【家庭菜園】ホウレンソウの育て方を写真付き解説!種まき時期やおすすめ品種も紹介

家庭菜園で 「ホウレンソウの育て方を知りたい!」「お浸しやソテーで使うホウレンソウを自分で育てたい!」と思っていませんか?

ホウレンソウは春と秋に種まきでき、種まきから30~50日ほどで収穫できるスピード葉もの野菜。種を直まきするだけで育てられるので、家庭菜園初心者の方にこそチャレンジしてほしい野菜です。

この記事では、これまで150種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、ホウレンソウの基本データ・栽培カレンダー・春作と秋作の育て方を、実際の栽培経験や写真を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

品種選びから種まき時期、発芽のコツ、害虫・病気対策、収穫方法まで、ホウレンソウ栽培で押さえておきたいポイントをサクッとまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

この記事で分かること
  • ホウレンソウの特徴と家庭菜園で育てやすいポイント
  • 春作と秋作それぞれの種まき時期と栽培カレンダー
  • 失敗しない発芽のコツと酸性土壌への対策
  • 草丈20~25cmで株ごと収穫する適期の見極め方
この記事の目次

ホウレンソウとは|特徴・家庭菜園で育てやすいポイント

ホウレンソウの基本データと家庭菜園で育てやすいポイントを、まずは表でサクッと確認しておきましょう!

金太郎が栽培したホウレンソウ
項目ポイント
科名ヒユ科
発芽適温15~20℃
発芽日数7~10日
生育適温15~20℃
栽培の難易度
栽培適期(中間地)春作:3~5月まき/4~6月収穫
秋作:9~10月まき/11~1月収穫
種まき~収穫までの日数約30~50日
畝幅・株間畝幅75cm・5列15cm間隔
収穫の目安草丈20~25cmになった頃
ホウレンソウの基本データと栽培のポイント

緑黄色野菜の代表格・ホウレンソウはヒユ科の葉もの野菜で、鉄分・カロテン・ビタミンCがたっぷり詰まった栄養満点の野菜!お浸し・ソテー・スムージー・キッシュと、和洋問わず大活躍してくれますよね!

続いて、ホウレンソウが家庭菜園で育てやすい理由を3つ紹介します!

①春と秋の年2回栽培できる

ホウレンソウは涼しい気候を好むため、春作と秋作の2回栽培できます。真夏と真冬を除いた春先と秋口がベストシーズンで、年に2回も自家製ホウレンソウを楽しめるのは家庭菜園ならではの嬉しいポイントですよね!

特に秋作は寒さに当たることで葉に甘みがのって、スーパーで買うホウレンソウとはレベルの違う美味しさになりますよ!

②直まきで育てられて手間がかからない

ホウレンソウは畑に直接種をまく「直まき」で栽培するのが基本。育苗ハウスやポットでの育苗が不要なので、種さえあればすぐにスタートできるのが嬉しいポイントです!種まきから30~50日ほどで収穫できるので、初心者でも「育てている実感」をすぐに味わえますよ。

「種まきはちょっとハードルが高いな…」という方は、セルトレイで育苗してから定植する方法や、ホームセンターで苗を購入してスタートすることもできます!自分のスタイルに合わせて選べるのも家庭菜園の楽しいところですよね。

③栄養価がトップクラスで毎日の食卓に大活躍

ホウレンソウは鉄分・カロテン・ビタミンC・葉酸など、栄養価が葉もの野菜の中でもトップクラス!お浸し・バターソテー・ナムル・キッシュ・スムージーと、和洋中スイーツまで幅広く活用できる万能野菜です。収穫したてのホウレンソウはアクが少なく、サラダ用品種なら生でも食べられるのも家庭菜園ならではの贅沢ですよね!

ホウレンソウの栽培カレンダー(中間地ベース|種まき時期・収穫時期)

ホウレンソウの栽培カレンダー
ホウレンソウの栽培カレンダー

ホウレンソウは涼しい気候を好むため、春作と秋作の2回栽培できます。暑さと長日条件でとう立ちしやすいので、夏越しはできないと考えておきましょう。

中間地の場合、春作は3~5月、秋作は9~10月に種まき。種まきから収穫までの目安は約30~50日と、葉もの野菜の中でも比較的短期間で収穫できますよ!

金太郎

初心者には「失敗しにくい秋作」がおすすめ!とう立ちの心配が少なく、寒くなるにつれて甘みが増していくよ。

 

ホウレンソウ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

育て方を解説する前に、ホウレンソウ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策をご紹介します!事前に押さえておくと、栽培成功率がグッと上がりますよ。

①酸性土壌で生育不良・葉が黄色くなる

ホウレンソウ栽培でもっとも失敗しやすいのが、酸性土壌による生育不良です…。ホウレンソウは野菜の中でも特に酸性土壌に弱く、pH6.5~7.0の弱酸性〜中性を好む性質があります。土壌が酸性に傾いていると、葉が黄色くなったり、生育がストップしたりしてしまうんです。

金太郎も家庭菜園を始めたばかりの頃、石灰を入れずに種まきしたら葉がどんどん黄色くなって、ぜんぜん大きくならない…という苦い経験があります。種まきの1週間前までに、必ずカキ殻石灰でpH調整しておくことが成功のカギですよ!

金太郎

ホウレンソウは「石灰好き」!他の野菜より石灰を多めに入れるのがコツだよ。

②種皮が硬くて発芽がそろわない

ホウレンソウの種は種皮が硬くて水を吸いにくいため、発芽までに7~10日かかることもあり、発芽がそろいにくいのが特徴です。「種をまいたのに、ぜんぜん芽が出てこない…」と不安になる方も多いですよね。

発芽をそろえるコツ
  • 「ネーキッド種子」や「プライマックス処理種子」など発芽処理済みの種を選ぶ
  • 種まき前に一晩水につけてから播くと発芽が早まる
  • 覆土後はたっぷり水やりして表土を乾かさない

金太郎のおすすめは最初から発芽処理されている「ネーキッド種子」を選ぶこと!種袋に「発芽処理済み」「ネーキッド」と書かれているものなら、ほぼ確実に発芽してくれますよ。未処理の種を使う場合は、必ず一晩水につけてから播くようにしましょう!

③春作で気温上昇によるとう立ち

ホウレンソウは長日条件(日が長くなる時期)と高温でとう立ち(花芽がつくこと)しやすい性質があります。春作で「もう少し大きくなってから収穫しよう」とのんびり構えていると、あっという間に花芽がついて葉も硬くなってしまうんです…。

金太郎も春作で収穫を遅らせた結果、気づいたらとう立ちしてしまい、葉が硬くなって食感が悪くなった経験があります…。春作はとう立ちしにくい品種を選び、迷ったら早採りを心がけるのがポイントですよ!

金太郎

春作はスピード勝負!とう立ち前の早採りが美味しさのコツだよ。

 

栽培で準備するもの

ホウレンソウ栽培で準備するものは以下のとおり。基本は直まきなので、シンプルな資材だけでスタートできますよ!

準備するものリスト
  • ホウレンソウの種(おすすめ品種:ミラージュ)
  • 5列15cm間隔の穴あき黒マルチ(畝幅75cm用・幅95cm)
  • 元肥
    • 牛糞堆肥 … 3ℓ/㎡
    • 化成肥料 … 100g/㎡
    • カキ殻石灰 … 200g/㎡(多めに入れるのがコツ!)
  • 防虫ネット(害虫予防用|必須)
  • アルバリン粒剤・Zボルドー・ゼンターリ・フーモン(病害虫対策用)

ホウレンソウのおすすめ品種は「ミラージュ」

ミラージュの種袋

金太郎のおすすめ品種は、「ミラージュ」!金太郎はこれまで、6月後半や秋作のはじめといった高温期で失敗して苦い思いを何度もしてきましたが、この品種は耐暑性が特に強いためしっかり育ってくれます。
こうした品種は普通、秋まき専用だったりするのですが、ミラージュは春まきも秋まきも可能で汎用性が高いです。さらに、ホウレンソウで発生しやすい萎凋病やべと病に対して高い抵抗性を持っているので失敗しにくく、家庭菜園にピッタリな品種です!

ホウレンソウの育て方5ステップ(家庭菜園向け)

ホウレンソウの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①種まき1週間前までに土づくりする

家庭菜園における土づくりの様子

種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。

元肥の配合
  • 牛糞堆肥 … 3ℓ/㎡
  • 化成肥料 … 100g/㎡
  • カキ殻石灰 … 200g/㎡

ホウレンソウは酸性土壌に非常に弱いので、他の野菜よりカキ殻石灰を多めに(200g/㎡)入れるのが成功のコツ!金太郎は最初の頃、石灰を入れ忘れて葉が黄色くなってしまった失敗があるので、ここは絶対に省略しないでくださいね。
家庭菜園における土づくりのやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。

金太郎

ホウレンソウは「石灰好き」!pH6.5~7.0をキープするのが大切だよ。

②畝幅75cmに穴あき黒マルチ(5列15cm)を張る

幅75cm・高さ10cmの畝
5列15cm間隔の穴あき黒マルチ

元肥をすき込んだら、幅75cmの畝を立て、5列15cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。ホウレンソウは株間15cmと狭めでOKなので、穴あきマルチを使えば一気に種まき位置を決められて作業がぐっとラクになりますよ!
[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]

金太郎は畝幅75cm・マルチ幅95cmにすべて統一しています。畝幅を統一しておくと、トンネル支柱や防虫ネットも1サイズで済むので、家庭菜園の管理がとてもシンプルになりますよ!

害虫対策の決定打!アルバリン粒剤を土に混ぜ込む

金太郎が害虫対策で愛用しているのが「アルバリン粒剤」根から吸収されて植物全体に行き渡る「浸透移行性」の殺虫剤で、ホウレンソウにつきやすいアブラムシ類にしっかり効いてくれます

マルチを張ると土壌混和ができなくなるので、マルチ張り前に施用するのがポイント!詳しい効果や使い方は以下の記事で解説しています。

金太郎

種まき後すぐに防虫ネットを張っても、ネットの中で害虫が発生することがあるんですよね…。アルバリン粒剤を使ってからは、収穫までほぼノーダメージで育てられるようになりましたよ!

③1穴に3粒ずつ種まきする

ホウレンソウの種
ホウレンソウの種まき間隔

【発芽適温:15~20℃|発芽日数:7~10日】

マルチの穴に指で1cm程度のくぼみを作り、1穴につき3粒ずつ種をまきます。覆土したら、種が流れないよう優しくたっぷりと水やりしましょう!

ホウレンソウの種は発芽までに7~10日と時間がかかります。未処理の種を使う場合は、種まき前に一晩水につけてから播くと発芽が早まるのでおすすめですよ!ネーキッド種子(発芽処理済み)なら、そのまま種まきしてもOKです。

金太郎

金太郎の畑では極力間引きしない方針!1穴3粒で株間で競り合わせながら育てるよ。

育苗・苗の購入からスタートすることも可能

育苗したホウレンソウ苗

ホウレンソウは直まきが基本ですが、セルトレイやポットで育苗してから定植したり、ホームセンターで苗を購入してスタートすることも可能です。「夏場の高温期に畑で発芽させるのが難しい…」「種から育てるのは少しハードルが高い…」という方は、苗からスタートする方が確実ですよ!
[苗の育て方・育苗の基本はこちら!]

苗を植え付ける際、リキダスを薄めた水をたっぷり与えると根の活着が良くなりますよ!
リキダスの成分・効果・使い方については以下の記事で詳しく解説しています。

④病害虫対策をする

種まきから約14日後のホウレンソウ
種まきから約14日で本葉が3~4枚に
種まきから約30日後のホウレンソウ
種まきから約30日後の様子、あと一息…!

ホウレンソウはアブラナ科野菜ほどほど害虫被害は出ませんが、アブラムシ・ヨトウムシ・ハモグリバエなどには注意が必要。予防中心でしっかり対策していきましょう!

害虫対策は防虫ネット+ゼンターリ+フーモン

スクロールできます
害虫症状の例おすすめ対策
アブラムシ・新芽、葉裏に群がり汁を吸う
・ウイルス病も媒介
・アルバリン粒剤(種まき時)
・防虫ネット
・フーモン散布
ヨトウムシ・夜に葉をバリバリ食べられる・防虫ネット
・ゼンターリ散布
ハモグリバエ・葉に白い線状の食害跡・防虫ネット
・被害葉の除去
ホウレンソウに発生しやすい害虫とおすすめ対策

害虫対策の基本は「防虫ネット+農薬」の組み合わせがおすすめ!

まずは種まきが終わったら速攻で防虫ネットを張りましょう!害虫が入り込む前に物理的なバリアで守ってしまう作戦です。
防虫ネットの張り方や選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでも発生する場合は農薬を使います。おすすめは「ゼンターリ」有機JAS適合のBT剤で、ヨトウムシに効いてくれます。
ゼンターリの効果や使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。

展着剤には「フーモン」がおすすめ!ゼンターリの成分を葉っぱにしっかり付着させる展着剤としての効果だけでなく、ベタっとした糊のような成分がアブラムシやハダニ、コナジラミの気門(空気の出入り口)を塞いで、呼吸を物理的に止めて退治することができます。こちらも有機栽培で使えますよ!
フーモンの詳しい使い方や混用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

害虫対策の基本を押さえよう!

害虫対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の害虫対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!

病気対策はZボルドーがおすすめ

スクロールできます
病気症状の例主な原因・時期おすすめ対策
べと病葉に黄白色のシミ、葉裏に紫色のカビ低温多湿で発生・風通しを良くする
・Zボルドー散布
立枯病苗が地際から枯れる多湿・連作で発生・水はけ改善・連作回避
・Zボルドー散布
萎凋病下葉から黄化して枯れる高温多湿で発生・連作回避
・抵抗性品種の選択
ホウレンソウに発生しやすい病気とおすすめ対策

「Zボルドー」は糸状菌から細菌まで幅広い病気に有効な予防薬!有機栽培でも使用できます。金太郎は本葉が出そろったタイミングと、収穫の2週間前あたりに散布するようにしています!
Zボルドーの使い方や効果については、以下の記事で詳しく解説しています。

金太郎

Zボルドーは病気が出てからでは遅い。金太郎は病気が出ていなくても、必ず散布するようにしてるよ!

病気対策の基本を押さえよう!

病気対策の全体像について知りたい方は、家庭菜園の病気対策ガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!

⑤草丈20~25cmで株ごと収穫する

収穫適期のホウレンソウ

【種まき~収穫の目安:30~50日】

ホウレンソウの収穫の目安は、草丈が20~25cmになった頃です!株元をハサミで切って株ごと収穫しましょう。ホウレンソウは生育が進むととう立ちしやすくなるので、適期になったら早めに収穫するのがコツですよ!

金太郎の畑では株元の根を少し残して切り、根元のピンク色の部分まで丸ごと味わうのがお気に入り!根元はホウレンソウの中でも特に甘くて栄養価が高い部分なので、家庭菜園ならではの贅沢な食べ方ですよね。

金太郎

ホウレンソウは「早採り」が正解!欲張らず、適期での収穫を心がけよう。

 

ホウレンソウ栽培でよくある質問(Q&A)

最後に、ホウレンソウ栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園初心者がつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ホウレンソウは真夏でも栽培できますか?

ホウレンソウの発芽適温は15~20℃で、25℃以上になると発芽率が一気に落ちます。さらに長日条件と高温でとう立ちしやすいので、真夏(6月下旬~8月)の栽培は基本的に避けるのがおすすめです!どうしても夏に育てたい場合は、暑さに強い「サマーホウレンソウ」など専用品種を選びましょう。

ホウレンソウはプランターでも育てられますか?

ホウレンソウはプランター栽培にもぴったりの野菜です!深さ20cm以上のプランターに15cm間隔で種をまけば、ベランダ菜園でも十分に育てられますよ。プランターの土はあらかじめpH調整済みの「野菜の培養土」を使うと、酸性土壌の心配なくスタートできます!

ホウレンソウは間引きが必要ですか?

金太郎の畑では極力間引きをしない方針で育てています!1穴に3粒ずつ蒔いたら、そのまま株間で競り合わせながら育ててOK。ただし、生育が極端に悪い株や混み合っている場合は、株元をハサミで切って1穴2本立ち程度に調整してあげると、より大きく育ちますよ!

 

まとめ:ホウレンソウの栽培で大切なポイント

ここまで、ホウレンソウの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や写真を交えながら解説してきました!

ホウレンソウの栽培で大切なこと
  • 春作は3~5月、秋作は9~10月に種まき(中間地)
  • カキ殻石灰を200g/㎡入れて酸性土壌対策を徹底する
  • 畝幅75cm・5列15cmの穴あき黒マルチに1穴3粒ずつ直まきする
  • 収穫適期は草丈20~25cm!とう立ち防止のため早めの収穫を心がける

ホウレンソウは種まきから30~50日ほどで収穫できるスピード葉もの野菜で、栄養価も抜群の家庭菜園おすすめ野菜です!春と秋の年2回楽しめるので、ぜひ本記事を参考にホウレンソウ栽培にチャレンジしてみてくださいね!

その他の春・秋から育てやすい野菜については、以下の記事でまとめて紹介しています。あわせて参考にしてみてください!

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