江戸時代から栽培されてきた江戸・東京の地方野菜である”コマツナ”。東京都江戸川区小松川付近が発祥と言われ、味の良さから今では全国で食べられる人気の葉物野菜となりました!家庭菜園でも栽培している方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなコマツナの有機・無農薬による栽培方法・育て方をご紹介します!
おすすめ品種
まずは品種選びです。金太郎がオススメするのは、渡辺採種場(松島交配)の「ちぢみ小松菜」です!
ホウレンソウでは「ちぢみホウレンソウ」なんて聞いたことあるけど、小松菜でちぢみ?とあまり聞き覚えがある方は少ないかもしれません。
あるんです、”ちぢみ”小松菜。
その特徴はこんな感じです!
- 葉が縮むコマツナで、歯ざわりや食感が良く甘みもある
- 葉色がとても濃く、光沢よし
- 根張りがよく収量性にも優れる
葉が縮むのはもちろんなのですが、特にビックリするのが光沢と葉色の濃さです。
野菜をはじめ、食べ物って色が濃くて光沢があると何でも美味しそうに見えてしまいますよね。これって何という現象なんでしょうか。ということで、このコマツナは美味しいに決まっています(断定)。
栽培のポイント
- 水はけがよく、土壌病害虫がいない土づくり
- チッソの多いアミノ酸肥料で一気に育て上げる
- ミネラルバランスは気候に合わせて石灰で調整
- 土の乾かしすぎは品質低下のもと
基本的には「葉ものタイプ」と同じです。
それでは、種を蒔いていきましょう!
種まき・苗づくり
金太郎は畑に蒔くのではなく、セルトレイで苗づくりをしてから畑に植え替えるのをオススメします。
ちなみに、種はこんな感じのコーティング種子になってます。アブラナ科の種は地味で見にくいので、これだと視覚的にもわかりやすいです。
200欠のセルトレイを用意して、1穴あたり3粒ずつ蒔きました。これで上から土を被せ、水をたっぷりとやって種まきは完了!
種まきから2週間後の様子
種まきから2週間でこんな感じです!同じトレイで他の葉物野菜も育てているので分かりにくいですが、左から5列がちぢみ小松菜です。本葉が1~2枚ほどにまで成長してくれました。葉っぱが丸っこくて可愛いです。
ここまで大きくなれば苗づくりは完了です!
土づくり
苗づくりと並行して土づくりをしておきましょう。種まきの2週間ほど前に幅65cmの畝を立て、以下の肥料を鋤きこんでおきます。できれば太陽熱養生処理もしておくと良いでしょう。
- 堆肥2kg/㎡
- 卵殻200g/㎡
- 発酵有機肥料200g/㎡
- ミネラル類60g/㎡
植え付け
土づくりをしておいた畝に幅95cm、5列穴の黒マルチを張りました。ここに苗を植え付けていきます。
植え付け完了!植え付け後はすぐに防虫ネットを被せ、収穫までそのままにしておきます。あとは暖かく見守るのみです。
生育過程
植え付けから2週間後の様子
植え付けから2週間でこんな感じです!しっかり根付いてくれたようです。
ここでベビーリーフとして収穫すると柔らかくてえぐみもなく、美味しく食べられますよ(早まるな、金太郎)。
収穫!
植え付けから1か月ほどであっという間に収穫です!
生育途中ではそこまでちぢみ感はなかったですが、ここまで大きくなるとしっかりと縮んでおりますね。葉色や光沢も素晴らしいです!
ここで食レポ
むちゃくちゃ美味しいです!小松菜自体の味がしっかりしているという印象ですね。茎からは甘みも感じられます。葉は縮んでいるので、ドレッシングやソースが絡みやすいのも特徴だと思います。
一般的なコマツナは、収穫できたと思ったらあっという間に収穫期が過ぎて大きくなってしまいますが、このちぢみ小松菜は比較的生育が遅いです。せっかく栽培したら、しばらくの間は楽しめますよ!
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