家庭菜園で、「つるありインゲンを育ててみたいけど、どの品種が良いの?」と悩んでいませんか…?
そんな方にぜひおすすめしたいのが、「モロッコインゲン(つるあり)」です!種まきから約60日で採れ始めて、そこから長く収穫を楽しめるうえ、幅広で肉厚な平さやは大きくなっても筋張りにくく美味しい品種ですよ!
この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、モロッコインゲン(つるあり)の特徴・発芽適温・生育適温・栽培カレンダーから、種まき(育苗)・植え付け・支柱&ネット・摘芯・病害虫対策・収穫までの育て方(栽培方法)を、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- モロッコインゲン(つるあり)の特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
- 中間地での種まき時期・植える時期・収穫時期・発芽適温・生育適温・栽培カレンダー
- 育苗(直まきもOK)から株間1列30cmでの具体的な植え方と、支柱・ネット・摘芯のやり方
- 病気対策・害虫対策のコツと、収穫のタイミング・収穫方法
モロッコインゲン(つるあり)とは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由


| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | マメ科 |
| 発芽適温 | 23~25℃前後 |
| 生育適温 | 15~25℃前後 |
| 栽培の難易度 | ★★☆ |
| 栽培適期(中間地) | 4~6月まき/5~7月植え付け/6~10月収穫 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・1列30cm間隔 |
| 連作 | 避ける(2~3年あける) |
モロッコインゲンは、幅広で肉厚な「平さや」タイプのインゲンです!大きくなっても筋張りにくくやわらかいのが魅力で、炒めものや天ぷらにすると食べごたえ抜群なんですよね…!なかでも今回ご紹介する「つるあり」タイプは、支柱とネットに沿って高く伸びるぶん、収穫量が多く、収穫できる期間も長いのがうれしいポイント。
そんなモロッコインゲンが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!
- 種まきから約60日で採れ始め、そこから秋まで長く収穫を楽しめる
- 上へ高く伸びるので、限られたスペースでもたくさん収穫できる
- さやが肉厚で、大きくなっても筋張りにくくやわらかい
つるありモロッコインゲンは、種まきから約60日というスピードで採れ始め、そこからつるが伸び続けて秋まで次々と実をつけてくれます。上へ伸びるぶん省スペースで収穫量も多いので、「たくさん採りたい」「長く楽しみたい」という方にぴったりですよ!
金太郎サッと油で炒めて塩をかけるだけでめちゃくちゃ美味しいし、株が大きい分よく採れる!
モロッコインゲン(つるあり)の栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)


つるありモロッコインゲンは中間地では、4~6月に種をまいて5~7月に植え付け、6~10月に収穫します。種まきから収穫まで約60日と短く、いったん採れ始めれば秋口まで長く収穫を楽しめるのがうれしいポイント!春から夏にかけてが種まきのチャンスですよ。



遅霜の心配がある時期の早まきや、真夏の高温期の種まきは、発芽不良や生育不良のもとになるので気をつけよう。
モロッコインゲン(つるあり)栽培で準備するもの
- つるありモロッコインゲンの種
- 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・化成肥料)
- 穴なし黒マルチまたは白黒マルチ
- 支柱・つる用ネット
- リキダス(植え付け時の活着促進用)
- 病害虫対策の薬剤(フーモン・アルバリン粒剤・Zボルドーなど)
- エックスエナジー(真夏・高温期の暑さストレス対策用)
- ポリポット(直径10.5cm)・育苗培土・移植ゴテなどの基本の道具
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つるありモロッコインゲンの種はネット通販の他、ホームセンターや園芸店等でも出回ってることが多い。
モロッコインゲン(つるあり)の育て方7ステップ(家庭菜園)
つるありモロッコインゲンの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①苗を準備する(育苗の手順も紹介)
つるありモロッコインゲンは苗を植え付けても、畑に直接まく直まきでスタートしてもOK!苗を準備する方法は2つあります。
- 自分で種から苗を育てる(育苗期間:約2~3週間)
- ホームセンターやネットショップ等で苗を購入する
家庭菜園に慣れてきたら、自分で苗を育ててみましょう!ここではまず、ポットで苗を育てる育苗の手順をご紹介します!(直まきについては③のステップで解説します)
つるありモロッコインゲンの育苗手順




【発芽適温:23~25℃前後|発芽日数:約4~7日|作業時期:中間地で4~6月】
ポリポット(直径10.5cm)に育苗培土を入れ、2粒ずつ種をまきます。2cmほど土をかぶせてしっかり鎮圧し、発芽するまで乾かさないようこまめに水やりしましょう!
金太郎は種まき後、ポリポットは自作した「育苗ハウス」に入れて管理しています(病害虫対策)。また、春先で発芽温度が足りない時は「愛菜花」や「農電園芸マット&農電サーモ」、初夏で温度が高すぎる時は「クールホワイト」を使って、できる限り発芽適温に近づけるようにしています。


種まきから約4~7日で発芽してくれます!発芽がそろったら、生育の良い株を1本残して他を間引きします。
発芽後は徒長を防ぐため、水やりは土の表面がしっかり乾いてからにします。
→[苗が徒長する原因・対策方法・復活させるテクニックはこちら!]


種まきから約2~3週間後、本葉1~2枚になったら植え付け適期です!マメ科はあっという間に成長してくれますね。
苗の育て方・育苗の基本について知りたい方は、以下の記事で分かりやすくまとめています。
②植え付け1週間前までに土づくりをする
苗の準備と並行して土づくりをしていきます。


【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で4~6月頃)】
植え付けの1週間前までをメドに、以下をすき込んでおきましょう。つるありモロッコインゲンは元肥一発勝負!追肥はしません。
- 牛糞堆肥 … 2~3ℓ/㎡
→[おすすめ牛糞堆肥はこちら!] - カキ殻石灰 … 150g/㎡
→[おすすめカキ殻石灰はこちら!] - 化成肥料(8-8-8) … 100g/㎡
→[おすすめ化成肥料はこちら!]



チッソのやりすぎは、「つるボケ」で葉ばかり茂って実つきが悪くなる他、病害虫が発生しやすくなるもと。肥料は控えめを心がけよう!


土づくりができたら、畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。モロッコインゲンは過湿が苦手なので、水はけの悪い畑では気持ち畝を高めにしておくと安心ですよ。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]


畝立てができたらマルチを張ります。金太郎は、4~5月など涼しい時期なら黒マルチ、6月など暑い時期なら白黒マルチを使っています。
→[マルチの種類と選び方はこちら!]
→[マルチの張り方はこちら!]
家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。
③株間1列30cm間隔で植え付ける(直まきもOK)
マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!


まずは移植ゴテで植え穴を掘ります。畝の中央に、1列30cm間隔でマルチに穴を空け、植え穴を掘ります。




【植え付け時期:中間地で5~7月|株間:1列30cm間隔】
水が引いたら、株間1列30cmを目安に苗を植え付けます。
つるありモロッコインゲンを直まきする場合
苗を育てず、畑に直接まく「直まき」でもOKです!マルチを張ったあと、以下の手順で種をまきましょう。
- マルチの穴(1列30cm間隔)に、2~3粒ずつ種をまく(2cmほど覆土する)
- 発芽までは土を乾かさないよう管理する
- 発芽がそろったら、生育の良い株を1本残して他を間引く
直まきは手軽な反面、芽が出たての株や、まいた豆そのものを、鳥や虫に食べられてしまうことがあります。そのため、発芽がそろうまでは、鳥に狙われないよう不織布をふんわりかけて(べたがけ)守ると安心です!
④支柱を立ててネットを張る


つるありタイプでいちばん大切なのがこのステップ!植え付けが終わったら、つるが暴れ出す前にすぐ支柱を立てて、ネットを張ります。合掌式に支柱を組んでネットを張ると、風にも強く安定しますよ。
金太郎は、植え付け後すぐに支柱とネットをセットするようにしています。先にネットを張っておけば、つるが伸びてきてもすぐ絡ませて誘引でき、株が倒れたり地面を這ったりする心配がありません。



ネットを張っておけば、つるは自分でどんどん巻きついてくれる。
⑤水やり・病害虫対策で日々の管理をする


支柱・ネットへの誘引と並行して、収穫までの日々の管理をしていきます。つるありモロッコインゲンに伸び伸び育ってもらうために大切な「水やり」「害虫対策」「病気対策」の3つを、順番に見ていきましょう!
水やり
【作業時期:植え付け後~収穫終了まで】
基本的に雨まかせでOKですが、花が咲いて実がつく時期に極端に乾燥すると実つきが悪くなるので、土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。
真夏の高温期にかかる栽培では、「エックスエナジー」を混ぜた水をあげると暑さストレスに耐えやすくなりますよ!つるありは収穫期間が長く夏本番までかかるので、金太郎も暑い時期は活用しています。
エックスエナジーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
害虫対策
- まずはテデトール(手で取る)
- 広がってきたら気門封鎖剤「フーモン」を散布
→[フーモンの効果・使い方はこちら!] - 効きが悪ければ「アルバリン粒剤」を株元に散布
→[アルバリン粒剤の効果・使い方はこちら!]
モロッコインゲンでいちばんやっかいなのが、新芽や葉裏にびっしりつく「アブラムシ」です。放っておくと汁を吸われて生育が止まったり、ウイルス病を媒介されたりするので、見つけたら早めに対処するのが肝心。まずは数が少ないうちに手で取り除き、広がってきたら気門封鎖剤の「フーモン」を散布します。それでも効きが悪ければ、アルバリン粒剤を株元にまいて根から効かせます。



アブラムシは数が少ないうちが勝負!増えてからだと、あっという間に手に負えなくなるよ。
病気対策
- Zボルドー・フーモンを月に1回程度、予防的に散布
→[Zボルドーの効果・使い方はこちら!] - それでも発生してしまった株は早めに抜き取って処分
病気対策としては、「Zボルドー」と「フーモン」を、月に1回程度、予防的に散布しています。モロッコインゲンは葉や茎にカビ系の病気(さび病・炭疽病など)が出やすいので、発生してから慌てるより、あらかじめ散布しておくのがポイントです。それでも発生してしまった株は、広げないよう早めに抜き取って処分しましょう。



Zボルドーを予防的に散布したら、特に病気は発生しなかったよ。
各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、いんげんまめへの登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。
⑥つるが一番上まで伸びたら摘芯する


つるがぐんぐん伸びて、ネットの一番上まで届いたら、つるの先端を摘芯(てきしん)します。さやは親づるよりわき芽(子づる)につきやすいので、先端を止めて、わき芽を伸ばすためです。
金太郎も、はじめて育てたときは摘芯せずに伸ばしっぱなしにしてしまい、あまり実が成りませんでした…。収穫量アップのため、忘れずに摘芯しましょう!



摘芯するだけで、採れる量が全然ちがう!
⑦さやが13~15cmになったら順次収穫!


花が咲いたら、10~15日ほどで収穫時期を迎えます!


【収穫時期:中間地で6~10月|種まきから約60日~】
さやの長さが13~15cmくらいになり、まだ豆のふくらみが目立たない若いうちが収穫の目安(タイミング)!
つるありは草丈が高いぶん、次から次へと花が咲いて実をつけてくれます…!葉の数に対してさやが多過ぎるくらいで、収穫が追いつかないほどよく採れることもありますよ(笑)。


収穫方法は、さやの付け根をハサミで切り取るか、手で摘み取るだけ!つるありは実つきが早く次々とさやをつけるので、採れ始めたらこまめに収穫していきましょう。とり遅れると株が疲れて実つきが落ちるので、若どりを心がけると長く楽しめますよ。



モロッコインゲンは大きくなってもやわらかいので、少しくらいなら大きめに育ってもおいしく食べられる!
モロッコインゲン(つるあり)栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
ここまでつるありモロッコインゲンの育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がモロッコインゲン栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!
①過湿・水のやりすぎで豆が腐って発芽しない
モロッコインゲンでまず多いのが、種まき直後の水のやりすぎや、水はけの悪い畑での過湿で、豆が腐って発芽しないトラブルです。金太郎も、良かれと思って水をあげすぎて、豆をダメにしてしまったことがあります…。
対策は、覆土後はたっぷり水やりしつつ、その後は土の表面が乾いてきたら水やりする「メリハリ」をつけること、そして畑では水はけのよい高畝にしておくこと!



「まいた直後はしっかり、あとは乾いたら」でちょうど良い。
②チッソ過多の「つるボケ」で葉ばかり茂って実がつかない
金太郎が過去にやってしまったのが、元肥をやりすぎて「つるボケ」させてしまった失敗です。チッソが多すぎると、つるや葉ばかりが青々と茂って、肝心の花や実がなかなかつきませんでした…。つるありは葉が茂りやすいぶん、とくに注意したいポイントです。
対策は、元肥は化成肥料を控えめにして追肥はしないこと!マメ科は根粒菌の働きで自分でも養分をつくれるので、肥料は控えめでOK。それだけで、ぐっと実つきが良くなりますよ!



「葉ばかり茂って実がつかない…」は、たいてい肥料のあげすぎが原因。
③アブラムシの大量発生で葉が縮れて生育が止まる
金太郎の畑でいちばん手を焼いているのが、「アブラムシ」の大量発生です。気づいたら新芽や葉裏にびっしりついていて、汁を吸われた葉が縮れ、生育が止まってしまいました…。アブラムシはウイルス病を運んでくることもあるので、油断できない害虫なんですよね…。
対策は、日頃からこまめに株を観察して、見つけたらすぐフーモンを散布し、効きが悪ければアルバリン粒剤を株元にまいて早めに退治すること!数が少ないうちに叩いておくと、被害が小さくてすみますよ。



アブラムシは増えるスピードが本当に速い…。早期発見・早期対処が大事!
モロッコインゲン(つるあり)栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、つるありモロッコインゲンの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園でつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:モロッコインゲン(つるあり)の栽培で大切なポイント
ここまで、つるありモロッコインゲンの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!
- 中間地では4~6月まき・5~7月植え付け・6~10月収穫で、長く収穫を楽しめる
- 畝幅75cm・穴なし黒マルチ(暑い時期は白黒マルチ)に、株間1列30cmで植える(直まきもOK)
- 支柱とネットを立てて誘引し、一番上まで伸びたら摘芯してわき芽を伸ばす
- 元肥は化成肥料のみで追肥なし、平さやが13~15cmの若いうちにこまめに収穫する
つるありモロッコインゲンは、種まきから約60日で採れ始め、そこから秋まで長く収穫を楽しめる、家庭菜園にぴったりのインゲンです!「肥料は控えめ・支柱ネットで誘引&摘芯・若どり」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも肉厚でやわらかいモロッコをたっぷり楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!
春・夏から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!
モロッコインゲンは春まき・夏まきどちらもできる、育てやすい実もの野菜です。ほかにも季節ごとのおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!
家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!
本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!
また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!
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