イタリア野菜の代表格の一つであるズッキーニ。スライスしてオリーブオイルでサッと炒めて塩コショウで食べるもよし、トマト系の煮込みにしてもよし。生のままスライスして、サラダにしても良いですよね!
そんな夏には欠かせないズッキーニの育て方・栽培方法をまとめてみました!
品種選び
まずは品種選びです。ズッキーニといえば、トキタ種苗のゼルダシリーズ!
一般的な緑色のタイプは「ゼルダ・ネロ」、黄色タイプは「ゼルダ・ジャッロ」がオススメですね。特徴は以下のとおりです。
- 極濃緑色で光沢あり、肉質は緻密
- マルチウイルス耐病性で栽培しやすい
ズッキーニはこれまで複数の種苗会社の品種を栽培してきましたが、トキタ種苗のゼルダシリーズが一番良く栽培できましたので、オススメしたいと思います。
ズッキーニは、栽培初期は勢いが良いのですが、何本か収穫するとパタッと生育が止まってしまうんですよね…。この点、ゼルダシリーズは長く草勢が安定していますし、私が実践する有機栽培においても病害虫に強く育ってくれます。
栽培のポイント
- 複数株を植える
- 追肥は早め早めに
複数株を植える
追肥は早め早めに
苗づくり
早速、苗づくりをしていきましょう!
適当なポットに種まき用の土を入れ、人差し指の第一関節くらいの深さに種を一粒ずつ埋めていきます。覆土をして水をたっぷりあげましょう。
ズッキーニはおよそ2週間で発芽してくれます!めちゃめちゃかわいいですね。特に、水やり後の水滴をはじく様子がたまりません…。
さらに2週間が経過するとこんな感じです!本葉が2~3枚となり、いよいよ植え付けですね。
おっと、その前に土づくりをしなければですね!苗づくりと同時並行で行いましょう。
土づくり
植え付けの2週間ほど前から土づくりを行いましょう。
畝幅は65cmとし、畝はやや高めにします。ズッキーニは葉が大きくなるので、地面が日陰になりカビの仲間が増殖しやすいからです。
鋤きこむ肥料は以下のとおりです。
- 堆肥3~4kg
- 卵殻200g/㎡
- 有機発酵肥料200g/㎡
- ミネラル類70g/㎡
堆肥を多めにすることで、初期葉を大きく厚くし、同時に保肥力を高めることを狙います。
植え付け
それでは苗を植え付けていきましょう!
植え付けのタイミングとしては、本葉が2~3枚が目安です。また、写真右のように、底に根が固まり始める頃も参考の一つになるかと思います。
まずは幅65cmの畝に黒マルチを張ります。その後、60cm間隔で植え付け用の穴を開けていきます。穴には水をたっぷり注ぎ、水が引いたら苗を植え付けましょう。
植え付けの際には、写真のように生長点が土で隠れないように注意してくださいね。土で隠れてしまった場合は、土を落とすように上から水やりをしてもいいですね。
植え付け完了!あとは暖かく見守りましょう~。
1番花とり
植え付けからおよそ1か月の様子です!ズッキーニの雌花が咲いてきました!可愛いくてそのままにしておきたいところですが、そうはいきません。これは1番最初についた雌花ということで、ズッキーニの株自体がまだ若いです。残酷かもしれませんが、1番花はこの時点で摘み取りましょう。
こうやって雌花を幼果ごと摘み取ったものは”花ズッキーニ”と言います!ヨーロッパでは、花の中にリゾットやチーズなどを詰めて加熱して食べるそうです。バターでサッと炒めるだけでも、ほんのり甘くて美味しいですよ!せっかく摘み取ったら、花ズッキーニとして頂いちゃいましょう!
収穫!
植え付けからおよそ1か月半ほどで、いよいよ大人のズッキーニを収穫です!
見てください、この光沢つやっつやのボディーーーッ!!!ぶりぶりでたまりません。
ズッキーニの収穫時期はちょうど梅雨の時期。雨が降った後はあっという間に成長するため、収穫しそびれないように注意しましょう。さもないと、こん棒みたいなズッキーニが出来上がりますよ?
追肥
「栽培のポイント」でも紹介したとおり、ズッキーニは大変な肥料食いです。幼果を取り続けるので、花を咲かせるエネルギー、また幼果自体を成長させる細胞づくりの原料としてのアミノ酸肥料が必要です。
初収穫後、2週間おきに追肥をしましょう。内容は以下のとおりです。
- 有機発酵肥料60g/㎡
- ミネラル類30g/㎡
1株当たりだとこのくらいですね。株もとに混ぜ込んであげましょう!
下葉かき&立体栽培
ズッキーニを収穫したら、すぐ下の葉を取り除きましょう。これは、「栽培のポイント」でも紹介したとおり、ズッキーニは葉が大きくそのまま放置すると地面が日陰になり、カビの仲間が増殖しやすいんです。時期もちょうど梅雨と被りますしね。下葉をこまめに取り除くことで、日当たりや風通しも良くなり、病害虫の発生を抑制することができます!これを繰り返すことで、ズッキーニが長~く楽しめますよ!
下葉をこまめに取り除いていくと、問題になるのがバランスです。上に上にとグングン成長していくので、重心が上になり、ズッキーニが自立できなくなってしまうのです。
ここで、立体栽培という方法をご紹介します。立体栽培とは、簡単に言えば、支柱を立ててそこから”吊るす”という栽培方法です。
まず、ちょうどいい具合の葉を2つ手繰り寄せ、紐でぐるぐると結びます。
畝の肩に支柱を立て、上から吊るすことができる位置で固定します。
横から見ると、こんな感じです!
ズッキーニは主枝から実が成ります。ですので、主枝を直接結び付けず、葉を吊るしてあげることで実ができるスペースを邪魔しません。また、強風が吹いても株全体が揺れるため、被害が小さいです。
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