家庭菜園で、「おすすめのマメ科野菜を知りたい」「手間をかけずに、ちょっと珍しい豆を育ててみたい」と思っていませんか…?
そんな方にぴったりなのが、ホクホクの食感で人気の「ひよこ豆」です!秋に植えたら、あとは基本ほったらかしで翌春に収穫でき、エンドウ類のように誘引ネットもいらないので、家庭菜園初心者の方でも気負わずに育てられる豆なんですよ!
この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、ひよこ豆の特徴・発芽適温・生育適温・栽培カレンダーから、種まき(育苗)・植え付け・防虫ネット・病害虫対策・収穫までの育て方(栽培方法)を、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- ひよこ豆の特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
- 中間地での種まき時期・植える時期・収穫時期・発芽適温・生育適温・栽培カレンダー
- 種まき(育苗)から株間2列30cmでの具体的な植え方と育て方
- 防虫ネット・病気対策・害虫対策のコツと、収穫のタイミング・収穫方法
ひよこ豆とは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由


| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | マメ科 |
| 発芽適温 | 20℃前後 |
| 生育適温 | 15~25℃ |
| 栽培の難易度 | ★☆☆ |
| 栽培適期(中間地) | 10~11月まき/11月植え付け/翌4~5月収穫 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・2列30cm間隔 |
| 連作 | 避ける(2~3年あける) |
ひよこ豆は、ぷっくりした豆の先端が、ひよこのくちばしのように見えることから名づけられたマメ科の野菜です!カレーやサラダ、スープでおなじみで、ホクホクとした食感とやさしい甘みがたまらないですよね…!乾燥豆や水煮のイメージが強いですが、じつは秋にまいて春に収穫する、家庭菜園向きの豆でもあるんですよ。
そんなひよこ豆が、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!
- 管理がとても楽で、植えたら基本は収穫まで放置でOK
- 絹さややスナップエンドウのように、つるを誘引するネットがいらない
- スーパーでは高級な豆を、採れたてのホクホク感で味わえる
ひよこ豆はエンドウ類のようにつるが伸びず、株が自分で立つ「わい性」タイプなので、支柱やネットを張る手間がありません。しかも秋に植え付けてしまえば、あとは春まで大きな手入れがいらないので、忙しい方や「まずは手のかからない野菜から始めたい」という方にもぴったりなんですよ!
金太郎ひよこ豆は種がホームセンターに出回りにくいから、育てているだけで「珍しい!」と一目置かれるよ。
ひよこ豆の栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)


ひよこ豆は中間地では、10~11月に種をまいて11月中に植え付け、翌4~5月に収穫します。種まきから収穫まで約180~210日と、畑にいる期間は長めですが、その大半は「冬越しさせて待つ」時間なので、手間そのものは意外と少ないんですよ!
ひよこ豆は小さいうちの寒さには比較的強い一方、過湿がとても苦手な野菜です。だからこそ中間地では、秋にまいて小さな株で冬を越し、暖かくなる春に一気に育てて収穫する流れがおすすめ。植え付けが遅れて株が大きくなりすぎたまま冬を迎えると、寒さで傷みやすくなるので気をつけましょう。



「小さな株で冬を越して、春にぐんと伸ばす」!これがひよこ豆の栽培のコツだよ。
ひよこ豆栽培で準備するもの
- ひよこ豆の種(ホームセンターでは出回りにくいのでネットショップがおすすめ)
- 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・一発肥料)
- 穴あき黒マルチ(2列30cm間隔)
- 防虫ネット・支柱(寒さ・害虫対策用)
- リキダス(植え付け時の活着促進用)
- 病害虫対策の薬剤(ゼンターリ・Zボルドー・フーモンなど)
- ポリポット・育苗培土・移植ゴテなどの基本の道具
\ ひよこ豆の種はこちら /



ひよこ豆の種や苗は、ホームセンターや園芸店ではあまり見かけないんだよね。基本はネットショップで種を買って、種からのスタートになるよ!
ひよこ豆の育て方6ステップ(家庭菜園)
ひよこ豆の具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①苗を準備する(育苗の手順も紹介)
ひよこ豆は苗がほとんど出回らないので、種からのスタートが基本です。しかも種はホームセンターや園芸店ではあまり見かけないので、ネットショップで購入するのがおすすめですよ。ここでは、その育苗の手順をご紹介します!
ひよこ豆の育苗手順


【発芽適温:20℃前後|発芽日数:約7~10日|作業時期:中間地で10~11月】
ポリポット(9号)に育苗培土を入れ、3粒ずつ種をまきます。豆のとがった方(くちばし側)を下にして、1cmほど土をかぶせましょう。種まき後は土を乾かさないようこまめに水やりします。


種まきから約7~10日で発芽してくれます!ひよこ豆は過湿に弱いため、発芽後は表面がしっかり乾いてから水やりするようにします。
本葉が2~3枚になったら、生育の良い株を2本残して間引きましょう。


種まきから3~4週間ほどで本葉が4~5枚になってくれました!ここまで育てば植え付け適期です。
苗の育て方・育苗の基本について知りたい方は、以下の記事をご覧ください!
②植え付け1週間前までに土づくり・マルチをする
苗の準備と並行して土づくりをしていきます。金太郎が大切にしているのは「予防第一・元肥のみ」の土づくり!「元肥をすき込む→畝を立てる→マルチを張る」の3ステップで進めていきましょう。


【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で10~11月頃)】
植え付けの1週間前までをメドに、以下をすき込んでおきましょう。
- 牛糞堆肥 … 2~3ℓ/㎡
→[おすすめの牛糞堆肥はこちら!] - カキ殻石灰 … 150g/㎡
→[おすすめのカキ殻石灰はこちら!] - 一発肥料(22-12-13) … 30g/㎡
→[おすすめ化成肥料2選はこちら!]



ひよこ豆はマメ科なので、チッソのやりすぎは実つき不良のもと。控えめを心がけましょう!


土づくりができたら、畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。ひよこ豆は過湿がとても苦手なので、気持ち畝を高めにして水はけをよくしておきましょう!
→[畝の作り方ガイドはこちら!]


2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。黒マルチは地温を上げて冬の生育を助けてくれるうえ、雑草も抑えてくれるので、栽培期間の長いひよこ豆ととても相性がいいんですよね。
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]
家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。
③株間2列30cm間隔で植え付ける




【植え付け時期:中間地で11月|株間:2列30cm間隔】
マルチの準備ができたら、いよいよ植え付け!マルチの穴に沿って、株間2列30cmを目安に苗を植え付けていきます。
植え方はかんたんです。苗より一回り大きめの植え穴を掘り、水をたっぷり注いでから苗を植え付けます。このとき、植え穴に注ぐ水に「リキダス」を混ぜておくと、根の活着がよくなって、そのあとの生育がぐっとスムーズになりますよ!
→[リキダスの成分・効果・使い方はこちら!]



植え付け後の水やりは、基本雨まかせでOK。
畑に直接まく「直まき」で育てる場合
ひよこ豆はマルチの穴に直接種をまく「直まき」でもOKです。手順はとてもシンプルですよ。
- マルチの穴に、2~3粒ずつ種をまく(とがった方を下にして1cmほど覆土する)
- 発芽までは土を乾かしすぎない程度に管理する
- 本葉が2~3枚になったら、生育の良い株を2本残して間引く
直まきは手軽な反面、発芽がそろわなかったり、芽が出たての株を鳥や虫に食べられてしまったりすることがあります。そのため、種まき後はすぐに次のステップで紹介する「防虫ネット」を張るようにしましょう!
④植え付け(または直まき)直後に防虫ネットを張る


植え付け(または直まき)が終わったら、すぐに防虫ネット(トンネル)を張ります。これは害虫・鳥対策であると同時に、冬の寒さや冷たい風から小さな株を守る「寒さ対策」も兼ねているんですよね。金太郎は、薬剤を散布するとき以外は、この防虫ネットを基本かけっぱなしにしています。
外すタイミングは、春になって葉や茎がぐんぐん育ち、ネットの中がパンパンになってきた頃です。窮屈そうになってきたら外して、のびのびと育ててあげましょう!



防虫ネットは「植えたらすぐ張って、春にパンパンになったら外す」。これだけ覚えておけばOK!
⑤水やり・病害虫対策で日々の管理をする




植え付けが終わったら、収穫までの日々の管理です。ひよこ豆を元気に育てるために大切な「水やり」「病害虫対策」の2つを、順番に見ていきましょう!
水やり|基本はしなくてOK!乾かし気味に育てる
ひよこ豆は乾燥を好む豆です!地植えの場合、植え付け直後に根づくまでは水やりが必要ですが、根づいたあとは基本的に水やりせず、雨まかせでOK。土が乾いていないのに水をやると、過湿で根腐れを起こして枯れてしまうので注意しましょう。



海外ではひよこ豆は乾季の間に栽培して、雨季が来る前に収穫してしまうらしい。
病害虫対策|防虫ネット+薬剤で守る


ひよこ豆は育てやすい豆ですが、春に暖かくなってくると、害虫が出やすくなります。そこで、金太郎はこの順番で害虫対策をしています!
- まずは防虫ネットで予防
- 害虫が出たらテデトール(手で取る)
- 手に負えないときは、ゼンターリ・フーモンを散布
→[ゼンターリの効果・使い方はこちら!]
→[展着剤フーモンの効果・使い方はこちら!]
とくに金太郎の畑で毎年やっかいなのが、「オオタバコガ」の幼虫です。この虫は葉を食べるだけでなく、さやの中まで潜り込んで、大事なひよこ豆をムシャムシャ食べてしまうんですよね…。小さな幼虫を見つけたら、早め早めに対処するようにしています。



幼虫が大きくなるにつれて、農薬も効きにくくなっていく…。
また病気対策としては、以下の順番で対処しています!
- Zボルドー・フーモンを月に1回程度、予防的に散布
→[Zボルドーの効果・使い方はこちら!] - それでも発生してしまった株は早めに抜き取って処分
ひよこ豆は多湿でカビ系の病気が出やすいので、発生してから慌てるより、あらかじめ散布しておくのがポイントです。金太郎も、もったいないからと病気の株を残しておいたら、あっという間にとなりの株までうつってしまった苦い経験があるんですよね…。



Zボルドーは病気が発生していなくても予防的に散布してるよ。
各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、ひよこ豆(または豆類)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。
⑥さやが茶色く枯れてきたら収穫!




【収穫時期:中間地で4~5月ごろ|種まきから約180~210日】
ひよこ豆には、2つの楽しみ方(収穫のタイミング)があります。それぞれの目安を紹介しますね。
- 枝豆のように味わう場合 … さやがふくらみ、中の豆が緑色でやわらかいうちに収穫する
- 乾燥豆として収穫する場合 … さやや株全体が茶色く枯れてきたら、株ごと引き抜いて収穫する


金太郎のおすすめは、家庭菜園ならではの「採れたての生ひよこ豆」を、塩ゆでで味わうこと!ホクホクの中にほんのり甘みがあって、これは育てた人だけの特権ですよ。しっかり保存したい分は、そのまま枯らして乾燥豆にすればOKです。


収穫方法は、さやを一つずつ摘み取るか、株ごと引き抜いて風通しのよい場所で乾かすだけ!乾燥豆にする場合は、カラカラに乾いてからさやを外して、豆を取り出しましょう。



採れたての生ひよこ豆は、缶詰や乾燥豆とはまるで別物のおいしさ!まずは塩ゆででどうぞ。
ひよこ豆栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
ここまでひよこ豆の育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がひよこ豆栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!
①水のやりすぎ・過湿で種や根が腐って発芽しない
ひよこ豆栽培でまず多いのが、種まき直後の水のやりすぎや、水はけの悪い畑での過湿で、種や根が腐って発芽しないトラブルです。ひよこ豆はもともと乾燥した土地の豆なので、じめじめした環境がとにかく苦手なんですよね…。
対策は、種まき後は土の表面が乾いてから水やりすること、そして畑では水はけのよい高畝にしておくこと!金太郎も最初の年、毎日せっせと水をやっていたら、かえって腐らせてしまった苦い経験があります…。



ひよこ豆は「乾かし気味」で育てるくらいがちょうど良い!
②オオタバコガがさやの中まで食入して豆が食べられる
金太郎の畑でいちばん手を焼いているのが、「オオタバコガ」の幼虫です。気づいたらオオタバコガの幼虫が大量発生していて、葉はもちろん、さやの中まで潜り込まれて、育てた豆をごっそり食べられてしまいました…。この虫はさやや葉の内部に入り込むので、外から見つけにくく、薬剤もかかりにくいのがやっかいなところ。
対策は、植え付け直後から防虫ネットを張って成虫の飛来・産卵を防ぐことと、さやの中に入られる前の若い幼虫のうちに、捕殺したりゼンターリを散布するなどして早めに退治すること!



ネットでの予防と、若い幼虫のうちの早めの退治が肝心。
③春先の多湿でカビ系の病気が広がって枯れる
最後に多いのが、春先の雨や多湿で、カビ由来の病気が広がって株が枯れてしまう失敗です。株が茂ってくると株元の風通しが悪くなり、そこから一気に病気が広がってしまうことがあるんですよね…。
対策は、生育中からZボルドーなどを月1回程度予防的に散布しておくことと、病気が出た株は早めに抜き取って処分すること!金太郎も一度、病気の株をそのままにしていたら、まわりの株まで巻き込んで枯らしてしまったので、今は「あやしい株は早めに抜く」を徹底しています。
ひよこ豆栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、ひよこ豆の栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園でつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:ひよこ豆の栽培で大切なポイント
ここまで、ひよこ豆の特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!
- 中間地では10~11月にまき、11~12月に植え付け、翌4~5月に収穫する
- 畝幅75cm・2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張り、株間2列30cmで植える
- 植え付け直後から防虫ネットで寒さと害虫を防ぐ
- 過湿に注意して乾かし気味に育て、Zボルドーなどで予防的に病気を防ぐ
ひよこ豆は、植えたら基本ほったらかしで育てられて、誘引ネットもいらない、家庭菜園にぴったりの豆です!「秋まき・過湿に注意・防虫ネット」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも採れたてのホクホクひよこ豆を楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!
秋から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!
ひよこ豆のほかにも、秋から育てられるおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しています。葉もの・根もの・実ものを厳選しているので、あわせて参考にしてみてください!
家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!
本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!
また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!
\ 参加無料 /






