家庭菜園でスナップエンドウを育ててみたいけど、「どの品種を選べばいいか分からない」「せっかくなら甘くてジューシーな品種を育てたい!」と思っていませんか…?
そんな方にぜひおすすめしたいのが、「スナック753」です!肉厚な大ざやで甘みが強く、寒さにも強いので、家庭菜園でも育てやすいスナップエンドウなんですよ!
この記事では、金太郎が実際に栽培した経験や失敗談を交えながら、スナック753の特徴・家庭菜園でおすすめな理由・栽培時期から、種まき(育苗)~収穫までの育て方・栽培方法を、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- スナック753の特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
- 中間地での種まき時期・植える時期・収穫時期と、発芽適温・発芽日数・生育適温
- ポリポットでの種まき・間引きから、株間2列60cm間隔での植え方・植え付けのコツ
- 病気対策・害虫対策(農薬の使い方)と、収穫のタイミング・収穫時期の目安・収穫方法
スナック753とは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由


| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | マメ科 |
| 発芽適温 | 15~20℃前後 |
| 生育適温 | 15~20℃前後 |
| 栽培の難易度 | ★★☆ |
| 栽培時期(中間地) | 10~11月まき/11月植え付け/4~6月収穫 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・2列60cm間隔 |
| 連作 | 避ける(4~5年あける) |
スナック753(しちごさん)は、サカタのタネが育成した、つるありタイプの大ざやスナップエンドウです!元祖スナップエンドウ「スナック」の改良型にあたる品種で、さやがひと回り大きく、寒さにも強くなっているんですよ。そんなスナック753が、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!
- 肉厚・大ざやで甘くてジューシー!シャキッとした食感がたまらない!
- つるが高さ180cmほどまで伸びて、たくさん収穫できる!
- 寒さに強く、秋まきでも冬を越しやすい!
スーパーのスナップエンドウは、ちょっとしか入っていないのに意外とお高いですよね…。その点、スナック753はつるが高く伸びる分だけ花がたくさん咲き、収穫期には毎日のようにさやが採れます!採れたてをサッと茹でたときの甘さとシャキッとした歯ごたえは、家庭菜園ならではの楽しみです。
金太郎茹でたてにマヨネーズをつけるだけで、もう止まらない…!金太郎の畑では毎年欠かせない春の定番野菜になったよ!
スナック753の栽培カレンダー(中間地ベース|種まき時期・植える時期・収穫時期)


スナップエンドウは冬の寒さに当たることで花芽をつける野菜なので、中間地では10~11月に種をまいて育苗し、11月に植え付けて冬を越し、翌年の4~6月に収穫します。種まきから収穫終わりまでの栽培期間は、約7~8ヶ月が目安です。
種まきが早すぎると、株が大きく育ちすぎて冬の寒さで傷みやすくなります。草丈10~15cmほどの小さな苗で冬を越せるよう、種まき時期は必ず守りましょう。
スナック753栽培で準備するもの
- スナック753の種(または苗)
- ポリポット(直径9cm)・育苗培土(育苗用)
- 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・マイガーデンベジフル)
- ダイアジノン粒剤5(土づくり時の土壌混和用・害虫対策)
- 2列30cm穴あき黒マルチ
- リキダス(植え付け時の活着促進用)
- 防虫ネット・トンネル用支柱(植え付け直後の害虫対策・防寒対策用)
- 支柱(長さ210~240cm×直径16~20mm)・園芸ネット・誘引ヒモ
- 病害虫対策の農薬(Zボルドー・フーモン・ゼンターリ・アルバリン粒剤・プレバソン)
- エックスエナジー(収穫期の暑さストレス対策用)
- 移植ゴテ・ジョウロ・ハサミなどの基本の道具
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スナック753の育て方6ステップ(家庭菜園)
スナック753の具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおりです。金太郎が実際に栽培している流れで、順番に詳しくご紹介していきます!
①苗を準備する(種まき・育苗の手順も紹介)
スナック753の苗を準備する方法は2つあります。
- 自分で種から苗を育てる(育苗期間:約3~4週間)
- ホームセンターやネットショップ等で苗を購入する
畑に直接種をまく方法もありますが、鳥に種や芽を食べられやすいんですよね…。そのため金太郎は、ポリポットで苗を育ててから畑に植え付ける方法をとっています!ここでは、金太郎が実践している育苗手順をご紹介します。
スナック753の育苗手順




【発芽適温:15~20℃前後|発芽日数:7~10日程度|作業時期:中間地で10~11月】
ポリポット(直径9cm)に育苗培土を入れ、種を3粒ずつまきます。指で2cmほどの深さに押し込んで土をかぶせ、軽く鎮圧したら、たっぷり水やりしましょう。エンドウの種は水分が多すぎると腐りやすいので、発芽するまでの水やりは「土の表面が乾いたら」で十分です。
金太郎は種まき後、鳥や害虫から守るために、自作した「育苗ハウス」に入れて管理しています。



10~11月は気温が発芽適温に近いので、保温はしなくても発芽してくれるよ!


【生育適温:15~20℃前後】
発芽がそろって本葉が出てきたら、成長の良い株を2本残して、残りの1本を間引きます。残す株の根を傷めないよう、引き抜かずにハサミで株元から切るのがおすすめです!
発芽後の水やりは、朝に1回たっぷり与えればOKです。
→[苗が徒長する原因・対策方法・復活させるテクニックはこちら!]


種まきから約3~4週間後、本葉が2~3枚になったら植え付け適期です!
苗の育て方・育苗の基本について知りたい方は、以下の記事で分かりやすくまとめています。
②植え付け1週間前までに土づくりをする
苗の準備と並行して、畑の土づくりをしていきます。


【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で10月下旬~11月頃)】
植え付けの1週間前までをメドに、以下の元肥をすき込んでおきましょう。
- 牛糞堆肥 … 2~3ℓ/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
- マイガーデンベジフル … 150g/㎡
スナップエンドウはマメ科の野菜で、根につく「根粒菌」が空気中の窒素を栄養に変えてくれます。そのため、肥料をやりすぎると葉やつるばかり茂って、花やさやがつきにくくなるので注意しましょう。



金太郎は肥料をマイガーデンベジフルにすることで、面倒な追肥はせず元肥一発で栽培してるよ。


植え付ける畝は、畝幅75cm・高さ10cmで立てます。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]
金太郎はこの際、土の中の害虫対策として「ダイアジノン粒剤5…4~6g/㎡」を土に混ぜ込む(土壌混和する)ようにしています。植え付けたばかりの小さな苗を、ネキリムシなどから守ってくれるんですよね…!



ダイアジノン粒剤5は「さやえんどう」で登録があるよ。


畝ができたら、2列30cm穴あき黒マルチを張ります。黒マルチは地温を上げてくれるので、冬越しするスナップエンドウにぴったりなんですよ!
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]
→[マルチの張り方ガイドはこちら!]
家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。
③株間2列60cm間隔で植え付ける
マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!


【作業時期:中間地で11月】
2列30cm穴あきマルチの穴を1つおきに使い、株間2列60cm間隔で植え穴を掘ります。



支柱とネットは、あとで畝の真ん中(2列の間)に立てるよ!


水が引いたら、2本立ちのままポットから苗を取り出して植え付けます。


植え付けが終わったら、害虫対策としてすぐに防虫ネットを張ります。防虫ネットは冷たい風や霜をやわらげてくれるので、冬の防寒対策にもなるんですよ!
→[防虫ネットの張り方はこちら!]
実際にやってみて分かったのは、防虫ネットをかけて冬越しさせると、欠株が減るとともに春先の立ち上がり(成長開始)が早くなるということです。外すタイミングは、春先に葉や茎が成長し始めた頃です。



手間はちょっとかかるけど、金太郎は毎年欠かさず張るようにしてるよ!
④病害虫対策・水やりで日々の管理をする


植え付けが済んだら、収穫が終わるまで続ける日々の管理です。金太郎が実践している「害虫対策」「病気対策」「水やり」を順番にご紹介します!
害虫対策
- 春先まで、ギリギリまで防虫ネットを張っておく
- ネットを外した後に害虫が出たら、まずはテデトール(手で取る)
- 手に負えない場合、イモムシ系にはゼンターリ、アブラムシにはフーモンを散布
- 効きが悪ければ、アルバリン粒剤を株元散布、またはプレバソンを散布
スナップエンドウで特に多い害虫は、「アブラムシ」「ハモグリバエ」「ヨトウムシ」の3つです。そもそも害虫を寄せつけないよう、防虫ネットはギリギリまでかけておきましょう!
防虫ネットを外すと呼んでもないのに害虫がやって来ます…。数が少ないうちは手で取りますが、それでも増えてしまったら、ヨトウムシなどのイモムシ系には「ゼンターリ」、アブラムシには「フーモン」を散布して対処します。それでも効きが悪いときは、アルバリン粒剤かプレバソンに切り替えると、しっかり抑えられますよ。ハモグリバエが増えてきたときは、プレバソンを散布して対処しています。



アブラムシはウイルス病を持ってくることがあるので要注意!
病気対策
- Zボルドー・フーモンを月に1回程度、予防的に散布
- それでも発生してしまった株は、早めに取り除いて処分
スナップエンドウで要注意の病気が、葉やさやが白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」です!気温が上がってくる春以降、とくに収穫期に発生しやすく、広がると株が弱って収穫量が減ってしまいます。



収穫期の後半で特に出やすくなる印象だね…。
金太郎は予防第一で、「Zボルドー」と「フーモン」を月に1回程度、予防的に散布しています。それでも発生してしまった株は、周りに広げないよう早めに取り除いて処分しましょう。
農薬(各薬剤)はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、さやえんどう(スナップエンドウ)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。
水やり
畑の露地栽培では、植え付け直後を除いて基本的に雨まかせでOKです。ただし、花が咲いてさやがつき始める時期に晴天が続いて土がカラカラになったら、株元にたっぷり水やりしましょう。
また、収穫期後半の5~6月は気温が上がり、暑さに弱いスナップエンドウにはつらい時期。水に「エックスエナジー」を混ぜておくと、暑さストレスに耐えやすくなりますよ!
⑤春先に成長し始めたら支柱とネットを設置する


【作業時期:中間地で2月下旬~3月頃】
春先になって葉や茎が成長し始めたら、防虫ネットを外して、支柱と園芸ネットを設置しましょう!設置の手順は以下の2つです。
- 畝の真ん中(2列の間)に支柱(長さ210~240cm×直径16~20mm)を立てる
- 園芸ネットをピンと張り固定する
あとは、つるが巻きひげで勝手にネットにつかまって登っていきますよ!
金太郎が実際に育ててみて感じたのは、春のつるの伸びは想像以上に早いということです。支柱立てが遅れると、つる同士が絡まって倒れてしまうので、「伸び始めたな」と思ったら早めに設置しましょう。



つるが外側に広がってきたら、誘引ヒモで周りを囲ってあげると風で倒れにくくなる!
⑥さやがぷっくり膨らんだら1つずつ摘み取って収穫!
花が咲いてから収穫するまでの流れは、以下のとおりです。


【開花時期:中間地で3月下旬~4月頃】
春になってつるが伸びてくると、下の方から順番に花が咲き始めます。花が終わると小さなさやがつき、そこから少しずつ膨らんでいきます。



エンドウは自家受粉するので、人工授粉は不要!




【収穫時期:中間地で4~6月|収穫時期の目安:さやの長さ8~9cmで、ぷっくり膨らんだ頃(開花から約20~25日)】
スナック753は、さやがぷっくりと丸く膨らんできたら収穫適期です!さやの長さが8~9cmほどになり、鮮やかな緑色でハリがあるうちが、収穫のベストタイミング!収穫方法は、さやの付け根(ヘタの上)を持って、1つずつ摘み取るだけでOKです。





最盛期は2~3日でどんどん膨らんでくるよ。採れたてをその日のうちに茹でるのが、いちばん甘くておいしい!
採り遅れるとさやが白っぽくなって硬くなり、甘みも落ちてしまいます。さやを残したままにすると株も疲れるので、収穫期に入ったらこまめに畑をのぞきましょう。
スナック753栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
ここまで育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がスナップエンドウ栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!
①水のやりすぎで種が腐って芽が出ない
まず多いのが、種をまいたのに芽が出ない失敗です。エンドウの種は水分が多すぎると土の中で腐りやすく、「発芽まで乾かさないように」と毎日たっぷり水やりすると、かえって発芽しなくなってしまいます…。畑に直接まいた場合は、鳥に種を食べられてしまうこともあります。
金太郎も、種まき後に毎日せっせと水やりをしていたら、ポットを掘り返すと種が腐っていた経験があります…。対策は、種まき時にたっぷり水をあげたら、その後は土の表面が乾くまで水やりを控えること!ポリポットにまき、育苗ハウスで育苗すれば、鳥対策にもなります。



1ポットに3粒まいておけば、1粒くらい発芽しなくても大丈夫!
②肥料のやりすぎ(つるぼけ)で花が咲かない
次に多いのが、葉やつるは元気に茂っているのに、花が咲かない失敗です。これは「つるぼけ」と呼ばれる状態で、肥料(とくに窒素)が効きすぎていることが主な原因なんですよね…。マメ科のスナップエンドウは根粒菌が窒素を供給してくれるので、ほかの野菜と同じ感覚で肥料を入れると多すぎてしまいます。
対策は、元肥を控えめにして、追肥はしないこと!金太郎はマイガーデンベジフルを控えめに入れるだけにしています。また、日当たりが悪い場所でも花つきが悪くなるので、よく日の当たる場所で育てましょう。
③早まきで大きくなりすぎて冬の寒さで枯れる
もう1つ気をつけたいのが、冬の寒さで株が枯れてしまう失敗です。スナップエンドウは小さな苗のうちは寒さに強いのですが、大きく育った株ほど寒さに弱くなる性質があります。早く種をまいて年内に大きく育ててしまうと、真冬の霜や寒風で傷んで枯れやすくなるんです。
金太郎も「早くまけば早く採れるはず!」と10月上旬にまいた年に、年内につるが伸びすぎて、1月の寒波で株の半分ほどを枯らしてしまったことがあります…。対策は、種まき時期を守って草丈10~15cmほどの小さな苗で冬越しさせ、防虫ネットをかけて防寒すること!



マメの種まきは文化の日(11月3日)頃がちょうど良いって爺ちゃんに教わったよ!
スナック753栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、スナック753の栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園で気になりやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:スナック753の栽培で大切なポイント
ここまで、スナック753の特徴、栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!
- 中間地では10~11月に種をまき、11月に株間2列60cmで植え付け、4~6月に収穫します。
- ポリポットに3粒まいて2本に間引き、草丈10~15cmほどの小さな苗で冬を越させます。
- マメ科なので元肥は控えめにして追肥はせず、防虫ネットと月1回の予防散布で害虫やうどんこ病を防ぎます。
- 春先に支柱とネットを設置し、さやがぷっくり膨らんだら1つずつ摘み取って収穫します。
スナック753は、肉厚な大ざやで甘みが強く、寒さにも強いので、家庭菜園でも育てやすいスナップエンドウです!「種まき時期を守る・肥料は控えめ・予防第一」の3つさえ押さえれば、初心者の方でもたくさん収穫できるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!
秋から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!
スナップエンドウ以外にも、秋から始めるおすすめ野菜を以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!
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本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!
また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!
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