トレビスという野菜を知っていますか?ワインレッドの葉と白い葉脈のコントラストが特徴的なイタリア野菜で、トレビスが入るだけで料理が一気に映えます!特有の苦みもいつの間にかクセになります。実際、金太郎も栽培してみましたが、家庭菜園でも立派なトレビスを収穫することができました!
そこで本記事ではトレビスの育て方・栽培方法について、金太郎の実体験や自ら撮影した写真を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく紹介します。また、自宅に畑が無い方でもプランターを使えばトレビス栽培は十分可能です。家庭菜園初心者がプランター栽培でチャレンジするときのポイントも、この記事であわせて解説していきます。
これからトレビス栽培に挑戦してみたい方はぜひ参考にしてください!
- トレビスの特徴・味と紫キャベツの違い
- 自分の地域での種まき時期と栽培カレンダー
- 家庭菜園で失敗しない種まき・育苗・植えつけのコツ
- うまく結球させるポイントと注意点4つ(結球しない・小玉になる・乾燥・肥料過多)
トレビスとは | 特徴・味・家庭菜園での育てやすさ


| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 科名 | キク科 |
| 発芽適温 | 18~24℃ |
| 生育適温 | 15~25℃ |
| 栽培の難易度 | ★★★☆☆ |
| 栽培適期(中間地) | 春作:2~3月まき/6月収穫 秋作:7~8月まき/11~12月収穫 |
| 植えつけ~収穫までの日数 | 春作:約70日/秋作:約80日 |
| 畝幅・株間 | 畝幅65cm・2列30cm間隔 |
| 収穫の目安 | 直径12cm程度で堅く締まってきた頃 |
トレビスはチコリの仲間で、独特のほろ苦さと鮮やかな赤紫色の葉に白い葉脈がはしるコントラストが特徴的なイタリア野菜です!
食べてみると強めの苦味があり”大人の味”という感じ!この苦味はドレッシングやチーズと良く合います。色を生かしてサラダに入れるのはもちろん、思い切って大きく切りグリルなんかにしてもすごく美味しいですよ!
トレビスは「ラディッキオ」とも呼ばれます。ラディッキオは赤いチコリ系野菜の総称で、そのうち丸く結球するタイプを「トレビス(ラディッキオ・キオッジャ)」と言います(以下、トレビスと呼びます)。他にも結球しない細長いタイプや斑点がはいるタイプなど様々ありますが、初心者はまず丸く結球するトレビスがおすすめ。
トレビスは育てやすい?難易度は?
トレビスはイタリア野菜の中では比較的育てやすいです!害虫も病気もそこまで発生しない方ですし、植えつけ後は結球するまで基本待つだけのイメージです(病害虫対策はしますが)。家庭菜園にそこまで時間をかけられない人にもオススメできます。
ただ、乾燥と高温には弱いので「種まき時期をしっかり守る」「乾燥させない」ことがポイントになります。
トレビスと紫キャベツの違い
トレビスと紫キャベツ、名前が違うけれど、いったい何がどう違うの?と疑問に思ったことはないでしょうか。見た目は確かにそっくりですが、全くの別物です!
| トレビス | 紫キャベツ | |
| 科名・仲間 | キク科・チコリ | アブラナ科・キャベツ |
| 色 | 赤紫の葉+白い葉脈 | 球全体が紫色、芯も紫寄り |
| 味 | 強めの苦味とコク | 軽い辛み+甘み、苦みは弱い |
| 食感 | 薄めで柔らかい | 厚くて硬め、シャキシャキ |
| 主な用途 | サラダの彩り、イタリア料理 | サラダ、マリネ、炒め物 |
赤紫色で丸く結球するためキャベツっぽく見えますが、トレビスはキャベツではなくキク科・チコリーの仲間!一方で紫キャベツは、色が紫色の”キャベツ”です。味も食感も紫キャベツとは全然違いますので、混同しないように注意してくださいね!
トレビスの栽培カレンダー(地域別 | 家庭菜園での種まき時期)

トレビスは涼しい気候を好むため、中間地・暖地では春作と秋作、寒冷地では夏作が育てやすいです。
中間地の場合、春作では2/20~3/20頃、秋作の場合は7/20~8/20頃に種まきをします。育苗期間はポリポットで30日ほど。植えつけると葉や茎をぐんぐん成長させ、植えつけから70~80日ほどで収穫できるイメージです。

種まき・植えつけが遅れると、収穫前に本格的な夏・冬が到来して厳しくなる。適期での栽培を心がけよう!
トレビス栽培で失敗しやすい4つの原因と対策
育て方を解説する前に、トレビス栽培で失敗しやすい4つの原因と対策をご紹介します!
①種まきが遅れると結球しない・大きくならない
トレビスは高温にも低温にも弱いため、種まきが遅れると結球しない、あるいは結球しても大きくならないことがあります。
春作の種まきが遅れると、生育後半に本格的な夏が到来してしまい高温障害で生育不良を起こしやすくなる他、病害虫も多く出てきます。また秋作の種まきが遅れると生育後半に本格的な冬が到来してしまい、低温で結球しなかったり結球しても大きくならなかったりします。
失敗を避けるためにも春作は3/20頃まで、秋作は8/20頃までには種まきを終えるようにしてください!
②肥料を入れ過ぎると結球しないことも
トレビスが結球をはじめるのは、肥料が切れ始める頃から。いつまでも肥料が効いていると、葉ばかり茂ってなかなか結球に移行してくれません。また、締まりが悪いところに水がたまり、病原菌などが入り込んで腐りやすくなったり、日持ちも悪くなります。
家庭菜園をしているとついつい肥料をたくさん入れたくなってしまいますが、その気持ちはグッと抑えて肥料は与え過ぎないように注意しましょう!

肥料は少な目くらいがちょうど良い!
③乾燥に弱い
トレビスは乾燥が苦手で、特に生育初期で乾燥させてしまうと一気に生育が鈍くなります。金太郎も秋作にチャレンジした際、植えつけ後に雨が全く降らず乾燥させてしまい、その後の生育が芳しくありませんでした…。
ではどうすれば良いのか?乾燥対策としては以下がおすすめ!
- 育苗期は朝夕2回たっぷり水やりする
- 畝にはマルチを張って乾燥させない
- マルチを張る前の畝にたっぷり水やりしておく
特に秋作では真夏に育苗しなければならず乾燥しやすいので、朝・夕の2回たっぷり水やりしてあげると良いです。春作はそこまでしなくても良いですが、常に土がしっかり湿っている状態をキープしてあげるイメージです。
乾燥させないのは植えつけ後も同様。マルチを張るのはもちろんですが、その前に畝が乾いているようなら畝全体を適度に湿らせてからマルチを張るといいですよ!マルチが水分を保持してくれるので、植えつけ後にこまめに水やりしなくても湿った状態をある程度キープできます。
その後はある程度放っておいても大丈夫ですが、しばらく雨が降らずに乾燥するようなら、上から水やりをしてあげればOK!
④株間を狭めて密植すると小玉になる

「苗をたくさん準備できたから」「畑にスペースが無いから」と株間を狭くすると、葉を大きく広げるスペースが確保できません。
大きいトレビスに成長してもらうためには、生育前半で大きい葉をたくさん出してもらうことが重要。この葉で作った養分を、生育後半から作られる結球部に貯め込むからです。植えつけの際は密植にならないよう、十分な株間を確保するようにしましょう!

密植すると病害虫も出やすくなるので注意!
トレビス栽培に必要なもの
- トレビスの種
- ポリポット(直径9cm)またはセルトレイ(128欠または200欠)
- 育苗培土
- 元肥
- 堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
- かき殻石灰 … 150g/㎡
トレビスのおすすめ品種は「ヴェネチア」
トレビスは「ヴェネチア」という品種がおすすめ!極早生で生育が早く、晩抽性(とう立ちしにくい)・耐暑性もあり育てやすいです。また、春作・秋作どちらにも使いやすく、家庭菜園でも扱いやすい品種です。
ネット通販なら以下より購入いただけます!
トレビスの育て方5ステップ(家庭菜園向け)
トレビスの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①丈夫な苗を準備する(育苗のコツ)
【育苗期間の目安:30日】
トレビスの育苗方法をご紹介します。少し育てる場合はポリポット、たくさん育てる場合はセルトレイを活用するのがオススメ!
- STEP①種まき

【発芽適温:18~24℃】
ポリポット(直径9cm)に育苗培土を入れ、種を3粒ずつ蒔きます。覆土をかけてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。以降、乾かさないようにしながら、発芽適温を確保します。
- STEP②間引き

本葉1~2枚の頃、成長の良い株を1本残して残りを間引きます。
- STEP③育苗完了

本葉4~5枚になったら植えつけ適期です。
- STEP①種まき

【発芽適温:18~24℃】
セルトレイ(128欠または200欠)に育苗培土を入れ、種を1粒ずつ蒔きます。覆土をかけてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。以降、乾かさないようにしながら、発芽適温を確保します。
- STEP②育苗完了

本葉2~3枚ほどになったら植えつけ適期です。
苗がヒョロヒョロと徒長してしまうと良い苗にはなりません。徒長対策については以下の記事で詳しく解説しています。
その他、育苗については以下の記事で詳しく解説しています。
②植えつけ1週間前までに土づくりする
植えつけの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。
- 堆肥 3ℓ/㎡
- 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
- かき殻石灰 150g/㎡

元肥をすき込んだら幅65cmの畝を立て、マルチを張ります。春作では地温を確保できる「黒マルチ」、秋作では地温上昇を抑えられる「白マルチ」がおすすめ!
時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。
③畝幅65cmの2列・株間30cmで植えつけする


【生育適温:15~25℃前後】
トレビスは畝幅65cmの2列・株間30cm間隔で植えつけします。植えつけ穴を掘り、そこに水をたっぷりやります。水が引いたら、苗を植え付けましょう!
植えつけの際、水にリキダスを入れると活着が良くなります!詳しくは以下の記事で解説しています。
プランターで育てる場合のポイント
トレビスは畑だけでなく、プランターや大きめの鉢でも十分に育てられます!高温と乾燥に弱い性質は同じなので、容器のサイズと水やり管理を意識するのがポイントです。
以下、プランター栽培に必要なものです。
- プランター(幅65cm×奥行20cm×深さ20cm以上)または10号鉢(直径30cm程度)
- 培養土(元肥入りでもOK)
プランターでは、畑と同じく「株間30cm前後」をイメージしてゆったり植えます。プランターは2株まで、10号鉢は1株までとすると結球しやすくなります。欲張って株数を詰めすぎると根が窮屈になり、葉が広がらず小玉になりやすいので注意しましょう!
また、プランターは土の量が少ない分、畑より乾きやすいので、水切れには注意します。特にトレビスは乾燥に弱いので、こまめに水やりしてください!
④病害虫対策をする

トレビスは病害虫が出にくく育てやすい野菜ですが、油断は禁物!以下で害虫・病気それぞれの対策方法をご紹介します!
害虫対策は防虫ネットやフーモンがおすすめ
| 種類 | 症状の例 | 主な原因・時期 | おすすめ対策 |
|---|---|---|---|
| アブラムシ | ・葉や茎にびっしり付き汁を吸う ・ウイルスを媒介されるかも | 春~秋の暖かい時期 | 防虫ネット+フーモン散布 |
| アザミウマ | ・汁を吸われて葉の色や形が悪くなる ・ウイルスを媒介されるかも | 高温・乾燥 | 防虫ネット+フーモン散布 |
| ハモグリバエ | 幼虫が葉の内部を食べ、ぐにゃぐにゃと白い跡が残る | 初夏~秋の暖かい時期 | 防虫ネット |
こちらは、トレビスに出やすい害虫とおすすめの対策をまとめた表です。「防虫ネット」と「フーモン」をうまく組み合わせると、家庭菜園でもかなり安定してトレビスを栽培することができます!
防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。
加えて「フーモン」の散布がおすすめ!害虫の気門をふさぐ気門封鎖剤で、アブラムシやアザミウマ、ハダニといった”小さくて厄介な害虫”をまとめて退治することができます!詳しくは以下の記事で解説しています。
病気対策はZボルドーがおすすめ
こちらは、トレビスに出やすい病気とおすすめの対策をまとめた表です。「ジメジメさせない」「傷をつけない」「怪しい株・葉はすぐ取り除く」が病気対策の基本になります。さらに「Zボルドー」をうまく組み合わせると、家庭菜園でもかなり安定してトレビスを栽培することができます!
Zボルドーは糸状菌から細菌による病気まで幅広い病気の予防に有効で、野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができます。以下の記事で詳しく解説しています。

病気が出ていなくても油断は禁物。結球し始めたタイミングで、少なくとも1回はZボルドーを散布しておくと良い。
⑤収穫の目安は直径12cm程度で堅く締まってきた頃


【植えつけ~収穫の目安:70~80日】
トレビスの収穫の目安は、直径12cm程度で上から手で押して堅く締まってきた頃です!外葉を何枚か剥くと赤紫と白のコントラストがとっても綺麗なトレビスが出てきました!外葉と結球部の間に包丁を入れて収穫しましょう~。
まとめ:トレビスの栽培で大切なポイント
ここまで、トレビスの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や写真を交えながら解説してきました。
- ワインレッドの葉と白い葉脈のコントラストが特徴的なイタリア野菜
- 春作は2/20~3/20頃まで、秋作は7/20~8/20頃までに種まきする
- 畝幅65cmの2列・株間30cm間隔で植えつけする
- 植えつけ後は防虫ネットを張るなど、病害虫対策を万全に
- 蕾が出始めたら外葉で覆い遮光する
- 植えつけから約70~80日後、直径約12cmで堅く締まってきた頃が収穫の目安!
トレビスはあまり馴染みのない野菜かもしれませんが、イタリア野菜の中でも育てやすいですし、食べるとその虜になること間違いなし!病害虫は発生しにくいので、家庭菜園でも育てやすい野菜です。金太郎も最初は手を出しにくかった野菜ではありますが、すっかりその魅力にハマってしまい、今では何度もリピートするようになりました(笑)!
ぜひ本記事を参考にトレビスを育ててみましょう!
他のイタリア野菜の育て方はこちら
トレビス以外にも、家庭菜園でも栽培しやすいイタリア野菜の育て方を紹介しています。気になる野菜があれば、ぜひあわせてチェックしてみてください。














