらけになる
サラダラティーナなどアブラナ科の野菜は、発芽直後からキスジノミハムシやアオムシ・ヨトウムシなどの害虫に狙われやすく、放っておくと葉が穴だらけになってしまいます。とくに発芽したばかりの時期に食べられると、生育がガタガタになってしまうんですよね。
しかも、食べられるのは葉だけではありません。キスジノミハムシの幼虫やネキリムシ類は土の中で球(根)の表面をかじり、黒い筋や傷をつくってしまうんです。せっかくの純白な球が傷だらけになってしまうので、地上の葉だけでなく、地下の球も害虫に狙われていると覚えておきましょう。
金太郎も対策をサボった年に、発芽したての芽がキスジノミハムシやネキリムシにヤラれて、その後ぜんぜん成長しなかったことがあります(絶対に許さん)…。対策は「予防第一」が鉄則!金太郎はマルチを張る前の土壌混和(または太陽熱消毒)と、種まき直後からの防虫ネットでしっかり防ぐようにしています。害虫は出てからでは手遅れになりやすいので、種まきの段階から先回りで防ぐのが大切ですよ!



具体的な対策方法は、このあとの育て方ステップで詳しく解説しますね。
栽培で準備するもの
サラダラティーナの栽培で準備するものは以下のとおり。種とシンプルな資材があれば始められますよ!
- サラダラティーナの種
- 元肥
- 牛糞堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
- 土壌混和用の農薬(アルバリン粒剤・ダイアジノン粒剤5・フロンサイド粉剤)
- 5列15cm間隔の穴あき黒マルチ(畝幅75cm用・幅95cm)
- 防虫ネット・トンネル支柱(種まき直後から使用)
- 生育中の病害虫対策(ゼンターリ・フーモン・Zボルドー)
サラダラティーナの種はどこで売ってる?
サラダラティーナはちょっと珍しい品種なので、ホームセンターや園芸店ではあまり出回りません。ネットショップなら手軽に購入できます!



金太郎も、実際にネットショップで種を購入して栽培をスタートしましたよ!
カブ「サラダラティーナ」の育て方6ステップ(家庭菜園向け)
サラダラティーナの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!


種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。
金太郎はサラダラティーナの栽培で、元肥に一発肥料ではなく、ふつうの化成肥料を使い、追肥はせずに一気に育て上げるスタイルにしています。カブは球が太り始める頃にちょうど肥料が切れていくくらいが理想で、肥料がいつまでも残っていると葉ばかり茂って球が太らないんですよね。実際にやってみて、追肥なしのほうがきれいに太ると実感しています!
家庭菜園における土づくりのやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。



カブは「肥料を切らす勇気」が大事!追肥はぐっとガマンして、球を太らせよう。
②畝を立てて5列15cm間隔の穴あき黒マルチを張る
土づくりができたら、いよいよ畝立てとマルチ張りです。その手順を見ていきましょう!


土づくりができたら、幅75cm・高さ10cmほどの畝を立てます。カブは根が浅めですが、表土をふんわりやわらかく耕しておくと、球が丸くきれいに太ってくれますよ。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]


サラダラティーナの栽培は「予防第一」がモットー!金太郎はマルチを張る前に、害虫・病気を予防するため農薬を土に混ぜ込む「土壌混和」をしています。具体的には以下の3剤。
アルバリンは生育初期の害虫対策、ダイアジノンは土の中の害虫対策、フロンサイドはアブラナ科の大敵「根こぶ病」の予防です。これらは対象も成分の系統も別物なので、同じタイミングでまとめて土壌混和してもOKですよ。
各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、カブ(または「非結球アブラナ科葉菜類」など対象作物の登録)を必ず確認してから使いましょう。



農薬を使いたくない方には、夏の強い日差しを利用する「太陽熱消毒」もおすすめ!真夏の高温を利用して土の中の病原菌や害虫、雑草の種を一気にリセットできるよ。


土壌混和ができたら、5列15cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。サラダラティーナの株間は、この穴をそのまま使えばちょうどよい間隔になりますよ。黒マルチは雑草を抑え、地温を保って初期の生育を助けてくれます!
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]
③1穴に3粒ずつ種をまく(間引きしない)




【種まき適期:春まき3~5月/秋まき9~10月|株間:5列15cm間隔】
マルチの穴に深さ1cmほどのまき穴をつくり、1穴あたり3粒ずつ種をまきます。軽く土を被せて手で押さえ、最後にたっぷり水やりをしておきましょう。サラダラティーナは発芽がよく、まいてから約3~5日でかわいい双葉が顔を出してくれますよ!
金太郎は「極力間引かない」スタイルで、出てきた芽はそのまま全部育てています。サラダラティーナは小かぶ収穫が基本なので、1穴3本立てのままでも、ほどよいサイズの球がたくさん採れるんですよ。実際にやってみて、間引かなくても十分きれいに太ってくれると実感しています。大きめに育てたい場合は、生育の様子を見て間引いて株間を広げてもOKです。



「間引かず全部育てる」のが金太郎流!
④種まき直後から防虫ネットを張る


アブラナ科のサラダラティーナは害虫に狙われやすいので、種まき直後から防虫ネットを張って、物理的に害虫をシャットアウトするのが何より効果的です!とくに発芽したばかりの柔らかい双葉は、キスジノミハムシやアオムシの格好のエサになってしまうんですよね。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]
金太郎は成長した葉がネットの中でぎゅうぎゅうになるまで、防虫ネットをかけたままにしています。実際にやってみて分かったのは、「まいた直後からかける」のが一番大事だということ。葉が大きくなってから慌ててかけても、すでに卵を産みつけられていたら手遅れなんですよね。ネットは種まきと同時にかけ、すき間ができないよう裾をしっかり土で押さえましょう!



防虫ネットは「最強の予防策」!薬を減らせるし、初心者ほど早めにかけるのがおすすめだよ。
⑤生育中の病害虫対策をする




防虫ネットを張っていても、葉茎がいっぱいになりネットを外したあとや、土壌混和した薬剤の効き目が切れてくる頃には、害虫・病気が出てくることがあります。ここでも「予防第一」で、出る前に先手を打っておくのがポイントですよ。それぞれ見ていきましょう!
害虫対策はアオムシ・ヨトウムシを中心に予防する
サラダラティーナで気をつけたい害虫は、葉に小さな穴を多数あけるキスジノミハムシ、葉を大きく食べて穴だらけにするアオムシ・ヨトウムシ、新芽や葉裏に群がってモザイク病を媒介するアブラムシ類などです。とくにキスジノミハムシは幼虫が土の中で球(根)をかじり、表面に黒い筋や傷を残してしまうので要注意。地際の茎をかみ切るネキリムシも、株元の見回りと見つけ次第の捕殺でしっかり防ぎましょう。
金太郎は土壌混和したアルバリン粒剤の効き目が切れてくる頃以降、「ゼンターリ」と「フーモン」を混用して散布するようにしています!ゼンターリは有機JAS適合のBT剤で、アオムシ・コナガ・ヨトウムシなどの幼虫にしっかり効いてくれます。そこにフーモンを混用すると、ゼンターリの成分を葉に付着させる展着剤としての効果に加え、アブラムシの気門を塞いで物理的に退治してくれますよ。
害虫対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の害虫対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
病気対策はZボルドー・フーモンで予防的に守る
サラダラティーナで発生しやすい病気は、葉に黄色い斑点が出て裏に灰色のカビが生えるべと病、葉裏に白いいぼ状の斑点ができる白さび病、株元や球が軟らかく腐って悪臭を放つ軟腐病、葉がモザイク模様に縮れて球が太らなくなるモザイク病などです。
これらの病気は、出てからでは広がりやすいので、Zボルドーとフーモンを予防的に散布して先回りで守るのが金太郎のやり方です。
「Zボルドー」は糸状菌から細菌まで幅広い病気に有効な予防薬!有機栽培でも使用できます。金太郎は、種まきから約2週間後と約1か月後の2回を目安に散布しています。病気が発生していなくても、予防のために必ず散布するのがポイントですよ!それでも病気が出てしまったら、広がる前にその株を早めに抜き取って処分しましょう。
ゼンターリはZボルドーなどアルカリ性の強い薬剤との混用を避けるようラベルに記載があるので、Zボルドーとは散布する週を分けるようにしましょう。
病気対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の病気対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
⑥球の直径が4~5cmほどになったら収穫する


【収穫時期:春まき5~7月/秋まき10~12月|種まきから約45~60日】
サラダラティーナの収穫の目安は、球(根)の直径が4~5cmほどの小かぶになった頃です!マルチの穴からのぞいている球の肩の太さを見て、十分ふくらんでいれば収穫のタイミング。金太郎はいつも、生育の早い株から順に収穫し、残りはもう少しおいて時間差で楽しんでいます。限られたスペースを長く活用できますよ!


サラダラティーナはス入りが遅めの品種ですが、それでもとり遅れるとスが入ったり、肉質が硬くなったりするので、適期のうちに収穫しきるのがおいしく食べるコツ。金太郎も、サラダに使うたびに畑から抜いてくる「採れたて」を楽しんでいます!畑に長く置きすぎるとスが入ったり割れたりすることがあるので、好みのサイズになったら早めに収穫しましょう。



小かぶ収穫が基本!純白でまんまるに太ってきたら、おいしいうちに収穫しよう。
カブ「サラダラティーナ」栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、サラダラティーナの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園初心者がつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:カブ「サラダラティーナ」の栽培で大切なポイント
ここまで、カブ「サラダラティーナ」の特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験を交えながら解説してきました!
- 中間地では春まき(3~5月)か秋まき(9~10月)でまき初心者は秋まきが安心
- 元肥は化成肥料で追肥はせず一気に育て球を太らせる
- マルチ前の土壌混和と種まき直後の防虫ネットで予防第一の病害虫対策をする
- 種まきから約45~60日で球の直径が4~5cmほどになったら早めに収穫する
サラダラティーナは、生のままサラダで食べられる甘さと、純白で美しい見た目が魅力の、家庭菜園にぴったりのサラダカブです!種まきの時期と予防第一の病害虫対策さえ押さえれば、初心者でも珍しくておいしいカブを収穫できるので、ぜひ本記事を参考にサラダラティーナの栽培にチャレンジしてみてください!
他のおすすめイタリア野菜の育て方はこちら!
サラダラティーナ以外にも、家庭菜園でおすすめしたいイタリア野菜の育て方を紹介しています!ぜひあわせてチェックしてみてください。
春・秋から始めるおすすめ野菜の記事はこちら!
サラダラティーナは春まき・秋まきの両方で育てられるカブです。季節ごとのおすすめ野菜は、以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!










