家庭菜園で 「焼肉を包む、あの香りのいい葉っぱを自分で育ててみたい」「一度植えたら長く収穫できる葉もの野菜ってないの?」と思っていませんか?
そんな方にぴったりなのが、「エゴマ」です!一株植えれば、夏から秋まで葉を何度も摘み取って収穫できる、家庭菜園でこそ育ててほしい野菜なんですよ!苗から植えれば栽培も難しくなく、追肥もいりません。
この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、エゴマの特徴・栽培カレンダー・苗の植え付けから摘芯・病害虫対策・収穫までの育て方のステップを、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!
- エゴマの特徴と家庭菜園でおすすめな理由
- 中間地での植える時期・収穫時期・生育適温・栽培カレンダー
- 株間30cm・マルチ・防虫ネットを使った具体的な植え方と育て方
- 何度も収穫するための摘芯のコツと病気・害虫対策
エゴマとは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | シソ科 |
| 生育適温 | 20~25℃ |
| 栽培の難易度 | ★☆☆ |
| 栽培適期(中間地) | 5~7月植え付け/6~10月収穫 |
| 植え付け~収穫までの日数 | 約30日 |
| 畝幅・株間 | 畝幅75cm・1列30cm間隔 |
| 収穫時期の目安 | 草丈30cmを超えた頃から下葉を順に摘み取る |
エゴマはシソの仲間で、葉を摘み取って何度も収穫できる葉もの野菜です!焼肉を包んだり、しょうゆ漬けにしてごはんに巻いたりと、韓国料理でおなじみですよね。独特の香りがあり、一度食べるとクセになる味わいです。
そんなエゴマが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!
①一株から夏~秋まで何度も収穫できる!
エゴマ最大の魅力は、下から順に葉を摘み取っていけば、6~10月までずっと収穫が続くことです!葉を摘んでも次々と新しい葉が伸びてくるので、一度に採りきってしまう葉もの野菜とはまったく感覚が違うんですよね。
金太郎の畑でも、たった数株のエゴマが夏の間食卓を支えてくれています。焼肉をする日に畑へ行って、必要な枚数だけ摘んで帰るという贅沢ができるのは、家庭菜園ならではの楽しさですよね!
金太郎エゴマは「摘めば摘むほど伸びる」野菜!2~3株あれば家族分は十分。
②スーパーではあまり売っていない「とれたての葉」が味わえる
エゴマの葉は、スーパーではあまり並ばず、置いてあっても少量パックで意外と高めですよね。しかも収穫から時間がたつと、あの独特の香りがどんどん抜けてしまいます。
実際に育ててみて分かったのは、摘みたてのエゴマは香りがまったく別モノだということ!買ってきた葉しか知らない方にこそ、ぜひ味わってほしい野菜です。
③元肥だけ・追肥なしで育つので管理がラク
エゴマは丈夫で、元肥にゆっくり長く効く一発肥料を入れておけば、収穫が終わるまで追肥はいりません!長く収穫する野菜なのに肥料切れの心配が少ないのは、本当にありがたいところです。
やることといえば、植え付け・摘芯・予防散布・摘み取り収穫だけ。手間が少ないぶん、初心者の方でも気負わずに始められる野菜ですよ!
エゴマの栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)


エゴマは中間地では、5~7月に苗を植え付けて、6~10月に収穫します。植え付けから20~30日ほどで最初の葉が摘めるようになり、そこから秋まで長く収穫が続くイメージですね。
エゴマの生育適温は20~25℃。寒さに非常に弱い野菜なので、遅霜の心配がなくなり、気温が十分に上がってから植え付けましょう!反対に、秋に気温が下がってくると生育が止まり、霜に当たると枯れてしまいます。
また、エゴマは日が短くなると花芽をつける性質があります。秋になって花穂が上がってくると葉が硬くなってくるので、そのあたりが収穫の終わりどきです。栽培時期は地域によって前後するので、寒い地域では少し遅め、暖かい地域では少し早めを目安に調整してくださいね。



エゴマは夏の野菜!「暖かくなってから植えて、寒くなる前に終わる」と覚えておこう。
栽培で準備するもの
エゴマの栽培で準備するものは以下のとおり。苗とシンプルな資材があれば始められますよ!
- エゴマの苗(家庭菜園では苗からのスタートがおすすめ)
- 元肥
- 牛糞堆肥(完熟) … 2~3ℓ/㎡
- 一発肥料(22-12-13) … 50g/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
- 穴なし黒マルチ(5月植え)または白マルチ(6~7月植え)(畝幅75cm用・幅95cm)
- 防虫ネット・トンネル支柱
- 病害虫対策の農薬(ゼンターリ・フーモン・Zボルドー)
エゴマの苗や種はどこで売ってる?
エゴマの苗や種は、ホームセンターや園芸店でもよく出回っていて、ネットショップでも手軽に購入できます。苗が並ぶ4~6月頃は店頭でも見つけやすいので、ぜひチェックしてみてくださいね。



ネットショップなら「てしまの苗屋」とかおすすめだね。
家庭菜園では、苗からのスタートが断然おすすめ!エゴマは種から育てると育苗に時間がかかるうえ、そんなにたくさんの株を植える野菜でもないんですよね。2~3株あれば家族で食べる分には十分なので、金太郎も近所のホームセンターやネットショップで苗を購入しています。
\ 種から栽培する場合はこちら /
エゴマの育て方7ステップ(家庭菜園向け・苗から育てる)
エゴマの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①苗を準備する


【苗の購入時期:中間地で4~6月頃】
エゴマは苗を植え付けてスタートするのがおすすめです。ホームセンターや園芸店、ネットショップで、4~6月頃にポット苗が出回りますよ。
種から育てることもできますが、育苗に時間がかかるわりに、家庭菜園で植える株数はせいぜい2~3株ですからね。金太郎も「エゴマは苗を買う」と割り切っています。節間が詰まっていて、葉の色が濃くがっちりした苗を選びましょう!
「自分で種から育ててみたい!」という方は、苗の育て方・育苗の基本をまとめたガイド記事もあわせてチェックしてみてください!
②植え付け1週間前までに土づくりする


【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で4~6月頃)】
植え付けの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。
- 牛糞堆肥(完熟) … 2~3ℓ/㎡
- 一発肥料(22-12-13) … 50g/㎡
- カキ殻石灰 … 150g/㎡
ポイントは、元肥にゆっくり長く効く一発肥料を使うこと!エゴマは6~10月と収穫期間が長い野菜なので、効き目が長続きする一発肥料と相性がいいんですよね。これだけ入れておけば、収穫が終わるまで追肥はいりません!
家庭菜園における土づくりのやり方全般について知りたい方は、家庭菜園の土づくりガイドで分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
③畝を立てて穴なし黒マルチ(または白マルチ)を張る
土づくりができたら、いよいよ畝立てとマルチ張りです。その手順を見ていきましょう!


土づくりができたら、幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。エゴマは水はけの悪い場所が苦手なので、雨が溜まりやすい畑では畝を少し高めにしておくと安心ですよ。
→[畝の作り方ガイドはこちら!]


エゴマは株間30cmと広めにとるので、穴なしマルチを張って、植えるところだけ自分で穴を開けるのがラクです!マルチは植え付け時期で使い分けましょう。
- 5月植え … 穴なし黒マルチ(地温を上げて生育を促す)
- 6~7月植え … 白マルチ(地温の上がりすぎを防ぐ)
マルチは土が湿っているうちに、ピンと張るのがきれいに仕上げるコツですよ。
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]



真夏の暑い時期に植えるなら、白マルチで地温を抑えてあげるのがおすすめ。
④株間1列30cm間隔で植え付け、防虫ネットを張る


【植え付け時期:中間地で5~7月|株間:1列30cm間隔】
マルチに30cm間隔で穴を開け、1列に植え付けていきます。エゴマは摘芯すると横に大きく広がるので、株間はゆったりとってあげるのがポイントですよ!
植え付け穴を掘ったら、そこに水をたっぷりあげます。この際、水に「リキダス」を薄めておくと植え付け後の活着が良くなりますよ!
→[リキダスの成分・効果・使い方はこちら!]



エゴマは寒さに弱いので、遅霜の心配がなくなってから植え付けてね!


あわせて、植え付け直後から防虫ネットを張ります。エゴマは葉そのものを食べる野菜なので、虫に食われる前にシャットアウトしておくのが金太郎の予防第一のやり方です。ネットは収穫と薬剤散布のときだけ外し、それ以外は張りっぱなしでOKですよ。裾に隙間があると虫が入るので、土でしっかり押さえてくださいね。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]
防虫ネットはエゴマがネットの天井までいっぱいに伸びてきたら外してあげます!ちょうど⑥の摘芯(草丈30cm)と重なるタイミングなので、ネットを外すのと同時に摘芯すると覚えておくとラクですよ。



植え付けからだいたい1か月。ネットの天井に届いたら、外して摘芯だよ!
⑤ゼンターリ・フーモン・Zボルドーで病害虫を予防する


【作業時期:植え付け後~収穫終了まで(月1回程度)】
病害虫の予防散布は、植え付け後から収穫が終わるまで、ずっと続けていく作業です!とくに⑥で防虫ネットを外したあとは、薬剤の予防散布が害虫対策の主役になります。摘芯をしたあとも、月1回程度のペースで散布を続けましょう。
防虫ネットを張っていても、いつのまにかハスモンヨトウやベニフキノメイガ、アブラムシが発生していることがあります。そんなときに金太郎が使っているのが、「ゼンターリ」と「フーモン」です。
- ゼンターリ … イモムシ・アオムシ類に効く生物農薬
- フーモン … アブラムシなど小さな害虫の気門を塞いで物理的に退治する展着剤
病気対策には、予防効果の高い「Zボルドー」をフーモンと一緒に散布します。金太郎は月1回程度の頻度で予防散布していますよ。病気が発生していなくても、予防のために散布するのがポイント!それでも病気が出てしまった株は、まわりに広がる前に早めに取り除いて処分しましょう。
各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、エゴマ(またはシソ)への登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。
害虫対策・病気対策の全体像について知りたい方は、以下のガイド記事で分かりやすくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
⑥草丈30cmになったら摘芯する




【作業時期:草丈が30cmくらいになった頃(植え付けから1か月前後)】
エゴマの収穫量を左右するのが、この摘芯(てきしん)です!草丈が30cmほどになったら、先端の芽をハサミや指で摘み取ります。
金太郎の場合、摘芯の合図はエゴマが防虫ネットの天井までいっぱいに伸びたとき!ネットの高さが約30cmなので、天井に届いた=草丈30cmという目印になるんですよね。ここまで来たら防虫ネットを外して、そのまま摘芯します。


するとわき芽がいっせいに伸びて、収穫できる葉の枚数がぐんと増えてきます!
実際にやってみて分かったのは、摘芯した株としていない株では、収穫量が倍近く変わるということ!金太郎も最初の年は「せっかく伸びた芽を切るなんてもったいない」と摘芯せず、ひょろ長い株から少しずつしか採れませんでした…。
なお、防虫ネットを外したあとは、害虫が直接飛んでくるようになります。わき芽が伸びて葉が茂ってくると、その分だけ害虫の隠れ場所も増えるので、⑤で紹介した病害虫の予防散布を、収穫が終わるまで月1回程度のペースで続けましょう!



摘み取った先端の葉も、もちろん食べられるよ!
⑦下葉から順に摘み取って収穫する


【収穫時期:中間地で6~10月】
収穫のタイミングは、葉が手のひらサイズに広がった頃が目安です!摘芯後、わき芽が伸びてきたら、下のほうの葉から順に摘み取っていきます。使う分だけ収穫できるのがエゴマのいいところですよね。
金太郎は常に葉を10枚ほど株に残すようにしています。実際にやってみて分かったのは、欲張って一度に採りすぎると株が弱って次の葉の出が悪くなるということ。少しずつ、こまめに摘むほうが株にも優しく結果的にたくさん採れますよ!
秋が深まって花穂が上がってくると、葉が硬くなって収穫は終わりです。エゴマは霜に当たると枯れてしまうので、寒くなる前に採りきりましょう!



収穫の合図は「葉が手のひらサイズ」!下葉から少しずつ、が長く採るコツだよ。
エゴマ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策
ここまでエゴマの育て方を紹介してきましたが、実際に育ててみるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がエゴマ栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!
①寒さで枯れる・生育が止まる
エゴマ栽培でいちばん多い失敗が、寒さによる枯れ・生育停止です。エゴマの生育適温は20~25℃で、低温にはとても弱い野菜。気温が上がりきらない時期に植え付けると、葉が縮んだまま止まってしまったり、遅霜に当たって一発で枯れてしまったりするんですよね。
対策は、中間地では5月以降、遅霜の心配がなくなってから植え付けること!金太郎も「早く植えれば早く採れる」と欲張ってゴールデンウィーク前に植えた年があり、朝晩の冷え込みで全然成長しませんでした…。
秋も同じで、気温が下がると生育が止まり、霜が降りれば枯れてしまいます。10月中に収穫を終える前提でスケジュールを組んでおくと安心ですよ。



エゴマは寒さが大の苦手!「あせらず、暖かくなってから」が結局いちばんの近道だよ。
②害虫に葉を食べられて穴だらけになる
エゴマは香りが強い野菜ですが、ハスモンヨトウやベニフキノメイガ、アブラムシなどはしっかり付きます。しかもエゴマは「葉そのもの」を食べる野菜なので、穴だらけになると食べる気も無くしてしまいますよね…。
対策は、植え付け直後から防虫ネットを張って、物理的に虫を入れないこと!それでも害虫が発生してしまったり、株が育って防虫ネットを外したあとは、ゼンターリやフーモンで早めに退治しましょう。



金太郎は最初の年、「シソの仲間ならそんなに虫は付かないだろう」と油断してネットなしで育てたらレース状の葉ばかりになってたよ…。
③摘芯をしないと葉の枚数が増えず収穫量が伸びない
エゴマを植えっぱなしにしておくと、上へ上へと一本立ちで伸びるだけで、わき芽が出ず、収穫できる葉の枚数が思ったより増えません。背だけ高くなって、手の届く位置に葉がない…という状態になりがちです。
対策は、草丈が30cmくらいになったら先端を摘芯すること!こうするとわき芽がどんどん伸びて、収穫できる葉が一気に増えます。金太郎も摘芯を覚えてから収穫量が段違いになりました。摘み取った先端の葉は、もちろんおいしく食べられますよ!



摘芯は「収穫量を増やすスイッチ」!こわがらずにパチンといこう。
エゴマ栽培でよくある質問(Q&A)
最後に、エゴマの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園初心者がつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ:エゴマの栽培で大切なポイント
ここまで、エゴマの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!
- 中間地では5~7月に苗を植え付け、6~10月に収穫する
- 寒さに弱いので、遅霜の心配がなくなってから植え付ける
- 株間30cm・元肥に一発肥料のみで、追肥なしでラクに育てる
- ネットの天井まで伸びた草丈30cmで、防虫ネットを外して摘芯する
エゴマは、一株植えれば夏から秋まで何度も葉を収穫できる、家庭菜園にぴったりの野菜です!苗からスタートして、摘芯と防虫ネットさえ押さえれば、初心者の方でも長く収穫を楽しめるので、ぜひ本記事を参考にエゴマの栽培にチャレンジしてみてください!
夏から始めるおすすめ野菜の記事はこちら!
エゴマは夏(5~7月)に植え付けてスタートする野菜です。夏から始められるおすすめ野菜は、以下の記事でまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!
家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!
本ブログ「金太郎の野菜づくり」では、家庭菜園の始め方を初心者向けにやさしく紹介しています!これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、場所選びから収穫までを7ステップに分けて解説しているので、これから始める方はぜひご覧ください!
また、畑を持っていない方向けに、貸し農園「シェア畑」を利用して本格的に野菜づくりを始める方法も紹介しています。ぜひ金太郎と一緒に、畑での家庭菜園を楽しみましょう!
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