家庭菜園で「サンチュを育ててみたい!」と思ったことはありませんか…?サンチュは外側の葉から1枚ずつ摘み取って収穫できるので、1株で長く収穫を楽しめて、家庭菜園でもとても育てやすいんですよ!
サンチュを実際に栽培してみましたので、この記事では、種まき(育苗)から収穫までのサンチュの育て方・栽培方法を、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- サンチュの特徴と、1枚ずつ摘み取り収穫できるサンチュが家庭菜園でおすすめな理由
- 中間地での種まき時期・植える時期・収穫時期・発芽適温・生育適温・栽培カレンダー
- ポリポットでの育苗から、株間2列30cm間隔での植え方・植え付けのコツ
- 病気対策・害虫対策のコツと、収穫のタイミング・目安・収穫方法
サンチュとは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由


| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | キク科 |
| 発芽適温 | 15~20℃前後(25℃以上で発芽しにくい) |
| 生育適温 | 15~20℃前後 |
| 栽培の難易度 | ★★☆ |
| 栽培時期(中間地) | 春作:2~4月まき/3~5月植え付け/5~6月収穫 秋作:8~9月まき/9~10月植え付け/10~11月収穫 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・2列30cm間隔 |
| 連作 | 避ける(1~2年あける) |
サンチュは、焼肉を包んで食べる葉っぱとしておなじみの、結球しないレタスの仲間です!日本では「カキチシャ(掻きちしゃ)」とも呼ばれ、その名のとおり葉を下からかき取るように収穫するのが特徴なんですよ。
そんなサンチュが、家庭菜園でおすすめな理由を2つ紹介します!
- 1枚ずつ摘み取り収穫できるので、1株で長く楽しめる!
- 春と秋の年2回栽培でき、植え付けから約1ヶ月で収穫が始まる!
スーパーで買うと、焼肉1回分でも意外と高くつきますよね…。その点、サンチュなら食べる分だけ畑から摘んでくればOK!必要なときに新鮮な葉を収穫できるのは、家庭菜園ならではの楽しみです。
金太郎金太郎の家では、サンチュを植えておくと焼肉の日が増えます(笑)。数株あれば家族の分は十分まかなえるよ!
サンチュの栽培カレンダー(中間地ベース|種まき時期・植える時期・収穫時期)


サンチュは涼しい気候を好む野菜なので、中間地では「春作」と「秋作」の年2回栽培できます。
- 春作:2~4月まき/3~5月植え付け/5~6月収穫
- 秋作:8~9月まき/9~10月植え付け/10~11月収穫
種まきから植え付けまでの育苗期間は約1ヶ月、植え付けから約1ヶ月で収穫が始まるイメージです。種まきから収穫開始までの栽培期間は約2~3ヶ月ほどですね。



金太郎のおすすめは秋作!気温が下がっていく時期なのでとう立ちしにくく、収穫期間を長くとれるんだよね。
春作は種まきが遅れると、収穫期に気温が上がってすぐにとう立ちしてしまいます。できるだけ早めにスタートしましょう。
サンチュ栽培で準備するもの
- サンチュの種(または苗)
- ポリポット(直径9.5cm)・育苗培土(育苗用)
- プレバソンフロアブル5(育苗期後半の灌注処理用・害虫対策)
- 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・マイガーデンベジフル)
- ダイアジノン粒剤5・フロンサイド粉剤(土づくり時の土壌混和用・病害虫対策)
- 2列30cm穴あき黒マルチまたは白黒マルチ
- リキダス(植え付け時の活着促進用)
- アルバリン粒剤(植え付け時の土壌混和用・害虫対策)
- 防虫ネット・支柱(植え付け直後の害虫対策用)
- 病害虫対策の薬剤(Zボルドー・フーモン・ゼンターリなど)
- エックスエナジー(暑さストレス対策用)
- 移植ゴテ・ジョウロ・ハサミなどの基本の道具
\ サンチュの種はこちらから購入できます /
サンチュの育て方5ステップ(家庭菜園)
サンチュの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。金太郎が実際に栽培している流れで、順番に詳しくご紹介していきます!
①苗を準備する(育苗の手順も紹介)
サンチュの苗を準備する方法は2つあります。
- 自分で種から苗を育てる(育苗期間:約25~30日)
- ホームセンターやネットショップ等で苗を購入する
苗を購入して植えてもOKですが、サンチュは種から育てても難しくないので、ぜひ育苗にチャレンジしてみるのがおすすめです!ここでは、金太郎が実践しているポリポットでの育苗手順をご紹介します。
サンチュの育苗手順


【発芽適温:15~20℃前後|発芽日数:約3~5日|作業時期:中間地で2~4月(春作)・8~9月(秋作)】
ポリポット(直径9.5cm)に育苗培土を入れ、種を3粒ずつまきます。サンチュは光を好む「好光性種子」なので、覆土は種がうっすら隠れる程度にしましょう。軽く鎮圧したら、発芽するまで土を乾かさないよう水やりします。
春作の2~3月は気温が足りないので、金太郎は「愛菜花」や「農電園芸マット&農電サーモ」で保温しています。逆に気温が高すぎる秋作では「クールホワイト」を使って、できる限り発芽適温に近づけるようにしています。発芽後は病害虫対策のため、自作した「育苗ハウス」で管理しています。


本葉1~2枚の頃、成長の良い株を1本残して残りを間引きましょう!
発芽後の水やりは、朝一度たっぷりやればOK!徒長させないためには、夕方に表面が乾くくらいがちょうど良いんです。
→[苗が徒長する原因・対策方法・復活させるテクニックはこちら!]
育苗期後半、金太郎は害虫対策として「プレバソン」を水で薄めて灌注(株元にジョウロで注ぐ)するようにしています。育苗期後半から植え付け後1ヶ月くらいまで害虫から苗を守ってくれるんですよね…!


種まきから約25~30日後、本葉が4~5枚になったら植え付け適期です!
苗の育て方・育苗の基本について知りたい方は、以下の記事で分かりやすくまとめています。
②植え付け1週間前までに土づくりをする
苗の準備と並行して、畑の土づくりをしていきます。


【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で3~5月頃・9~10月頃)】
植え付けの1週間前までをメドに、以下の元肥をすき込んでおきましょう。
- 牛糞堆肥 … 2~3ℓ/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
- マイガーデンベジフル … 200g/㎡



マイガーデンベジフルは3~4ヶ月ほど効果がゆっくり続くので、面倒な追肥は必要ありません!


植え付ける畝は、畝幅75cm・高さ10cmで立てます。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]
金太郎はこの際、土の中の害虫対策として「ダイアジノン粒剤5…4~6g/㎡」を、土壌由来の病気対策として「フロンサイド粉剤…30g/㎡」をそれぞれ土に混ぜ込む(土壌混和する)ようにしています。



どちらも非結球レタスで登録があるよ。


畝ができたらマルチを張ります。
→[マルチの張り方ガイドはこちら!]
- 2列30cm穴あき黒マルチ:4月中旬まで(春作)、9月下旬以降(秋作)
- 白黒マルチ:4月下旬以降(春作)、9月中旬まで(秋作)
金太郎はマルチを上記のように使い分けています!実際には、その年の天候に合わせて調整しながら選んでください。
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]
家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。
③株間2列30cm間隔で植え付ける
マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!


水が引いたら、準備した苗を植え付けます。


植え付けが終わったら、害虫対策としてすぐに防虫ネットを張ります。外すタイミングは、葉や茎が成長して、ネットの中がパンパンになってきた頃です。それまではギリギリまで張っておきましょう!
→[防虫ネットの張り方はこちら!]
④病害虫対策・水やりで日々の管理をする


植え付けが済んだら、収穫までの日々の管理です。金太郎が実践している「害虫対策」「病気対策」「水やり」を順番にご紹介します!
害虫対策
サンチュで特に気をつけたいのが「アブラムシ」と「ヨトウムシなどのイモムシ類」です。育苗期のプレバソンまたは植え付け時のアルバリン粒剤の効果が切れ、防虫ネットを外した後は呼んでもないのに奴らがやってきます…。
害虫を見つけたら、数が少ないうちは手で取ります。それでも増えてしまったら、イモムシ系には「ゼンターリ+フーモン」、アブラムシには「フーモン」を散布します。それでも防ぎ切れないときはプレバソンを散布して対処しています。



サンチュは葉っぱそのものを食べる野菜だからね。害虫対策はしっかり行おう!
病気対策
- Zボルドー・フーモンを月に1回程度、予防的に散布
- それでも発生してしまった株は、早めに取り除いて処分
サンチュは比較的病気に強い野菜ですが、長雨が続くと軟腐病やべと病が出ることがあります。金太郎は予防第一で、「Zボルドー」と「フーモン」を月に1回程度、予防的に散布しています。それでも発生してしまった株は、周りに広げないよう早めに抜き取って処分しましょう。
農薬(各薬剤)はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、非結球レタス(サンチュ)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。
水やり
畑の露地栽培では、植え付け直後を除いて基本的に雨まかせでOKです。ただし、1週間以上雨が降らず土がカラカラの場合は、株元にたっぷり水やりをしましょう。とくに秋作の植え付け直後や春作の収穫後半は暑さが気になる時期なので、水に「エックスエナジー」を薄めておくと、暑さストレスに耐えやすくなりますよ!
⑤葉が17~18cmになったら下葉から1枚ずつ収穫!


【収穫時期:中間地で5~6月(春作)・10~11月(秋作)|植え付けから約1ヶ月~】
サンチュは、葉の長さが17~18cm以上になったら収穫適期です!植え付けから約1ヶ月ほどで、このサイズの葉が出そろってきますよ。




収穫方法は、外側(下)の葉から順番に、葉の付け根から1枚ずつ摘み取るだけでOKです。手でポキッと折るように掻き取っても、ハサミで切ってもOKです。



上手く栽培できれば、下葉を摘むうちに茎がどんどん伸びていく。スラっと長い茎が並ぶ光景がたまらん…。
ここで大切なのが、株に葉を常に10枚以上残しておくこと!葉は株にとって栄養をつくる大事な場所なので、採りすぎると生育が止まってしまいます。
サンチュ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
ここまで育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がサンチュ栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!
①覆土が厚い・高温で芽が出ない
サンチュ栽培でまず多いのが、種をまいたのに芽が出ない失敗です。原因の多くは2つで、1つは好光性種子なのに土を厚くかぶせてしまうこと、もう1つは25℃を超える高温で種が休眠してしまうことです。
金太郎も秋作で8月上旬にまいたとき、日なたにポリポットを置いていたらほとんど発芽しなかった経験があります…。対策は、覆土は種がうっすら隠れる程度にし、暑い時期は日陰の涼しい場所で管理すること!それでも暑さが続く時期は、少し涼しくなる8月下旬以降にまくと失敗しにくいですよ。



苗を購入してしまうのも一つの手だよ!
②乾燥やカルシウム不足で葉先が枯れる
次に気をつけたいのが、葉の縁や先端が茶色く枯れてしまう失敗です。これは「チップバーン」と呼ばれる症状で、土の乾燥や高温で、葉先までカルシウムが届かなくなることが主な原因なんですよね…。
対策は、土づくりでカキ殻石灰をしっかり入れておき、雨が降らず乾燥が続くときは株元にたっぷり水やりすること!暑い時期の水やりには、エックスエナジーを混ぜて暑さストレスをやわらげてあげるのもおすすめです。
③春作で気温が上がりとう立ちする
もう1つ多いのが、春作で株の中心から茎がぐんぐん伸びてしまう「とう立ち」です。サンチュは気温が高く日が長くなると花芽をつけやすく、とう立ちすると葉が硬く苦くなってしまいます。
対策は、春作はできるだけ早めに種まき・植え付けをして、暑くなる前に収穫期間を確保すること!金太郎は春作を4月まきまで遅らせた年に、収穫を始めてすぐとう立ちしてしまい、ほとんど採れずに終わった苦い経験があります…。



秋作の方がとう立ちの失敗は少なく育てやすいよ。
サンチュ栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、サンチュの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園で気になりやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:サンチュの栽培で大切なポイント
ここまで、サンチュの特徴、栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!
- 中間地では春作(2~4月まき)と秋作(8~9月まき)の年2回栽培できる
- 好光性種子なので覆土はごく薄くし、育苗期後半にプレバソンを灌注しておく
- 元肥はマイガーデンベジフル200g/㎡の一発で追肥なし、畝幅75cmに2列30cm穴あきマルチを張って植え付ける
- 葉が17~18cm以上になったら、葉を10枚以上残しながら下から1枚ずつ摘み取る
サンチュは、1枚ずつ摘み取りながら長く収穫でき、病害虫も比較的少ない、家庭菜園にぴったりの葉もの野菜です!「薄い覆土・予防第一・葉を10枚以上残す」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも新鮮なサンチュを楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!
春・秋から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!
サンチュ以外にも、春から始めるおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しています。
秋から始めるおすすめ野菜もまとめているので、あわせて参考にしてみてください!
家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!
本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!
また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!
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