【サラダ春菊きくまろの栽培5ステップ】種まき~収穫方法までの育て方解説!

金太郎が栽培したサラダ春菊「きくまろ」

家庭菜園で春菊を育ててみたいけど、「春菊の独特な香りや苦みがちょっと苦手…」「せっかく育てるならサラダでも楽しみたい!」と思っていませんか…?

そんな方にぜひおすすめしたいのが、サラダ春菊「きくまろ」です!香りがマイルドで葉がやわらかく、生のままサラダで食べられる春菊なんですよ!

この記事では、金太郎が実際に栽培した経験や失敗談を交えながら、きくまろの特徴・家庭菜園でおすすめな理由・栽培時期から、種まき(育苗)~収穫までの育て方・栽培方法を、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • サラダ春菊「きくまろ」の特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
  • 中間地での種まき時期・植える時期・収穫時期と、発芽適温・発芽日数・生育適温
  • セルトレイでの種まき・直まきの方法と、株間5列15cm間隔での植え方・植え付けのコツ
  • 病気対策・害虫対策(農薬の使い方)と、収穫のタイミング・収穫方法
この記事の目次

サラダ春菊「きくまろ」とは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

金太郎が栽培したサラダ春菊「きくまろ」
サラダ春菊「きくまろ」の種袋
項目ポイント
科名キク科
発芽適温15~20℃前後(好光性種子)
生育適温15~20℃前後
栽培の難易度★☆☆
栽培時期(中間地)春まき:4~5月まき/5~6月収穫
秋まき:8~10月まき/9~12月収穫
畝幅・株間畝幅75cm・5列15cm間隔
連作避ける(1~2年あける)
きくまろの基本データと栽培のポイント

きくまろは、春菊特有の香りがおだやかで、葉がやわらかいのが特長です。そんなきくまろが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!

きくまろが家庭菜園でおすすめな理由3つ
  • 香りがマイルドで葉がやわらかく、生のままサラダでも食べられる!
  • 春作・秋作のどちらでも栽培でき、年2回楽しめる!
  • 種まきから1~2ヶ月で収穫でき、初心者でも育てやすい!

春菊といえば鍋やおひたしのイメージが強いですよね。でもきくまろなら、採れたてをそのままサラダにして、シャキシャキの食感とやさしい香りを味わえます!火の通りも早いので、鍋ではさっとくぐらせるだけでOKですよ。

金太郎

ごま油と塩、韓国のりで和えるだけのサラダが金太郎のお気に入り!春菊が苦手な家族もパクパク食べてくれたよ!

 

きくまろの栽培カレンダー(地域別|種まき時期・植える時期・収穫時期)

サラダ春菊「きくまろ」の栽培カレンダー

きくまろは春と秋の年2回栽培できます。中間地では、春まきは4月上旬~5月中旬に種まきして5月中旬~6月下旬に収穫、秋まきは8月下旬~10月中旬に種まきして9月下旬~12月中旬に収穫します。

どちらの時期でも育てられますが、金太郎の経験上、失敗が少なく収穫期間も長いのは秋まきです。春まきは気温の上昇とともに「とう立ち」しやすいので、収穫が遅れないように気をつけましょう!

春菊は暑さに弱く、25℃を超えると生育が悪くなります。真夏の種まきは避け、カレンダーの時期を守りましょう。

 

きくまろ栽培で準備するもの

\ きくまろの種はこちらから購入できます /

きくまろの育て方5ステップ(家庭菜園)

きくまろの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおりです。金太郎が実際に栽培している流れで、順番に詳しくご紹介していきます!

①セルトレイに種まきして苗を育てる

きくまろは畑に直まきもできますが、金太郎は発芽が揃いやすいセルトレイで苗を育ててから畑に植え付ける方法をとっています!

ここでは、金太郎が実践している育苗手順をご紹介します。

きくまろの育苗手順

STEP
セルトレイに3粒ずつ種まき
サラダ春菊「きくまろ」の種

【発芽適温:15~20℃前後|発芽日数:4~7日程度|作業時期:中間地で4月上旬~5月中旬・8月下旬~10月中旬】

セルトレイ(128穴または200穴)に育苗培土を入れ、1穴に種を3粒ずつまきます。春菊は発芽に光が必要な「好光性種子」なので、土は種がうっすら隠れる程度に薄くかけ、手で軽く押さえましょう。種まき後は、種が流れないようにやさしく水やりします。

金太郎

土を厚くかけすぎると発芽しにくくなるので注意!

金太郎は種まき後、鳥や害虫から守るために、自作した「育苗ハウス」に入れて管理しています。

STEP
間引きせず、発芽した株をすべて育てる
発芽したサラダ春菊「きくまろ」

【生育適温:15~20℃前後】

発芽したら、金太郎は間引きはせず、発芽した株をすべてそのまま育てます。

発芽後の水やりは、朝に1回、土の表面が乾いていたらたっぷり与えればOK!日当たりが悪いとひょろひょろに徒長しやすいので、よく日の当たる場所で管理しましょう。
→[苗が徒長する原因・対策方法・復活させるテクニックはこちら!]

金太郎

種まきから約3週間後、本葉が3~4枚になったら植え付け適期!

苗の育て方・育苗の基本について知りたい方は、以下の記事で分かりやすくまとめています。

 

②植え付け1週間前までに土づくりをする

苗の準備と並行して、畑の土づくりをしていきます。

STEP
元肥をすき込む
家庭菜園における土づくりの様子

【作業時期:植え付けの1週間前まで】

植え付けの1週間前までをメドに、以下の元肥をすき込んでおきましょう。

元肥の配合

春菊は酸性の土が苦手なので、カキ殻石灰で酸度を整えておくのがポイントです!

金太郎

栽培期間は短いので、追肥はせず元肥だけで一気に育て上げるよ!

STEP
幅75cm・高さ10cmの畝を立てる
幅75cm・高さ10cmの畝

植え付ける畝は、畝幅75cm・高さ10cmで立てます。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]

金太郎は植え付けの際、害虫対策として「アルバリン粒剤…9g/㎡」を植え穴の土に混ぜ込む(植溝土壌混和する)ようにしています。直まきの場合は、種まきの際にまき溝(マルチの穴)の土へ混ぜ込みましょう。

STEP
5列15cmの黒マルチを張る
5列15cm間隔の穴あき黒マルチ

畝ができたら、5列15cm間隔で穴のあいた黒マルチを張ります。
→[マルチの張り方ガイドはこちら!]

黒マルチは雑草を抑えるだけでなく、雨による泥はねを防いで病気の予防にもなります。秋作では地温を保ってくれるので、生育が鈍りにくくなりますよ!
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]

家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

③株間5列15cm間隔で植え付ける(直まきもOK)

マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!畑に直まきする場合の方法も、あわせてご紹介します。

STEP
植え付け
きくまろの株間は畝幅75cm・5列15cm

【作業時期:中間地で4月下旬~6月上旬・9月中旬~11月上旬】

マルチの穴に合わせて、株間5列15cm間隔で全ての穴に植え付けします。

金太郎

きくまろは横に広がる株張り型だけど、早めに収穫していけば5列15cmでも窮屈にならないよ!

STEP
水をたっぷりあげる
植え付けしたサラダ春菊「きくまろ」苗
植え付けしたきくまろ苗

植え付けが終わったら、たっぷり水やりします。この際、水に「リキダス(希釈倍率:1000倍)」を混ぜておくと、植え付け後の活着を促進してくれますよ!

STEP
すぐに防虫ネットを張る
防虫ネット

植え付けが終わったら、害虫対策としてすぐに防虫ネットを張ります。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]

春菊はキク科で、ほかの葉もの野菜に比べると害虫は少なめです。それでも実際に育ててみて分かったのは、植え付け直後のやわらかい苗はアブラムシやヨトウムシに狙われやすいということ。最初から防虫ネットで守ってあげると、その後の育ちがまったく違いますよ!

きくまろを直まきする場合

苗を育てずに、畑に直接種をまく「直まき」でもOKです!手順は以下のとおりです。

  • マルチの穴(5列15cm間隔)に、種を3粒ずつまき、種がうっすら隠れる程度に薄く覆土する
  • 発芽までは土を乾かさないように管理する
  • 発芽した株は間引かず、すべてそのまま育てる

直まきは植え付けの手間がなく手軽な反面、芽が出たばかりの小さな株は、アブラムシやヨトウムシなどの虫に食べられてしまうことがあります。種をまいたら、すぐに防虫ネットを張っておきましょう!

 

④病害虫対策・水やりで日々の管理をする

植え付けから約2週間後のサラダ春菊「きくまろ」
植え付けから約2週間後のきくまろ
植え付けから約3週間後のサラダ春菊「きくまろ」
植え付けから約3週間後のきくまろ

植え付けが済んだら、収穫が終わるまで続ける日々の管理です。金太郎が実践している「害虫対策」「病気対策」「水やり」を順番にご紹介します!

害虫対策

  • 収穫ギリギリまで防虫ネットを張っておく
  • ネットを外した後に害虫が出たら、まずはテデトール(手で取る)
  • 手に負えない場合、アブラムシにはフーモン、ヨトウムシなどのイモムシ系にはゼンターリを散布

金太郎の経験上、きくまろで特に多い害虫は「アブラムシ」「ヨトウムシ」の2つです。そもそも害虫を寄せつけないよう、防虫ネットは収穫ギリギリまでかけておきましょう!

防虫ネットを外すと、呼んでもないのに害虫がやって来ます…。数が少ないうちは手で取りますが、それでも増えてしまったら、アブラムシには「フーモン」、ヨトウムシなどのイモムシ系には「ゼンターリ」を散布して対処します。

金太郎

サラダで生食するからこそ、害虫対策は入念に!

病気対策

  • Zボルドー・フーモンを月に1回程度、予防的に散布
  • それでも発生してしまった株は、早めに取り除いて処分

春菊で要注意の病気が、葉に黄色っぽい斑点が出て裏にカビが生える「べと病」や、葉に褐色の病斑ができる「炭そ病」です!どちらも雨が続いて湿気がこもる時期に広がりやすくなります。

金太郎は予防第一で、「Zボルドー」と「フーモン」を月に1回程度、予防的に散布しています。それでも発生してしまった株は、周りに広げないよう早めに取り除いて処分しましょう。

農薬(各薬剤)はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、春菊(しゅんぎく・野菜類)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。

水やり

植え付け直後を除いて基本的に雨まかせ、晴天が続いて土が乾いたらたっぷり水やりというイメージでOKです!

また、春作は収穫期に気温が上がり、秋作は冷え込みや日照不足に当たりやすい時期です。水やりの水に「エックスエナジー」を混ぜておくと、暑さ・寒さ・日照不足などの環境ストレスに耐えやすくなりますよ!

 

⑤草丈20~25cmになったら摘み取って収穫!

高さ20~25cmで収穫適期のサラダ春菊「きくまろ」

【収穫時期:中間地で5月中旬~6月下旬・9月下旬~12月中旬|収穫時期の目安:草丈20~25cm】

きくまろは、草丈が20~25cmになったら収穫適期です!収穫方法は以下の2つがあります。

  • 摘み取り収穫(おすすめ):下の葉を4~5枚残して、茎の先端をハサミで摘み取る
  • 株ごと収穫:株元をハサミで切るか、根ごと引き抜く

金太郎のおすすめは摘み取り収穫です!葉を残しておくとそのつけ根からわき芽が伸びてくるので、わき芽が15~20cmほどに伸びたら、同じように摘み取って何度も収穫できます。種袋では株ごと収穫が紹介されていますが、サラダに使うなら、やわらかい先端部分がいちばんおいしいんですよね。必要な分だけ収穫できるので、採れたてを毎回楽しめますよ!

一方で、一度にたくさん使いたいときや、春作でとう立ちが近づいてきたときは、株ごと収穫してしまいましょう。

金太郎

収穫直後の葉はシャキッとみずみずしく、優しい香りでたまらん…。

収穫が遅れると、茎がかたくなり葉の香りも強くなります。特に春作は、つぼみが見え始めたら早めに収穫を済ませましょう。

 

きくまろ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

ここまで育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎が春菊栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!

①好光性種子なのに覆土を厚くしすぎて発芽しない

まず多いのが、種をまいたのに芽が出ない失敗です。春菊は発芽に光を必要とする「好光性種子」なので、土を厚くかけると光が届かず、発芽しにくくなってしまいます。

金太郎も、ほかの野菜と同じ感覚で1cmほど土をかけてしまい、1週間たってもほとんど芽が出なかった経験があります…。対策は、種がうっすら隠れる程度に薄く土をかけ、発芽するまでは土の表面を乾かさないこと!

金太郎

覆土が薄いと乾燥しやすい。こまめな水やりを心がけよう!

②春作で気温上昇・日長によりとう立ちする

とう立ちして花が咲いたサラダ春菊「きくまろ」
きくまろの花。結構可愛い!

次に多いのが、春作で茎がぐんぐん伸びて、つぼみがついてしまう「とう立ち」です。春菊は日が長くなり気温が上がると花を咲かせようとする性質があり、とう立ちすると茎がかたくなって、葉の香りや苦みも強くなります。

金太郎も春作で「もう少し大きくしてから…」と収穫を先延ばしにしていたら、6月に入ってあっという間につぼみが上がってしまったことがあります…。対策は、春まきは4月上旬~5月中旬の種まき時期を守り、草丈20~25cmになったら早めに収穫すること!

金太郎

つぼみが見えたら、株ごと収穫してしまおう。

③秋作の収穫が遅れて霜に当たり、葉が傷んで枯れる

霜に当たり、枯れたサラダ春菊「きくまろ」

もう1つ気をつけたいのが、秋作で霜に当たり、葉が傷んだり枯れたりしてしまう失敗です。春菊はある程度の寒さには耐えますが、強い霜に何度も当たると葉が黒っぽく傷み、やがて株ごと枯れてしまいます。

対策は、秋まきは10月中旬までに種まきを済ませ、本格的な霜が降りる前(中間地で12月中旬ごろ)までに収穫を終えること!冷え込みが強くなってきたら、防虫ネットをかけたままにしておくと冷たい風や霜をやわらげてくれます。水やりにエックスエナジーを混ぜて、寒さのストレスに備えておくのもおすすめです。

金太郎

霜の予報が出たら、その前に一気に収穫しちゃうのも手!

 

きくまろ栽培でよくある質問(Q&A)

最後に、きくまろの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園で気になりやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

普通のシュンギクとサラダ春菊の違いは何ですか?

サラダ春菊は、普通のシュンギクより香りや苦みがおだやかで、葉がやわらかく、生で食べやすいように改良された品種です。普通のシュンギクも生で食べられますが、香りやえぐみが強めなので、加熱して食べることが多いですよね。きくまろはサラダはもちろん、鍋やおひたしなどいつもの食べ方でも楽しめますよ!

春菊の花が咲いたらどうすればいいですか?

花が咲いた株は、茎がかたくなり、葉の香りや苦みも強くなるので、サラダには向かなくなります。やわらかい葉先を摘んで加熱料理に使い、残りの株は早めに片付けて次の野菜の準備をしましょう。黄色や白の花はかわいいので、観賞用に少し残しておくのも楽しいですよ。

サラダ春菊はどこまで食べられますか?

葉はもちろん、やわらかい茎もまるごと食べられます!生でサラダにするなら、先端から10~15cmほどのやわらかい部分がおすすめです。株元に近い太い茎はややかたいので、細かく刻んで炒め物や汁物に使うとおいしく食べられますよ。

まとめ:きくまろの栽培で大切なポイント

ここまで、サラダ春菊「きくまろ」の特徴、栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!

きくまろの栽培で大切なこと
  • 中間地では4月上旬~5月中旬と8月下旬~10月中旬に種をまき、春・秋の年2回収穫できます。
  • セルトレイに3粒ずつ薄く土をかけてまき、間引きせずに本葉3~4枚で5列15cmに植え付けます。
  • 元肥のみで追肥はせず、防虫ネットと月1回の予防散布で病害虫を防ぎます。
  • 草丈20~25cmで収穫し、先端を摘み取ればわき芽から何度も収穫できます。

きくまろは、香りがマイルドで生のままサラダで食べられる、家庭菜園にぴったりの春菊です!「覆土は薄く・収穫は早めに・予防第一」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも春と秋の年2回たっぷり収穫できるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!

春・秋から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!

きくまろ以外にも、春・秋から始めるおすすめ野菜を以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!

家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!

本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!

また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!

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