小松菜(コマツナ)の有機栽培・育て方

葉もの

江戸時代から栽培されてきた小松菜(コマツナ)。おひたしや炒め物、鍋物などで青菜を使いたい時には、ついつい手に取ることが多いのではないでしょうか。

今回は、そんな小松菜(コマツナ)の有機栽培・育て方をご紹介します!

 



小松菜(コマツナ)とは…?

基本データ

科目アブラナ科
原産地東京で発達
連作障害あり(1~2年あける)
適正土壌酸度pH6.0~6.5
発芽適温15~20℃
生育適温15~20℃

中国から渡来してきたカブが祖先といわれており、日本では江戸時代から栽培されています。東京都江戸川区小松川付近で改良されたことから”小松菜(コマツナ)”と呼ばれるようになり、味の良さから今では全国で食べられる人気の葉物野菜となりました!

金太郎
金太郎

江戸東京野菜の代表選手でもあるね。

栽培時期

1年中栽培できますが、生育適温は15~20℃なため、春まきか秋まきが良いでしょう。

 



おすすめ品種

金太郎
金太郎

葉が縮むタイプのちょっと珍しい品種。緑が濃く光沢があり、味も良い!

くま吉
くま吉

食べ物って色が濃くて光沢があると何でも美味しそうに見えるけど、これって何という現象?ということで、この品種は美味しいに決まっている(断定)。

 



種まき

ポットで育苗する場合、まずは200欠のセルトレイを用意して1穴につき3粒ずつ蒔きましょう。その上に種が見えなくなるように土を被せて、水をたっぷりとやって完了です!

金太郎
金太郎

セルトレイと受け皿の間に新聞紙を敷くと、はみ出た根が傷みにくいからやってみて!

育苗

種まきから2週間後の様子

種まきから2週間でこんな感じです!アブラナ科はあっという間に成長します。

本葉2~3枚ほどになったら苗として十分な大きさですので、これで完了です!

土づくり

苗づくりと並行して土づくりをしておきましょう。

植え付けの2週間ほど前に以下の肥料を鋤きこみ、幅65cmの畝を立てます。できれば太陽熱養生処理もしておくと良いでしょう。その後、植え付けまでに幅95cmで5列穴の黒マルチを張っておきます。

  • 堆肥 2kg/㎡
  • 卵殻 200g/㎡
  • 発酵有機肥料 200g/㎡
  • ミネラル肥料 60g/㎡
有機栽培のポイント
太陽熱養生処理の様子

小松菜(コマツナ)は葉や茎を大きく伸ばしてカラダを大きくする栄養成長の段階で収穫する「葉ものタイプ」の野菜です。生育初期から一気に葉や茎を大きく丈夫に育てるため、元肥のアミノ酸と堆肥の水溶性炭水化物を効かせるとともに、予め太陽熱養生処理をしてミネラルが効きやすい環境を整えておきましょう!

植え付け

予め張っておいた黒マルチの全ての穴に苗を植え付けていきます。セルトレイから苗を引き出す際には、根がかなりはみ出ているかと思いますので、できるだけ傷つけないように注意しましょう!

植え付け後は根元を軽く押さえて水をたっぷりとやった後は、速攻で防虫ネットをかけてください!あとは収穫まで暖かく見守るのみです。

有機栽培のポイント
防虫ネット

害虫は苗を植え付けた直後からどこからともなくやって来ます。であれば、植え付けたら速攻で防虫ネットをかけてしまいましょう!害虫に見つからないうちに物理的に野菜を守れば、殺虫剤を散布する必要はありません。金太郎流では「防虫ネットは種まきから収穫まで」が鉄則です!

生育過程

植え付けから2週間後の様子

植え付けから2週間でこんな感じです!しっかり根付いてくれたようです。

小松菜(コマツナ)は栽培期間が短いため、追肥はせずに元肥のみで一気に育ってもらいます!

金太郎
金太郎

ここで収穫するとまさにベビーリーフ!柔らかくてえぐみもなく、美味しく食べられるよ。

くま吉
くま吉

金太郎よ、早まるな…。

 



収穫!

植え付けから1か月ほどであっという間に収穫です!

生育途中ではそこまでちぢみ感はなかったですが、ここまで大きくなるとしっかりと縮んでおりますね。葉色や光沢も素晴らしいです!

ここで食レポ

むちゃくちゃ美味しいです!小松菜自体の味がしっかりしているという印象ですね。茎からは甘みも感じられます。葉は縮んでいるので、ドレッシングやソースが絡みやすいのも特徴だと思います。

一般的なコマツナは、収穫できたと思ったらあっという間に収穫期が過ぎて大きくなってしまいますが、このちぢみ小松菜は比較的生育が遅いです。せっかく栽培したら、しばらくの間は楽しめますよ!

 



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