【家庭菜園】シュンギクの育て方を写真付き解説!種まき時期から収穫方法まで

シュンギクの育て方

家庭菜園で 「シュンギクの育て方を知りたい!」「自分で育てたシュンギクを鍋で楽しみたい!」と思っていませんか?

スーパーで買うシュンギクは独特の苦みが強くて苦手…という方もいらっしゃるかもしれません。でも実は、家庭菜園で育てたシュンギクは香りがマイルドで、生でサラダにも使えるほど食べやすいんですよね!しかも種を直まきして育てられるので、家庭菜園初心者でも気軽にチャレンジできる野菜なんです。

この記事では、これまで150種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、シュンギクの基本データ・栽培カレンダー・春作と秋作の育て方を、実際の栽培経験や写真を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

種まきの時期から発芽のコツ、害虫・病気対策、収穫方法まで、シュンギク栽培で押さえておきたいポイントをサクッとまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

この記事で分かること
  • シュンギクの特徴と家庭菜園で育てやすいポイント
  • 春作・秋作それぞれの種まき時期と栽培カレンダー
  • 好光性種子のシュンギクを発芽させるコツ
  • 株ごと収穫と摘み取り収穫の2通りの収穫方法
この記事の目次

シュンギクとは|特徴・家庭菜園で育てやすいポイント

シュンギクの基本データと家庭菜園で育てやすいポイントを、まずは表でサクッと確認しておきましょう!

金太郎が栽培したシュンギク
項目ポイント
科名キク科
発芽適温15~20℃
発芽日数4~7日
生育適温15~20℃
栽培の難易度★☆☆
栽培適期(中間地)春作:3~4月まき/5~6月収穫
秋作:9~10月まき/10~12月収穫
種まき~収穫までの日数約50~70日
畝幅・株間畝幅75cm・5列15cm間隔
収穫の目安草丈20~25cmになった頃
シュンギクの基本データと栽培のポイント

鍋料理の名脇役・シュンギクはキク科の葉もの野菜で、独特の爽やかな香りとほのかな苦みが特徴!鍋・すき焼き・天ぷら・お浸しと、和食には欠かせない存在ですよね!

春と秋の2回チャレンジでき、種まきから収穫までの期間も短いので、家庭菜園初心者にもおすすめです。

続いて、シュンギクが家庭菜園で育てやすい理由を3つ紹介します!

①直まきでOKだから育苗の手間がいらない

シュンギクは畑に直接種をまく「直まき」で栽培するのが基本。育苗ハウスやポットでの育苗が不要なので、種さえあればすぐにスタートできるのが嬉しいポイントです!

②病害虫が少なく予防中心で育てられる

シュンギクは独特の香り成分のおかげで虫が比較的つきにくいのも特徴!実際に金太郎が栽培してみても、他の葉ものに比べて虫食いはかなり少なかったですよ。とはいえアブラムシなど一部の害虫はつくので、予防対策はしっかり行いましょう!

③「株ごと収穫」と「摘み取り収穫」の2通りが楽しめる

シュンギクは株ごと一気に収穫する方法と、わき芽を摘み取って何度も収穫する方法の2通りが選べます!「鍋の時にまとめて使いたい」「少しずつ薬味として使いたい」など、ライフスタイルに合わせて収穫方法を選べるのが家庭菜園ならではの魅力ですよね!

シュンギクの栽培カレンダー(中間地ベース|種まき時期・収穫時期)

シュンギクの栽培カレンダー(地域別)
シュンギクの栽培カレンダー

シュンギクは涼しい気候を好むため、春作と秋作の2回栽培できます。暑さに弱いので、夏越しはできないと考えておきましょう。

中間地の場合、春作は3~4月、秋作は9~10月に種まき。種まきから収穫までの目安は約50~70日と、葉もの野菜の中でも比較的短期間で収穫できますよ!

金太郎

初心者には「失敗しにくい秋作」がおすすめ!害虫も少なく、寒くなるにつれて甘みが増していくよ。

 

シュンギク栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

育て方を解説する前に、シュンギク栽培で失敗しやすい3つの原因と対策をご紹介します!事前に押さえておくと、栽培成功率がグッと上がりますよ。

①好光性種子なのに覆土を厚くしすぎて発芽しない

シュンギクは光を浴びて発芽する「好光性種子」。覆土が厚すぎると光が届かず、発芽率がガクッと落ちてしまいます…。

金太郎も最初の頃、他の野菜と同じ感覚で土をかぶせてしまい、発芽率が悲しい結果に…。覆土は「種が見えるか見えないか」程度にごく薄くするのがコツです!

②春作で気温上昇による「とう立ち」

とう立ちしたシュンギク
とう立ちしたシュンギク

シュンギクは日が長く気温が高い時期に「とう立ち」(花芽がついて茎が伸びる現象)しやすい野菜です。とう立ちすると葉が硬くなり、苦みも強くなって食味がガクッと落ちてしまうので注意!

とう立ち対策のコツ
  • 春作は種まきを遅らせすぎない(中間地で4月上旬まで)
  • 春作は草丈20cmになったら株ごと一気に収穫
  • とう立ちしにくい秋作は家庭菜園初心者にもおすすめ

春作は「もう少し大きくしたいな…」と欲張らず、早めの収穫を心がけましょう!

③秋作は霜に当たると枯れて収穫終了

秋作で意外と見落としがちなのが「霜」のリスク。シュンギクは寒さに強い野菜ですが、霜に当たると葉が傷んで一気に枯れてしまうんです…。

金太郎も秋作で「涼しくなってから栽培しよう」とのんびり構えていたら、強い霜が降りて畑のシュンギクが一気にぐったり…。長く収穫できるはずのシュンギクなのに、ほとんど収穫を楽しむことなく枯れてしまいました。それ以来、早めの種まきを心がける他、初霜の予報が出たら早めに収穫するか、不織布や寒冷紗でトンネル保温するようにしています!

金太郎

秋作は「霜が降りる前に収穫を終える」が鉄則!中間地なら12月上旬までに収穫を済ませるイメージで栽培計画を立てよう。

栽培で準備するもの

シュンギク栽培で準備するものは以下のとおり。基本は直まきなので、シンプルな資材だけでスタートできますよ!

準備するものリスト
  • シュンギクの種(おすすめ品種:きくまろ)
  • 5列15cm間隔の穴あき黒マルチ(畝幅75cm用・幅95cm)
  • 元肥
    • 牛糞堆肥 … 3ℓ/㎡
    • 化成肥料 … 100g/㎡
    • カキ殻石灰 … 150g/㎡
  • 防虫ネット(害虫予防用)
  • アルバリン粒剤・Zボルドー・ゼンターリ・フーモン(病害虫対策用)

シュンギクのおすすめ品種は「きくまろ」

シュンギクの品種きくまろの種袋

シュンギクのおすすめ品種は「きくまろ」!苦みが少なくマイルドな香りで、なんとサラダにしても美味しく食べられる品種なんです!生育旺盛で家庭菜園でも作りやすく、春作・秋作どちらにも対応できますよ!

金太郎

これまで「シュンギクって苦くて苦手だな…」と思っていたのですが、きくまろを育ててから印象が一変!採れたてを生でサラダに入れたら、家族にも好評でした!

シュンギクの育て方5ステップ(家庭菜園向け)

シュンギクの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①種まき1週間前までに土づくりする

土づくり

種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。

元肥

金太郎は「元肥一発・追肥なし」のシンプルなスタイルで栽培しています。シュンギクは生育期間が短いので、最初にしっかり肥料を入れておけば追肥なしで十分育ってくれますよ!
家庭菜園における土づくりのやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。

②畝幅75cmに穴あき黒マルチ(5列15cm)を張る

幅75cm・高さ10cmの畝
5列15cm間隔の穴あき黒マルチ

元肥をすき込んだら、幅75cmの畝を立て、5列15cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。シュンギクは株間15cmと狭めでOKなので、穴あきマルチを使えば一気に種まき位置を決められて作業がぐっとラクになりますよ!
[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]

金太郎は畝幅75cm・マルチ幅95cmにすべて統一しています。畝幅を統一しておくと、トンネル支柱や防虫ネットも1サイズで済むので、家庭菜園の管理がとてもシンプルになりますよ!
家庭菜園におすすめなマルチの種類と選び方は以下の記事で紹介しています。

金太郎

穴あきマルチは作業効率アップ&雑草対策にもなって一石二鳥!

害虫対策の決定打!アルバリン粒剤を土に混ぜ込む

金太郎が害虫対策で愛用しているのが「アルバリン粒剤」根から吸収されて植物全体に行き渡る「浸透移行性」の殺虫剤で、シュンギクにつきやすいアブラムシやハモグリバエなどにまとめて効いてくれます

マルチを張ると土壌混和ができなくなるので、マルチ張り前に施用するのがポイント!詳しい効果や使い方は以下の記事で解説しています。

金太郎

種まき後すぐに防虫ネットを張っても、ネットの中で害虫が発生することがあるんですよね…。アルバリン粒剤を使ってからは、収穫までほぼノーダメージで育てられるようになりましたよ!

③1穴に3粒ずつ種まきする(好光性種子)

シュンギクの種まき間隔

【発芽適温:15~20℃|発芽日数:4~7日】

穴あき黒マルチの各穴に、種を3粒ずつ蒔きます。シュンギクは光を浴びて発芽する「好光性種子」なので、覆土はごく薄く(種が見えるか見えないか程度)がポイント!厚く土をかぶせてしまうと発芽しないので注意しましょう。

種まきが終わったら、たっぷり水やりをします。以降、発芽するまでは表土を乾かさないようにキープしてくださいね!

好光性種子の種まきポイント
  • 覆土はごく薄く(種が見える程度)
  • 蒔いた後はしっかり鎮圧してから水やり
  • 発芽までは表土を乾かさない

金太郎は最初の頃、覆土を厚くしすぎてシュンギクの発芽率がガクッと落ちてしまった経験があります…。実際にやってみて分かったのは、シュンギクの種は本当に「光が大事」ということ。覆土はごく薄く!を徹底するだけで、発芽率が見違えるほど上がりましたよ!

金太郎

金太郎の畑では、極力間引きをしない方針。発芽が揃ったら、無理に間引かずそのまま育ててもOK!

育苗してから植え付けすることも可能

育苗中のシュンギク苗

シュンギクは直まきが基本ですが、セルトレイやポットで育苗してから定植することも可能です。「畑に直接蒔いてもなかなか発芽しない…」という方は、育苗トレイで管理してから定植する方が確実ですよ!
[苗の育て方・育苗の基本はこちら!]

苗を植え付ける際、リキダスを薄めた水をたっぷり与えると根の活着が良くなりますよ!
リキダスの成分・効果・使い方については以下の記事で詳しく解説しています。

④病害虫対策をする

種まきから20日後、本葉が出始めたシュンギク
種まきから20日後、本葉が出始めたシュンギク
種まきから40日ほどのシュンギク
種まきから40日ほどのシュンギク

シュンギクは香りのおかげで虫がつきにくい野菜ですが、油断は禁物!特にアブラムシは発生しやすいので、予防中心で対策していきましょう。

害虫対策は防虫ネット+ゼンターリ+フーモン

スクロールできます
害虫症状の例おすすめ対策
アブラムシ・新芽、葉裏に群がり汁を吸われる
・ウイルス病も媒介
・防虫ネット
・アルバリン粒剤(種まき時)
・フーモン散布
ハモグリバエ・葉に白い線状の食害跡・防虫ネット
・アルバリン粒剤(種まき時)
・被害葉の除去
ヨトウムシ・夜間に葉を食害・防虫ネット
・ゼンターリ散布
シュンギクに発生しやすい害虫とおすすめ対策

害虫対策の基本は「防虫ネット+農薬」の組み合わせがおすすめ!

まずは種まきが終わったら速攻で防虫ネットを張りましょう!害虫が入り込む前に物理的なバリアで守ってしまう作戦です。
防虫ネットの張り方や選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでも発生する場合は農薬を使います。おすすめは「ゼンターリ」有機JAS適合のBT剤で、ヨトウムシに効いてくれます。
ゼンターリの効果や使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。

展着剤には「フーモン」がおすすめ!ゼンターリの成分を葉っぱにしっかり付着させる展着剤としての効果だけでなく、ベタっとした糊のような成分がアブラムシの気門(空気の出入り口)を塞いで、呼吸を物理的に止めて退治することができます。こちらも有機栽培で使えますよ!
フーモンの詳しい使い方や混用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

金太郎

サラダで食べる野菜に害虫が付いていたら嫌だからね、対策は念入りに…!

病気対策はZボルドーがおすすめ

スクロールできます
病気症状の例主な原因・時期おすすめ対策
べと病葉に黄白色のシミ、葉裏にカビ低温多湿で発生・風通しを良くする
・Zボルドー散布
立枯病苗が地際から枯れる多湿で発生・水はけ改善
・Zボルドー散布
炭そ病葉に黒褐色の斑点高温多湿で発生・風通しを良くする
・Zボルドー散布
シュンギクに発生しやすい病気とおすすめ対策

「Zボルドー」は糸状菌から細菌まで幅広い病気に有効な予防薬!有機栽培でも使用できます。金太郎は本葉が出そろったタイミングと、収穫の2週間前あたりに散布するようにしています!
Zボルドーの使い方や効果については、以下の記事で詳しく解説しています。

金太郎

Zボルドーは病気が出てからでは遅い。金太郎は病気が出ていなくても、必ず散布するようにしてるよ!

⑤草丈20~25cmで収穫(株ごと or 摘み取り)

草丈20~25cmで収穫適期のシュンギク

【種まき~収穫の目安:50~70日】

シュンギクの収穫の目安は、草丈が20~25cmになった頃です!収穫方法は「株ごと収穫」と「摘み取り収穫」の2通りから選べますよ!

株ごと収穫|まとめて使いたい方向け

株元をハサミで切り、まるごと一気に収穫する方法です。鍋やすき焼きなど、まとめて使いたいときに便利!春作で気温が上がってくると、とう立ち(花芽がつくこと)してしまうので、株ごと収穫で一気に片付けるのがおすすめですよ。

摘み取り収穫|長く収穫を楽しみたい方向け

主枝の先端を摘み取ると、わき芽がどんどん伸びて何度も収穫できる方法です!株元から5~6節を残してハサミで切ると、そこからわき芽が伸びてきます。少しずつ薬味として使いたい方や、長くシュンギクを楽しみたい方におすすめ!

金太郎は秋作では「摘み取り収穫」を選ぶことが多いです。冬に向けて少しずつ収穫できると、鍋の薬味として何度も活躍してくれるんですよね!

金太郎

春作はとう立ちが早いので「株ごと収穫」、秋作は寒さでゆっくり育つので「摘み取り収穫」が金太郎流!

シュンギク栽培でよくある質問(Q&A)

最後に、シュンギク栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園初心者がつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

シュンギクの種が発芽しないのはなぜですか?

シュンギクは好光性種子のため、覆土が厚すぎると発芽しません!種が見えるか見えないか程度のごく薄い覆土にとどめましょう。また、発芽までは表土を乾かさないようにすることも大切ですよ!

シュンギクはプランターでも育てられますか?

シュンギクはプランター栽培にもぴったりの野菜です!深さ15cm以上のプランターに15cm間隔で種をまけば、ベランダ菜園でも十分に育てられますよ。特に摘み取り収穫なら長く楽しめるのでおすすめです!

シュンギクは間引きが必要ですか?

金太郎の畑では極力間引きをしない方針で育てています!1穴に3粒ずつ蒔いたら、そのまま株間で競り合わせながら育ててOK。ただし、生育が極端に悪い株や混み合っている場合は、株元をハサミで切って1穴2本立ち程度に調整してあげると、より大きく育ちますよ!

まとめ:シュンギクの栽培で大切なポイント

ここまで、シュンギクの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や写真を交えながら解説してきました!

シュンギクの栽培で大切なこと
  • 春作は3~4月、秋作は9~10月に種まき(中間地)
  • 畝幅75cm・5列15cmの穴あき黒マルチに1穴3粒ずつ直まきする
  • 好光性種子なので覆土はごく薄く、表土を乾かさないのがコツ
  • 草丈20~25cmで「株ごと収穫」または「摘み取り収穫」を選ぶ

シュンギクは病害虫が少なく、種を直まきするだけで育てられる家庭菜園初心者にもおすすめの葉もの野菜です!独特の香りと風味は、自分で育てたからこそ味わえる格別のもの。ぜひ本記事を参考に、シュンギク栽培にチャレンジしてみてくださいね!

その他の春・秋から育てやすい野菜については、以下の記事でまとめて紹介しています。あわせて参考にしてみてください!

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