超多収!つるなしインゲン「れんたろう」の育て方|種まき~収穫まで栽培5ステップ

金太郎が栽培したつるなしインゲン

家庭菜園で、「支柱やネットを立てるのが面倒…」「あまり手をかけずに、野菜を育ててみたい」と思っていませんか…?

そんな方にぴったりなのが、「つるなしインゲン」です!面倒な支柱立てやネット張りが不要で、種まきから約60日ほどで収穫できるので、家庭菜園初心者の方でも気負わずに育てられるマメなんですよ!

この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、つるなしインゲン「れんたろう」の特徴・発芽適温・生育適温・栽培カレンダーから、種まき(育苗)・植え付け・防虫ネット・病害虫対策・収穫までの育て方(栽培方法)を、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • つるなしインゲンの特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
  • 中間地での種まき時期・植える時期・収穫時期・発芽適温・生育適温・栽培カレンダー
  • 育苗(直まきもOK)から株間2列30cmでの具体的な植え方と育て方
  • 防虫ネット・病気対策・害虫対策のコツと、収穫のタイミング・収穫方法
この記事の目次

つるなしインゲンとは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

金太郎が栽培したつるなしインゲン
項目ポイント
科名マメ科
発芽適温23~25℃前後
生育適温15~25℃前後
栽培の難易度★☆☆
栽培適期(中間地)春まき:4~5月まき/5~6月植え付け/6~7月収穫
秋まき:8月まき/8~9月植え付け/9~11月収穫
畝幅・株間畝幅75cm・2列30cm間隔
連作避ける(2~3年あける)
つるなしインゲンの基本データと栽培のポイント

つるなしインゲンは、つるが伸びずに株がコンパクトにまとまるタイプのインゲンです!シャキシャキとした食感とほんのりした豆の甘みが魅力で、ごま和えや天ぷらにすると最高ですよね…!インゲンには「つるあり」「つるなし」の2タイプがありますが、手軽さで選ぶなら断然「つるなし」がおすすめ

そんなつるなしインゲンが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!

つるなしインゲンが家庭菜園でおすすめな理由3つ
  • 面倒な支柱立てやネット張り不要!省スペースで育てられる
  • 種まきから約60日で収穫できて、栽培期間が短い
  • 春・秋の年2回栽培でき、プランターでも育てやすい

つるなしインゲンはつるが伸びないので、支柱やネットを張る手間がまったくかかりません。しかも種まきから約60日というスピードで収穫できるので、「手のかからない野菜から始めたい」「早く収穫したい」という初心者の方にもぴったりです!

金太郎

サッと油で炒めて塩をかけて食べるだけで、めちゃくちゃ美味しい!

 

つるなしインゲンの栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)

つるなしインゲンの栽培カレンダー
つるなしインゲンの栽培カレンダー

つるなしインゲンは中間地では、春まきなら4~5月に種をまいて5~6月に植え付け、6~7月に収穫します。秋まきなら8月に種をまいて8~9月に植え付け、9~11月に収穫できますよ。種まきから収穫まで約60日と短く、春と秋の年2回、栽培を楽しめるのがうれしいポイントです!

金太郎

遅霜の心配がある時期の早まきや、真夏の高温期の種まきは、発芽不良や生育不良のもとになるので気をつけよう。

 

つるなしインゲン栽培で準備するもの

  • つるなしインゲンの種
  • 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・化成肥料
  • 穴あき黒マルチ(2列30cm間隔)
  • 防虫ネット・支柱(害虫対策用)
  • リキダス(植え付け時の活着促進用)
  • 病害虫対策の薬剤(フーモン・アルバリン粒剤・Zボルドーなど)
  • エックスエナジー(真夏・高温期の暑さストレス対策用)
  • ポリポット・育苗培土・移植ゴテなどの基本の道具

\ つるなしインゲンの種はこちら /

金太郎

つるなしインゲンのおすすめ品種は「れんたろう」!コンパクトながらまっすぐ綺麗なサヤがたくさん収穫できます!

つるなしインゲンの育て方5ステップ(家庭菜園)

つるなしインゲンの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①苗を準備する(育苗の手順も紹介)

つるなしインゲンは苗を植え付けても、畑に直接まく直まきでスタートしてもOK!苗を準備する方法は2つあります。

つるなしインゲンの苗を準備する方法
  • 自分で種から苗を育てる(育苗期間:約3週間)
  • ホームセンターやネットショップ等で苗を購入する

家庭菜園に慣れてきたら、自分で苗を育ててみましょう!ここではまず、ポットで苗を育てる育苗の手順をご紹介します!(直まきについては③のステップで解説します)

つるなしインゲンの育苗手順

STEP
種まき
つるなしインゲンの種
ポリポットへの種まきの様子

【発芽適温:23~25℃前後|発芽日数:約4~7日|作業時期:中間地で春4~5月・秋8月】

ポリポット(直径9cm)に育苗培土を入れ、2粒ずつ種をまきます。2cmほど土をかぶせてしっかり鎮圧し、発芽するまで乾かさないようこまめに水やりしましょう!

病害虫対策のため、ポリポットは育苗ハウスに入れて管理します。春作で発芽温度が足りない時は「愛菜花」や「農電園芸マット&農電サーモ」、秋作で温度が高すぎる時は「クールホワイト」を使って、できる限り発芽適温に近づけるようにしてあげます。

STEP
発芽・間引き
つるなしインゲンを間引く様子

種まきから約4~7日で発芽してくれます!発芽がそろったら、生育の良い株を1本残して他を間引きします。

発芽後は徒長を防ぐため、水やりは土の表面がしっかり乾いてからにします。
→[苗が徒長する原因・対策方法・復活させるテクニックはこちら!]

STEP
育苗完了!
本葉1~2枚で植え付け適期のつるなしインゲン苗

種まきから約3週間後、本葉1~2枚になったら植え付け適期です!

苗の育て方・育苗の基本について知りたい方は、以下の記事で分かりやすくまとめています。

 

②植え付け1週間前までに土づくり・マルチをする

苗の準備と並行して土づくりをしていきます。

STEP
植え付け1週間前までに元肥をすき込む
家庭菜園における土づくりの様子

【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で春4~5月・秋7~8月頃)】

植え付けの1週間前までをメドに、以下をすき込んでおきましょう。つるなしインゲンは元肥一発勝負!追肥はしません

元肥の配合
金太郎

チッソのやりすぎは「つるボケ」で葉ばかり茂って実つきが悪くなるもと。肥料は控えめを心がけましょう!

STEP
幅75cm・高さ10cmの畝を立てる
幅75cm・高さ10cmの畝

土づくりができたら、畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。インゲンは過湿が苦手なので、水はけの悪い畑では気持ち畝を高めにしておくと安心ですよ。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]

STEP
2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張る
2列30cm間隔の穴あき黒マルチ

畝立てができたらマルチを張ります。金太郎は、5・9月など涼しい時期なら2列30cm間隔の穴あき黒マルチ、6・8月など暑い時期なら白マルチを使っています。
→[マルチの種類と選び方はこちら!]
→[マルチの張り方はこちら!]

家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

③株間2列30cm間隔で植え付ける(直まきもOK)

【植え付け時期:春5~6月・秋8~9月|株間:2列30cm間隔】

マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!

STEP
植え穴を掘る
移植ゴテで植え穴を掘る様子

まずは移植ゴテで植え穴を掘ります。

STEP
植え穴にたっぷり水をあげる
植え穴に水を入れる様子

植え穴に水をたっぷりあげます。この際、水に「リキダス」を薄めておくと植え付け後の活着が良くなりますよ!
[リキダスの成分・効果・使い方はこちら!]

STEP
苗を植え付ける(または直まき)
植え付けしたつるなしインゲン苗
つるなしインゲンの株間は2列30cm

マルチの穴に沿って、株間2列30cmを目安に苗を植え付けていきます。

つるなしインゲンを直まきする場合の手順は以下のとおりです。

  • マルチの穴(2列30cm間隔)に、2~3粒ずつ種をまく(2cmほど覆土する)
  • 発芽までは土を乾かさないよう管理する
  • 発芽がそろったら、生育の良い株を1本残す

直まきは手軽な反面、芽が出たての株や、まいた豆そのものを、鳥や虫に食べられてしまうことがあります。そのため、種まき後は次に紹介する防虫ネットをすぐ張って守りましょう!

STEP
防虫ネットを張る
防虫ネット

植え付け(または直まき)が終わったら、害虫・鳥対策としてすぐに防虫ネットを張ります。金太郎は、薬剤を散布するとき以外は、この防虫ネットを基本かけっぱなしにしています。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]

外すタイミングは、葉や茎でネットの中がパンパンになってきた頃。窮屈そうになってきたら外して、のびのびと育ててあげましょう!

金太郎

防虫ネットは「植えたらすぐ張って、パンパンになったら外す」。これだけ覚えておけばOK!

④水やり・病害虫対策で日々の管理をする

生育中のつるなしインゲン

植え付け(または直まき)が終わったら、収穫までの日々の管理です。つるなしインゲンに伸び伸び育ってもらうために大切な「水やり」「害虫対策」「病気対策」の3つを、順番に見ていきましょう!

水やり

【作業時期:植え付け後~収穫終了まで】

基本的に雨まかせでOKですが、花が咲いて実がつく時期に極端に乾燥すると実つきが悪くなるので、土がカラカラに乾いたらたっぷり水やりしましょう。

また、真夏の高温期にかかる栽培では、「エックスエナジー」を混ぜた水をあげると暑さストレスに耐えやすくなりますよ!
エックスエナジーについては、以下の記事で詳しく解説しています。

害虫対策

つるなしインゲンでいちばんやっかいなのが、新芽や葉裏にびっしりつく「アブラムシ」です。放っておくと汁を吸われて生育が止まったり、ウイルス病を媒介されたりするので、見つけたら早めに対処するのが肝心。まずはフーモンを散布し、それでも効きが悪ければ、アルバリン粒剤を株元にまいて根から効かせます。

金太郎

アブラムシは数が少ないうちが勝負!増えてからだと、あっという間に手に負えなくなるよ。

病気対策

病気対策としては、「Zボルドー」と「フーモン」を、月に1回程度、予防的に散布しています。インゲンは葉や茎にカビ系の病気(さび病・炭疽病など)が出やすいので、発生してから慌てるより、あらかじめ散布しておくのがポイントです。

金太郎

Zボルドーを予防的に散布したら、特に病気は発生しなかったよ。

各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、インゲン(またはいんげんまめ)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。

 

⑤さやが12~15cmになったら順次収穫!

開花したつるなしインゲン

花が咲いたら、10~15日ほどで収穫時期を迎えます

さやの長さが12~15cmで収穫適期のつるなしインゲン

【収穫時期:春まき6~7月・秋まき9~11月|種まきから約50~60日】

さやの長さが12~15cmくらいになり、まだ豆のふくらみが目立たない若いうちが収穫の目安(タイミング)!指で軽く曲がるくらいのやわらかさが食べごろです。

収穫方法は、さやの付け根をハサミで切り取るか、手で摘み取るだけ!つるなしインゲンは実つきが早く、次々とさやをつけるので、採れ始めたらこまめに収穫していきましょう。

金太郎

基本は支柱不要だけど、さやが大きくなって重さで倒れる場合は立ててあげてね。

収穫したつるなしインゲン

収穫が遅れると、さやが硬くなってスジばり、食味がぐっと落ちてしまいます。金太郎も数日見に行かなかっただけで、あっという間にゴツゴツのさやになってしまった経験が…。とり遅れないよう、こまめにチェックするのがおいしく食べるコツです!

金太郎

採れたてのつるなしインゲンは、シャキシャキで甘みが段違い!ごま和えや天ぷらで、ぜひ味わってみてね。

 

つるなしインゲン栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

ここまでつるなしインゲンの育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がつるなしインゲン栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!

①種まき直後の過湿・水のやりすぎで種が腐って発芽しない

つるなしインゲンでまず多いのが、種まき直後の水のやりすぎや、水はけの悪い畑での過湿で、豆が腐って発芽しないトラブルです。

対策は、覆土後はたっぷり水やりしつつ、その後は土の表面が乾いてきたら水やりする「メリハリ」をつけること、そして畑では水はけのよい高畝にしておくこと!

金太郎

「まいた直後はしっかり、あとは乾いたら」がちょうど良いよ!

②アブラムシの大量発生で葉が縮れて生育が止まる

金太郎の畑でいちばん手を焼いているのが、「アブラムシ」の大量発生です。気づいたら新芽や葉裏にびっしりついていて、汁を吸われた葉が縮れ、生育が止まってしまいました…。アブラムシはウイルス病を運んでくることもあるので、油断できない害虫なんですよね。

対策は、植え付け直後から防虫ネットを張って飛来を防ぐことと、見つけたらフーモンを散布し、効きが悪ければアルバリン粒剤を株元にまいて早めに退治すること!数が少ないうちに叩いておくと、被害が小さくてすみますよ。

金太郎

アブラムシは増えるスピードが本当に速い…。

③収穫が遅れてさやが硬くなり・スジばって食味が落ちる

最後に多いのが、収穫が遅れて、さやが硬くスジばってしまう失敗です。つるなしインゲンは実つきが早く、次々とさやをつけるので、少し見に行かないうちに、あっという間に食べごろを過ぎてしまうんですよね…。

対策は、さやの長さが12~15cmの若いうちに、こまめに収穫すること!とり遅れを防ぐと、株も次のさやをつけやすくなって長く収穫できますよ。

 

つるなしインゲン栽培でよくある質問(Q&A)

最後に、つるなしインゲンの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園でつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

つるなしインゲンはプランターでも育てられますか?

はい、つるなしインゲンは草丈がコンパクトなので、プランター栽培にとても向いています深さ20cm以上のプランターに、株間20~30cmを目安に1本立ちで植えるとよく育ちますよ。支柱もネットもいらないので、ベランダ菜園でも手軽に楽しめます。

つるなしインゲンの収穫時期の目安・タイミングは?

中間地では春まきで6~7月ごろ、秋まきで9~11月ごろが収穫の目安です。花が咲いてから10~15日ほど、さやの長さが12~15cmで、まだやわらかいうちが収穫のタイミングですよ。とり遅れるとスジばって硬くなるので、採れ始めたらこまめに収穫しましょう。

つるなしインゲンは間引きが必要ですか?

はい、複数の芽が出たら、間引いて1本立ちにするのがおすすめです。金太郎は発芽がそろったら、生育の良い株を1本だけ残して、他を間引くようにしています。

まとめ:つるなしインゲンの栽培で大切なポイント

ここまで、つるなしインゲンの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!

つるなしインゲンの栽培で大切なこと
  • 中間地では春4~5月まき(6~7月収穫)・秋8月まき(9~11月収穫)の年2回栽培できる
  • 畝幅75cm・2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張り、株間2列30cmで植える(直まきもOK)
  • 元肥は化成肥料のみで追肥なし、植え付け直後から防虫ネットでアブラムシを防ぐ
  • さやが若くやわらかいうちにこまめに収穫し、とり遅れによるスジばりを防ぐ

つるなしインゲンは、支柱もネットもいらず、種まきから約60日で収穫できる、家庭菜園にぴったりの豆です!「肥料は控えめ・防虫ネットで予防・若どり」の3つさえ押さえれば、初心者の方でもシャキシャキのインゲンをたっぷり楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!

春・夏から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!

つるなしインゲンは春まき・秋まきどちらもできる、育てやすい実もの野菜です。ほかにも季節ごとや初心者向けのおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!

家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!

本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!

また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!

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