ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の栽培4ステップ!種まき~収穫までの育て方を解説

金太郎が栽培したミニチンゲンサイ「シャオパオ」

家庭菜園でチンゲンサイを育ててみたいけど、「チンゲンサイのおすすめ品種を知りたい」「普通サイズだと1株を使い切れない…」と思っていませんか…?

そんな方にぜひおすすめしたいのが、ミニチンゲンサイ「シャオパオ」です!手のひらサイズで丸ごと調理でき、種まきから30~40日ほどで収穫できる、家庭菜園にぴったりのチンゲンサイなんですよ!

この記事では、金太郎が実際に栽培した経験や失敗談を交えながら、シャオパオの特徴・家庭菜園でおすすめな理由・栽培時期から、土づくり・種まき~収穫までの育て方・栽培方法を、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
  • 中間地での種まき時期・収穫時期と、発芽適温・発芽日数・生育適温
  • 株間5列15cm間隔での種まきのやり方と、間引きしない育て方
  • 病気対策・害虫対策(農薬の使い方)と、収穫のタイミング・収穫方法
この記事の目次

ミニチンゲンサイ「シャオパオ」とは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

金太郎が栽培したミニチンゲンサイ「シャオパオ」
ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の種
項目ポイント
科名アブラナ科
発芽適温20~25℃前後
生育適温15~25℃前後
栽培の難易度★☆☆
栽培時期(中間地)3月中旬~10月中旬まき/4月下旬~12月下旬収穫
栽培期間種まきから約30~40日
畝幅・株間畝幅75cm・5列15cm間隔
連作避ける(1~2年あける)
シャオパオの基本データと栽培のポイント

シャオパオは、草丈10~15cmほどで収穫できる、ミニサイズのチンゲンサイです!普通のチンゲンサイと同じように育てられて、しかも早く収穫できるのが魅力なんですよ。そんなシャオパオが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!

シャオパオが家庭菜園でおすすめな理由3つ
  • 丸ごと調理もOK!ミニサイズで食べ切りやすい
  • 極早生で、種まきから30~40日ほどで収穫できる!
  • 暑さに比較的強く、春から秋まで長く栽培できる!

普通のチンゲンサイは意外と1株が大きく、使い切れないこともありますよね…。シャオパオなら切らずにそのまま炒め物やスープ、煮びたしに使えるので、料理の見た目もかわいく仕上がります!さらに、育つのが早いので種まきの時期をずらせば、春~秋まで何度も収穫を楽しめますよ。

金太郎

縦半分に切ってクリーム煮にすると、見た目も味も最高!株元までやわらかいのがミニサイズのいいところ!

 

シャオパオの栽培カレンダー(地域別|種まき時期・収穫時期)

ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の栽培カレンダー

シャオパオは暑さにも比較的強いので、中間地では3月中旬~10月中旬に種をまき、4月下旬~12月下旬に収穫できます。種まきから収穫までの栽培期間は、約30~40日が目安です。

長い期間育てられますが、金太郎の経験上、いちばん育てやすいのは9~10月上旬の秋まきです!気温が下がっていく時期なので害虫が少なく、とう立ちの心配もほとんどありません。夏まきなら生育がさらに早く、1ヶ月かからず収穫できることもありますよ。

3月の早まきは、寒さに当たったあとに暖かくなると、とう立ち(花芽が伸びる)しやすくなります。春まきは、気温が上がってくる3月中旬以降にまきましょう。

 

シャオパオ栽培で準備するもの

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シャオパオの育て方4ステップ(家庭菜園)

シャオパオの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおりです。金太郎が実際に栽培している流れで、順番に詳しくご紹介していきます!

①種まき前に土づくりをする

まずは土づくりです。元肥は種まきの1週間前まで、畝立て・農薬の土壌混和・マルチ張りは種まき当日に行います。

STEP
種まき1週間前までに元肥をすき込む
家庭菜園における土づくりの様子

【作業時期:種まきの1週間前まで】

種まきの1週間前までをメドに、以下の元肥をすき込んでおきましょう。

元肥の配合
金太郎

シャオパオは栽培期間が短いから、追肥なしの元肥一発で育て上げる!

STEP
幅75cm・高さ10cmの畝を立てる(任意で農薬を土壌混和)
幅75cm・高さ10cmの畝

土づくりができたら、畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]

ここで金太郎は、病害虫対策として「ダイアジノン粒剤5…6g/㎡」「アルバリン粒剤…6g/㎡」「フロンサイド粉剤…30~40g/㎡」を混ぜ込む(土壌混和する)ようにしています。ダイアジノン粒剤5はネキリムシやキスジノミハムシの幼虫など、アルバリン粒剤はアブラムシやキスジノミハムシなど、フロンサイド粉剤は根こぶ病などの土の中の病気から守ってくれるんですよね…!

STEP
5列15cmの穴あき黒マルチを張る
5列15cm間隔の穴あき黒マルチ

畝ができたら、5列15cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。黒マルチは地温を保ち、雑草も防いでくれるので、春先や秋の遅まきでも生育が安定しますよ!
→[マルチの張り方ガイドはこちら!]
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]

土壌混和する農薬は、チンゲンサイ(非結球あぶらな科葉菜類)への登録・使用時期・使用方法・使用回数を、必ずラベルで確認してから使いましょう。

家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

②1穴につき3粒ずつ種まきする

マルチの準備ができたら、以下の手順で種まきしましょう!

STEP
1穴に3粒ずつ種をまく
ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の種
シャオパオの種
ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の株間は畝幅75cm・5列15cm

【発芽適温:20~25℃前後|発芽日数:3~5日程度|作業時期:中間地で3月中旬~10月中旬】

マルチの穴(株間5列15cm間隔)に、1穴3粒ずつ種をまきます。指先で深さ5mmほどのくぼみをつけて種を入れ、薄く土をかぶせて手でしっかり鎮圧すればOKです!発芽するまでは、土を乾かさないように水やりしましょう。

STEP
すぐに防虫ネットを張る
防虫ネット

種まきが終わったら、害虫対策としてすぐに防虫ネットを張ります。アブラナ科のシャオパオは、アオムシ・コナガ・アブラムシ・キスジノミハムシなどの害虫が大好物なんですよね…。芽が出たばかりの小さな株は、虫に食べられるとすぐに消えてしまいます。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]

STEP
発芽しても間引きはしなくてOK
発芽したミニチンゲンサイ「シャオパオ」

発芽したら、間引きはせずに、発芽した株をすべてそのまま育て上げます!

実際にやってみて分かったのは、ミニサイズのシャオパオは、1穴3株でも株間15cmあれば窮屈にならずにしっかり育つということです。防虫ネットを外して間引く手間がなく、1穴からまとめて収穫できますよ!

育苗してから植え付けることも可能

育苗中のミニチンゲンサイ「シャオパオ」
育苗中のシャオパオ

本ブログでは直まきをおすすめしていますが、シャオパオはセルトレイで苗を育ててから、畑に植え付けることも可能!育苗の手順は以下のとおりです。

  • セルトレイ(128穴または200穴)に育苗培土を入れ、1穴に3粒ずつ種をまく
  • 発芽しても間引きはしなくてOK(3株まとめて育てる)
  • 本葉2~3枚になったら植え付けする

育苗については、以下の記事で詳しく解説しています!

 

③病害虫対策・水やりで日々の管理をする

種まきから約3週間後のミニチンゲンサイ「シャオパオ」
種まきから約3週間後のシャオパオ

種まきが済んだら、収穫が終わるまで続ける日々の管理です。金太郎が実践している「害虫対策」「病気対策」「水やり」を順番にご紹介します!

害虫対策

  • 収穫ギリギリまで防虫ネットを張っておく
  • ネットを外した後に害虫が出たら、まずは手で取る
  • 手に負えない場合、アブラムシにはフーモン、イモムシ系にはゼンターリを散布
  • イモムシ系でゼンターリの効きが悪ければ、プレバソンに切り替える

シャオパオで特に多い害虫は、「アオムシ」「コナガ」「アブラムシ」「キスジノミハムシ」です。そもそも害虫を寄せつけないよう、防虫ネットは収穫ギリギリまでかけておきましょう!

防虫ネットを外すと、呼んでもないのに害虫がやって来ます…。数が少ないうちは手で取りますが、それでも増えてしまったら、アブラムシには「フーモン」、アオムシなどのイモムシ系には「ゼンターリ」を散布して対処します。イモムシ系でゼンターリの効きが悪いときは、「プレバソン」に切り替えると、しっかり抑えられますよ。

病気対策

  • Zボルドー・フーモンを月に1回程度、予防的に散布
  • それでも発生してしまった株は、早めに取り除いて処分

シャオパオで要注意の病気が、葉に黄色い病斑が広がる「べと病」や、株元からドロドロに腐る「軟腐病」です!どちらも雨が続いてジメジメする時期に広がりやすい病気です。

金太郎は予防第一で、「Zボルドー」「フーモン」を月に1回程度、予防的に散布しています。それでも発生してしまった株は、周りに広げないよう早めに取り除いて処分しましょう。

農薬(各薬剤)はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、チンゲンサイ(野菜類・非結球あぶらな科葉菜類)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。

水やり

発芽後は、畑の露地栽培なら基本的に雨まかせでOKです。ただし、晴天が続いて土がカラカラになったら、株元にたっぷり水やりしましょう。この際、水に「エックスエナジー(希釈倍率:100倍)」を混ぜておくと、暑さ・寒さ・日照不足などの環境ストレスに耐えやすくなりますよ!

 

④高さ10~15cmになったら収穫!

草丈10~15cmで収穫適期のミニチンゲンサイ「シャオパオ」
収穫適期のミニチンゲンサイ「シャオパオ」

【収穫時期:中間地で4月下旬~12月下旬|収穫時期の目安:草丈10~15cm】

シャオパオは、草丈が10~15cmになったら収穫適期です!株元がぷっくりとふくらんできたら収穫のベストタイミング。収穫方法は、大きくなったものから順に、株元をハサミで切って株ごと収穫するだけでOKです。

収穫したミニチンゲンサイ「シャオパオ」

1穴に3株育てていると、株によって大きさに少し差が出ます。金太郎は大きい株から先に採り、残りの株はもう少し育ててから収穫しています。先に採った分だけ周りに余裕ができて、残りの株もぐんぐん大きくなってくれますよ!

金太郎

大きくなった株から順次収穫すると、時間差で長く楽しめる…!

採り遅れると葉や茎が硬くなり、ミニサイズならではのやわらかさが落ちてしまいます。とくに夏場は生育が早く、収穫適期があっという間に過ぎるので、草丈10~15cmを目安に早めに収穫しましょう。

 

シャオパオ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

ここまで育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がシャオパオ栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!

①種を深くまきすぎ・乾燥で発芽しない

まず多いのが、種をまいたのに、いつまで経っても芽が出てこない失敗です。シャオパオの種はとても小さいので、土を厚くかぶせすぎると芽が地上まで出てこられません。また、発芽するまでに土が乾いてしまうのも、発芽しない大きな原因なんですよね…。

金太郎も、夏まきで種まき後に晴天が続き、水やりを1日サボっただけで発芽がまばらになってしまった経験があります…。対策は、覆土は5mmほどに薄くして手でしっかり鎮圧し、発芽するまで(3~5日程度)は土を乾かさないこと!夏場はクールホワイトや不織布を被せると乾きにくくなります。

金太郎

1穴に3粒まいておけば、1~2粒発芽しなくても欠株になりにくいよ!

②とう立ちして花が咲いてしまう

とう立ちしたミニチンゲンサイ「シャオパオ」
とう立ちしたシャオパオ

次に多いのが、株が大きくなる前に茎が伸びてつぼみがつき、葉が硬くなってしまう「とう立ち」の失敗です。チンゲンサイは、小さいうちに低温に当たったあと、春に日が長く暖かくなると花を咲かせようとします。そのため、寒い時期に早まきした春作は、とう立ちしやすいんですよね…。

金太郎も、少しでも早く食べたくて3月上旬に種をまいたら、まだ株が小さいうちにつぼみが上がってしまったことがあります…。対策は、中間地では3月中旬以降、暖かくなってから種をまき、草丈10~15cmになったら早めに収穫すること!

③秋の遅まきで霜に当たって枯れる

霜に当たって茶色く枯れたミニチンゲンサイ「シャオパオ」

もう1つ気をつけたいのが、秋に遅くまいた株が育ちきらないうちに冬を迎え、強い霜に当たって葉が傷んだり、枯れたりしてしまう失敗です。シャオパオは暑さには比較的強いものの、強い寒さや霜にはそれほど強くありません。

金太郎も、10月下旬に追加でまいた株が草丈10cmに届かないまま霜に当たり、外葉が白っぽく傷んでしまった経験があります…。対策は、中間地では10月中旬までに種まきを終え、冬場も防虫ネットをかけたまま霜をやわらげ、12月中に収穫を終えること!

金太郎

寒さがより厳しくなってきたら、ビニールトンネルに切り替える。

 

シャオパオ栽培でよくある質問(Q&A)

最後に、シャオパオやチンゲンサイについてよくある質問を紹介します。似た野菜との違いも気になるポイントなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

小松菜とチンゲンサイの違いは何ですか?

どちらもアブラナ科の葉もの野菜ですが、いちばんの違いは「茎の形」と「食感」です。チンゲンサイは茎がぷっくり膨らむのが特徴で、加熱してもシャキッとした歯ざわりが残ります。一方の小松菜は茎が細く、葉がやわらかいのが特徴。

パクチョイとチンゲンサイの違いは何ですか?

パクチョイとチンゲンサイは同じ仲間の野菜で、茎の色で呼び分けられています。茎が淡い緑色のものが「チンゲンサイ」、白色のものが「パクチョイ」です。育て方はほとんど同じなので、一緒に育てると食卓の彩りが楽しくなりますよ!

ターサイとチンゲンサイの違いは何ですか?

ターサイも同じ中国野菜の仲間ですが、濃い緑色の丸い葉が、地面に張りつくように放射状に広がるのが特徴です。チンゲンサイのように立ち上がって株元がふくらむ形とは、見た目が大きく異なります。また、ターサイは寒さに強く、冬の寒さに当たると甘みが増すため、秋まきの冬どりに向いています。

まとめ:シャオパオの栽培で大切なポイント

ここまで、ミニチンゲンサイ「シャオパオ」の特徴、栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!

シャオパオの栽培で大切なこと
  • 中間地では3月中旬~10月中旬に種をまき、種まきから30~40日ほどで収穫できる
  • 種まき当日に農薬を土壌混和し、株間5列15cmに3粒ずつ直まきして間引かずに育てる
  • 元肥のみで追肥はせず、防虫ネットと月1回の予防散布で病害虫を防ぐ
  • 草丈10~15cmが収穫適期で、大きくなったものから順に株ごと収穫する

シャオパオは、丸ごと調理できるミニサイズで、種まきから約1ヶ月で収穫できる、家庭菜園にぴったりのチンゲンサイです!「適期にまく・間引かず元肥のみ・予防第一」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも春から秋まで何度も収穫を楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!

季節ごとのおすすめ野菜・初心者向け野菜の記事はこちら!

シャオパオ以外にも、春・夏・秋から始めるおすすめ野菜や、初心者でも育てやすい野菜を以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!

家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!

本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!

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