東京おひさまベリーの育て方|特徴や植え付け~収穫までの栽培方法を解説!

金太郎が栽培した東京おひさまベリー

家庭菜園で、「イチゴのおすすめ品種を探している」「病気に強いイチゴを育ててみたい」と思っていませんか…?

そんな方にぴったりなのが、「東京おひさまベリー」です!露地栽培でも育てやすく、大粒で甘い実がたくさん実ってくれる品種なんですよ!

この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、東京おひさまベリーの特徴・生育適温・栽培カレンダーから、苗の準備・植え付け・株間・病気対策・害虫対策・収穫、そして収穫後の育苗までの育て方(栽培方法)を、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • 東京おひさまベリーの特徴と、家庭菜園でおすすめな理由
  • 中間地での植える時期・収穫時期・生育適温・栽培カレンダー
  • 苗の準備から株間2列30cmでの具体的な植え方と育て方
  • 病気対策・害虫対策のコツと、収穫のタイミング・収穫後の育苗方法
この記事の目次

東京おひさまベリーとは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

金太郎が栽培した東京おひさまベリー
項目ポイント
科名バラ科
生育適温17~23℃前後
栽培の難易度★★☆
栽培適期(中間地)10~11月植え付け/翌5~6月収穫
畝幅・株間畝幅75cm・2列30cm間隔
連作避ける(2~3年あける)
東京おひさまベリーの基本データと栽培のポイント

東京おひさまベリーは、「畑の小さい東京でも、ハウスなしで育てられるイチゴを」という声から生まれた、東京都生まれの露地栽培用イチゴです!ハウスがいらないので、家庭菜園にぴったりなイチゴなんですよ!

味わいも本格的で、従来の露地イチゴよりひと回り大きな大粒で、果肉の中まで赤く色づくのが特徴です。甘みと酸味、香りのバランスがよく、そのまま食べても、ジャムにしてもおいしくいただけますよ!

そんな東京おひさまベリーが、家庭菜園でおすすめな理由を2つ紹介します!

東京おひさまベリーが家庭菜園でおすすめな理由2つ
  • 露地栽培向きで、ビニールハウスがなくても屋外の畑で育てやすい
  • 大粒で果肉の中まで赤く、食べ応えも見た目も抜群

近ごろのイチゴはハウスで育てる施設栽培用の品種がほとんど。ホームセンターで苗を見かけるとついつい手に取ってしまうのですが、それを露地に植えてしまうと大体病気が発生して枯れてしまうんですよね…。そのため、ハウスが無いのなら露地栽培用の品種を選ぶことが大切です。

露地栽培向きのイチゴ品種には定番の宝交早生をはじめ他にもありますが、粒が小さくちょっと物足りなかったんですよね。そんな中、東京おひさまベリーを栽培してみたら大粒の実がたくさん実ってくれて感激したので、紹介する次第です!

金太郎

東京おひさまベリーは露地栽培向け品種なのに大粒!こんな品種はこれまで無かった。

 

東京おひさまベリーの栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)

東京おひさまベリーの栽培カレンダー
東京おひさまベリーの栽培カレンダー

東京おひさまベリーは中間地では、10~11月に苗を植え付けて、翌5~6月に収穫します。植え付けから収穫まで約6~7ヶ月と畑にいる期間は長めですが、その大半は「冬越しさせて春を待つ」時間なので、手間そのものは意外と少ないです。

東京おひさまベリーは秋に植え付けて小さな株のまま冬を越し、暖かくなる春に一気に生長して実をつけるという流れで育ちます。冬の寒さにしっかり当てることが、春の花つき・実つきをよくするポイントなので、植え付けが遅れすぎないように気をつけましょう!

金太郎

「秋に植えて、小さな株で冬を越し、春にぐんと育てる」!これが露地イチゴ栽培の基本の流れですよ。

 

東京おひさまベリー栽培で準備するもの

  • 東京おひさまベリーの苗
  • 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・一発肥料
  • 穴あき黒マルチ(2列30cm間隔)
  • アルバリン粒剤(植え付け時の土壌混和用・害虫対策)
  • リキダス(植え付け時の活着促進用)
  • 病害虫対策の薬剤(Zボルドー・フーモンなど)
  • 移植ゴテ・ジョウロなどの基本の道具
金太郎

東京おひさまベリーの苗は、ホームセンターや園芸店ではあまり見かけないので、金太郎はタキイネット楽天市場で購入してます!

東京おひさまベリーの育て方7ステップ(家庭菜園)

東京おひさまベリーの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①苗を準備する

東京おひさまベリー苗

東京おひさまベリーは、ホームセンターや園芸店の店頭ではあまり出回っていない品種です。そのため、ネットショップで苗を購入するのがおすすめですよ。

苗を選ぶときは、以下のポイントを満たしたものを選びましょう。

  • 葉の色が濃くツヤがあり、株ががっちりしている
  • 株の中心(クラウン)が太くしっかりしている
  • 葉に斑点や変色、虫の食害がない

②植え付け1週間前までに土づくりをする

苗の準備と並行して土づくりをしていきます。

STEP
植え付け1週間前までに土づくりをする
家庭菜園における土づくりの様子

【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で10~11月頃)】

植え付けの1週間前までをメドに、以下をすき込んでおきましょう。

元肥の配合

東京おひさまベリーは元肥として一発肥料を使えば、あとの追肥はしなくてOKです。金太郎は追肥に追われるのが苦手なので、この一発肥料スタイルにしていますよ!

金太郎

チッソが多すぎると葉ばかり茂って実つきが悪くなるので、肥料は控えめを心がけましょう!

STEP
畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てる
幅75cm・高さ10cmの畝

土づくりができたら、畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。イチゴは過湿が苦手なので、気持ち畝を高めにして、水はけをよくしておきましょう!
→[畝の作り方ガイドはこちら!]

STEP
2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張る
2列30cm間隔の穴あき黒マルチ

2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。黒マルチは地温を上げて冬の生育を助けてくれるうえ、雑草も抑えてくれますよ。
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]

家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

③株間2列30cm間隔で植え付ける

マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!

STEP
植え穴を掘る
移植ゴテで植え穴を掘る様子

まずは移植ゴテで植え穴を掘ります。

金太郎はこのとき、害虫対策として掘った植穴にアルバリン粒剤を混ぜ込む(土壌混和する)ようにしています。植え付け初期のアブラムシなどを効率よく抑えてくれるんですよね…!
→[アルバリン粒剤の効果・使い方記事はこちら!]

STEP
植え穴にたっぷり水をあげる
植え穴に水を入れる様子

植え穴に水をたっぷりあげます。この際、水に「リキダス」を薄めておくと植え付け後の活着が良くなりますよ!
[リキダスの成分・効果・使い方はこちら!]

STEP
苗を植え付ける
イチゴ苗のランナーの切れ端
東京おひさまベリーの株間は2列30cm

マルチの穴に沿って、株間2列30cmを目安に苗を植え付けます。このとき、次の2つのポイントを意識しましょう!

  • 【深さ】クラウン(株の中心の芽)を埋めず、浅めに植える
  • 【向き】ランナー(つる)の切れ端を畝の内側に向けて植える

株の中心にある「クラウン」を土に埋めてしまうと、芽が出られず株が弱ってしまうので、クラウンが土に隠れないよう浅めに植えましょう!また、イチゴには、ランナー(つる)の反対側に実がなる性質があるため、苗のランナーの切れ端が畝の内側(中央)を向くように植えると後の収穫や管理がグッとラクになりますよ!

STEP
防虫ネットを張る
防虫ネット

植え付けが終わったら、すぐに防虫ネットを張ります。これは害虫対策であると同時に、寒さ対策も兼ねています。金太郎は薬剤を散布するとき以外はこの防虫ネットを基本かけっぱなしにしています。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]

外すタイミングは、春になって開花し始める頃。イチゴが実をつけるためには、ミツバチなどの昆虫による受粉が必要だからです。呼んでもない害虫もやってくるんですがね…。

金太郎

防虫ネットはギリギリまでかけておこう!

 

④病害虫対策・水やりで日々の管理をする

生育中の東京おひさまベリー

植え付けが終わったら、収穫までの日々の管理です。金太郎が実践している「害虫対策」「病気対策」「水やり」を順番にご紹介します!

害虫対策

イチゴ栽培で特にやっかいなのが、「アブラムシ」。植え付け時に土壌混和したアルバリン粒剤は春先には切れてしまうため、以降はフーモンを散布するようにしています。また、ヨトウムシは大きくなるほど薬剤が効きにくくなるので、②③で早めに対処しましょう!

病気対策

東京おひさまベリーは露地栽培向けで比較的丈夫な品種ですが、春に暖かくなってくると、病気が出やすくなります。発生してからでは遅いので、Zボルドーは病気が発生していなくても予防的に散布しておくのがポイントです。

各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、イチゴへの登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。

水やり

イチゴは基本的に雨まかせでOKです。土が乾いていないのに水をやりすぎると、過湿で根を傷めたり病気が出やすくなったりするので注意しましょう。

金太郎

イチゴは乾燥にはわりと強いので、水やりよりも「やりすぎない」ことを意識すると失敗が減りますよ!

 

⑤ワラを敷いて実を汚れ・マルチ焼けから守る

わらイラズを敷いた東京おひさまベリーの畝

【作業時期:春先、花が咲き始める前まで】

春になって株が成長し始めたら、黒マルチの上にワラを敷いて、実を泥はね・土汚れ・マルチ焼けから守りましょう。

ワラは一般的な稲わらでも良いですが、金太郎のおすすめは「わらイラズ」!敷きわら代わりに使えるマルチング資材で、ポリエチレン製のため腐らず繰り返し使うことができます。
わらイラズの使い方・イチゴ畝への敷き方については以下の記事で詳しく解説しています。

 

⑥5~6月、赤く色づいたら収穫!

開花した東京おひさまベリー
春先、気温が上がってくると開花し始める
赤く色づき収穫適期の東京おひさまベリー

【収穫時期:中間地で5~6月ごろ|植え付けから約6~7ヶ月】

春に花が咲いて実がふくらみ、実全体がしっかり赤く色づいたら、いよいよ収穫のタイミングです!

収穫した東京おひさまベリー

露地ですが、立派な実がたくさん実ってくれました!畑でこんなに大きい実が収穫できたのは初めてです…!朝のうちに収穫すると、実がしまっていて味も濃く、傷みにくいのでおすすめですよ。採れたての完熟イチゴの甘さと香りは、家庭菜園で育てた人だけの特権です!

なお、赤く色づいた実は鳥や獣に狙われやすいので、収穫期が近づいたら防鳥ネットを張ったり、実が汚れないよう管理したりしておくと安心です。

金太郎

完熟の一歩手前ではなく、しっかり赤くなってから収穫するのが、甘い東京おひさまベリーを味わうコツ!

伸びてきたランナーは摘み取る

ランナーを摘み取る様子

収穫の時期になると、株元から「ランナー(つる)」がどんどん伸びてきます。ですが、収穫中はできるだけ実の方に養分を集中させたいので、伸びてきたランナーはこまめに摘み取りましょう。

金太郎

ランナーを放っておくと、そちらに養分を取られて実つきや実の肥大が悪くなってしまう…。

 

⑦収穫後はランナーから来年の苗を育てる(育苗)

東京おひさまベリー苗を育苗する様子

収穫が終わったあとは、株からのびるランナー(つる)を伸ばして、来年用の苗を自分で育てることができます!東京おひさまベリーの苗は手に入りにくく高いので、一度育てれば毎年苗を増やせるのは大きな魅力ですよ。

イチゴの苗の作り方については以下の記事で詳しく解説しています!

東京おひさまベリー栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

ここまで育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎が東京おひさまベリー栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!

①クラウンを埋めて深植えし、株が育たない

イチゴ栽培でまず多いのが、植え付けのときにクラウン(株の中心の芽)を土に埋めてしまい、株がうまく育たない失敗です。クラウンはこれから芽や葉が出てくる大切な部分なので、ここが埋まると生育が一気に悪くなってしまうんですよね…。

対策は、クラウンが土に隠れないよう、浅めに植え付けること!クラウンが地面から少し顔を出すくらいを意識すると失敗しにくいですよ。

金太郎

イチゴは「浅植え」が基本!クラウンは埋めない、と覚えておけばOK。

②アブラムシの大発生で生育が悪くなる

春に暖かくなってくると、新芽やつぼみにアブラムシが群がって、葉が縮れたり生育が悪くなったりすることがあります。アブラムシはウイルス病を運ぶこともあるので、油断できない害虫なんですよね…。

対策は、植え付け時のアルバリン粒剤の土壌混和と、生育中のフーモンの散布で、早め早めに予防すること!

金太郎

金太郎も、対策を後回しにして大発生させてしまった年があるので、今はこまめにチェックするようにしてるよ。

③春の多湿で灰色カビ病が発生し、実が腐る

最後に多いのが、春の雨や多湿で灰色カビ病が広がり、せっかくの実が腐ってしまう失敗です。株が茂って株元の風通しが悪くなると、そこから一気に病気が広がってしまうことがあるんですよね…。

対策は、枯れ葉やランナーをこまめに取り除いて風通しをよくすること、Zボルドーなどを月1回程度予防的に散布すること、そして病気が出た実や株は早めに取り除くこと!

金太郎

「あやしい実は早めに取る」を徹底しよう!

 

まとめ:東京おひさまベリーの栽培で大切なポイント

ここまで、東京おひさまベリーの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!

東京おひさまベリーの栽培で大切なこと
  • 中間地では10~11月に苗を植え付け、翌5~6月に収穫する
  • 畝幅75cm・2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張り、株間2列30cmで植える
  • 元肥は一発肥料のみで追肥なし、クラウンを埋めないよう浅植えにする
  • アルバリン・フーモン・Zボルドーで予防的に病害虫を防ぎ、収穫後はランナーから育苗する

東京おひさまベリーは、ハウスがなくても屋外の畑で育てられて、大粒で甘い実がたっぷり実る、家庭菜園にぴったりの露地イチゴです!「秋植え・浅植え・予防第一」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも採れたての完熟イチゴを楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!

秋から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!

東京おひさまベリーのほかにも、秋から育てられるおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しています。葉もの・根もの・実ものを厳選しているので、あわせて参考にしてみてくださいね!

家庭菜園の始め方を知りたい!畑で本格的に始めたい方へ!

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