【ゴーヤーの栽培】いつ摘芯する?種まきから収穫時期の見分け方まで

実もの

こんにちは、金太郎です!

「ゴーヤーの育て方が分からない」「ゴーヤーはいつ摘芯すれば良いの?」とお悩みではないでしょうか?

本記事ではゴーヤーの種まきから収穫時期の見分け方まで、家庭菜園初心者でも失敗しない育て方を分かりやすく解説します。

金太郎
金太郎

この記事は、以下のような人におすすめ!

  • 家庭菜園でゴーヤーを育ててみたい
  • ゴーヤーはいつ摘芯すれば良いか分からない

この記事を読んで、一緒にゴーヤーを育ててみましょう!

 



ゴーヤーってどんな野菜?

ゴーヤー
科名ウリ科
原産地熱帯アジア
栽培スペース1m × 1m
発芽適温25~30℃
生育適温20~30℃
収穫までの期間約2か月

ゴーヤーはウリ科野菜の一つで暑さが大好き!植え付けるとものすごい勢いでツルを伸ばし、そこにゴーヤーが実っていきます。

 



家庭菜園初心者にゴーヤー栽培をおすすめする理由2つ

ゴーヤーは家庭菜園初心者にもぜひオススメしたい野菜の一つ。その理由を順番に説明します!

家庭菜園初心者にゴーヤー栽培をおすすめする理由2つ

とにかく生育旺盛で病害虫にも強い

ゴーヤーはとにかく生育旺盛!病害虫にも強く、さほど手間もかかりません。

ある程度放っておいてもゴーヤーが自らぐんぐん成長してくれるので、家庭菜園初心者でも育てやすいです。

猛暑に耐えられる

最近の夏はとても暑いので、猛暑日が続いても耐えられる野菜を選びたいですよね。

そんな中、ゴーヤーは35℃以上の猛暑にも耐えてくれます。窓際にツルを這わせれば、日よけ替わりにもなりますよ。

過酷な真夏はゴーヤーと一緒に乗り越えましょう!

ゴーヤーの栽培時期

ゴーヤーの栽培時期

【栽培期間:3~4ヶ月】

ゴーヤーはゴールデンウィーク前後に定植して、7〜8月頃に収穫するのが一般的

低温に弱いため、遅霜の心配がなくなってから種まき、定植するようにしましょう!

 



ゴーヤー栽培で準備するもの

  • ゴーヤーの苗(本葉3~4枚程度でガッチリした苗)
  • 元肥
    • 堆肥 … 3ℓ/㎡
    • 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
    • かき殻石灰 … 100g/㎡
  • マルチ(おすすめはシルバーマルチ)
  • ネット(菱目24cm程度)
  • アーチ式支柱(おすすめは亜鉛メッキスチール仕様のパイプ)
(種から育てる場合)
  • ゴーヤーの種
  • ポリポット(直径10.5cm)
  • 育苗培土
(プランター栽培の場合)
  • プランター(1株あたり縦30cm×横30cm×高さ30cm程度)
  • 培養土

ゴーヤーのおすすめ品種

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金太郎
金太郎

細長めのゴーヤーがたくさん成る品種!暑さや病害虫に強いのはもちろん、生育後半でもなり疲れしにくくて長く楽しめるよ。

 



ゴーヤーの育て方9ステップ

ゴーヤーの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

1.育苗(種から育てる場合)

育苗期間:1か月

ゴーヤーを種から育てる場合の育苗方法を説明します。

育苗の手順
  • STEP①
    種まき
    育苗マット

    【発芽適温:25~30℃】

    用意したポリポット(直径10.5cm)に育苗培土を入れ、種を1~2粒ずつ蒔く。覆土をして水をたっぷりやり、ビニールハウスや育苗マットで発芽適温を確保する。

  • STEP②
    間引き
    ゴーヤーの間引き

    種まきから1週間ほどで発芽します。本葉1枚が出た頃に、成長の良い株を1本残して残りを間引きます。

  • STEP③
    育苗完了
    定植適期のゴーヤー

    葉3~4枚になったら植え付け適期です。畑に植えつけましょう!

 



2.土づくり

「1.育苗(種から育てる場合)」と並行して土づくりをしておきましょう。

土づくりの手順
  • STEP①
    元肥をすき込む

    植え付けの1週間前までに以下の肥料をすきこみます。

    元肥
    • 堆肥 3ℓ/㎡
    • 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
    • かき殻石灰 100g/㎡
  • STEP②
    マルチを張る
    黒マルチ

    幅65cmの畝を立て、その上に幅95cmのマルチを張っておきます。

    おすすめはシルバーマルチ。ウリハムシが近寄りにくくなります。黒マルチを張ると、まだ気温が低い生育前半の地温を確保しやすくなり、初期生育を促進させることができます。

時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。

金太郎
金太郎

太陽熱養生処理をすれば、あっという間に団粒構造の発達した”良い土”ができるよ!

 



3.植え付け

霜の心配が無くなったら、いよいよゴーヤーの植え付けです!

植え付けの手順
  • STEP①
    苗を用意
    定植適期のゴーヤー

    「1.育苗(種から育てる場合)」で自ら育苗、もしくはホームセンター等で購入するなどして定植する苗を用意します。

    いずれにしても、ゴーヤーの苗を選ぶ際は「本葉3~4枚程度で節間が短く、ガッチリとした苗」を基準にしてください!

  • STEP②
    植え付け間隔
    ゴーヤーの植え付け間隔

    ゴーヤーはかなりの面積を必要とするので、1m間隔で植え付けます。

  • STEP③
    植え付け
    定植したゴーヤー

    植え付け間隔を決めたら、定植するための穴を掘ります。そこにたっぷりと水をやり、水が引いたら用意した苗を定植してください。活着後も適度な水やりを忘れずに。

    金太郎
    金太郎

    この時、水に「リキダス」を混ぜると活着が良くなるよ。

 



4.支柱立て&ネット張り

支柱とネットを設置して、ゴーヤーのツルを誘引していきます。

支柱立て&ネット張り
  • STEP①
    支柱を立てる
    支柱の立て方(直立式、合掌式)

    ゴーヤーなど大きい実が成るウリ科野菜は「アーチ式支柱」や合掌式がオススメ。大きい果実が実っても耐えやすい構造。1列植えやプランターでは直立式がオススメ。

    ※イボ支柱でも可(長さ210~240cm×太さ16~20mm)

  • STEP②
    ネットを張る
    ネット

    立てた支柱にネットを張ります。これが中々難しいのですが、菱目が正方形となるように端から順に張っていくと綺麗に張れますよ!

 



5.摘芯&誘引

ゴーヤーでオススメな仕立て方は「3本仕立て」。ゴーヤーには親づるより子づるの方に実が付きやすい性質があるので、親づるを早々に摘芯して、子づる3本で仕立てます

3本仕立ての手順
  • STEP①
    摘芯
    親づるの摘芯

    親づるを5~6節で摘芯します。

  • STEP②
    子づるの選定と誘引
    子づるの選定と誘引

    摘芯するとわき芽が伸びてきます。生育の良いわき芽3本を子づるとして選定し、それぞれ30cm程度間隔を空けてネットに誘引してください。

    ※選定しなかったわき芽や孫づる(子づるのわき芽)は全て取り除く

  • STEP③
    摘芯(2回目)
    摘芯(2回目)

    届かなくなったら摘芯して成長を止めてしまってください。

    子づるを摘芯すると、孫づるが出てきます。基本、孫づるは放任でOK!成るだけ実を成らせます。

 



6.病害虫対策

ゴーヤーは病害虫に比較的強い野菜ですが、発生するときには様々な病害虫が発生します。

家庭菜園では以下の病害虫を抑えておけば何とかなるでしょう。

ゴーヤー栽培で発生しやすい主な病害虫

ウリハムシ

ウリハムシ

【重要指名手配犯】

体長7mmほどで黄褐色の甲虫。ウリ科野菜のエリアに足を踏み入れるとブンブン飛び回る虫で、葉をリング状に食害されます。根を食害する幼虫も厄介。放っておくとウリハムシの楽園になりかねません…。絶対に許さん。

農薬を使わない対策方法
  • シルバーマルチを張る
  • 捕まえて殺す

ウリハムシは光の反射を嫌うため、シルバーマルチにすると寄り付きにくくなりますよ。

それでも発生する場合は捕殺しましょう!特に朝は動きが鈍いので、捕まえやすいですよ

金太郎
金太郎

農薬を使う場合は、「アディオン乳剤」がオススメ。

うどんこ病

うどんこ病

葉に発生する糸状菌(かび)による病気で、葉に白い粉をまぶしたように白い粉状のカビが発生するのが特徴。初期は小さい斑点ですが、放っておくとあっという間に株全体に広がっていき枯れてしまいます。

農薬を使わない対策方法
  • うどんこ病に耐病性のある品種を選ぶ
  • チッソ肥料は控えめに
  • こまめに摘葉する

品種を選ぶ際には、うどんこ病耐病性があると発生しにくい。なお、チッソが多すぎると耐病性が低下して発生しやすくなるため、入れ過ぎには注意しましょう!

また、葉茎が混み合っていても発生しやすいです。選定しなかった子づるや孫づる(子づるのわき芽)は全て取り除くなどして、風通しと日当たりが良い環境を整えてあげましょう!

金太郎
金太郎

農薬を使う場合は、「ダコニール1000」がオススメ。

 



7.開花

ゴーヤーの雌花

定植して1か月ほどすると、ゴーヤーの花が咲いてきます!

基本的に虫が受粉してくれるため人工授粉する必要は無いです。ただ、虫が少ない環境(例:気温が低い、高層マンションで栽培など)の場合は人工授粉をしてあげると確実に実をつけられます。

金太郎
金太郎

ゴーヤーは基本的に摘果もしなくて良い。

8.収穫時期の見分け方

収穫適期のゴーヤー

品種にもよりますが、長さが20~30cmになったら収穫適期!どんどん大きくなるので、取り遅れないように注意しましょう!

9.追肥

有機発酵肥料

ゴーヤーを長く収穫するには、定期的な追肥とこまめな水やりが必要です。収穫が始まる頃を皮切りに、およそ2週間ごとに以下を追肥していきましょう!

なお、この段階まで株が成長してくると、根は通路側まで張り出しています。そのため、追肥や水やりは通路にしてください。

追肥
  • 化成肥料 … 30g/㎡(または発酵有機肥料 … 50g/㎡

 



ゴーヤー栽培でよくある質問(Q&A)

ゴーヤー栽培でよくある質問と、その答えを分かりやすくまとめました。順番に説明していきます。

Q.ゴーヤーは熟すとどうなる?

A.黄色くなって赤い種が飛び出る

完熟したゴーヤー

ゴーヤーは熟すと緑色から黄色に変わり、中から赤い種が飛び出します。

実はこの赤い種、食べられるんです!赤い部分はゼリー状になっていて、そのまま食べても良いですし、デザートにして食されることもあります。

ただ、ゴーヤーを熟させると株に大きな負担がかかりますので、適期を逃さず収穫するようにしましょう!

Q.ゴーヤーの花が落ちたり実がならないのはなぜ?

A.生育不良もしくは受粉不良が原因

養水分が不足したり猛暑が続くなど大きなストレスがかかると、花が落ちたり、「早く子孫を残さなきゃ」と小さいうちに熟して落果してしまう可能性があります。こまめな水やりや追肥をしてください(猛暑はどうにもなりませんね…)。

また、受粉不良で落果した可能性もあります。ゴーヤーは基本的に人工授粉不要ですが、それはあくまで受粉してくれる虫がいるという前提。気温が低かったり、高層マンションで栽培しているなど、虫が少ない場合は人工授粉するようにしましょう。

 



まとめ:ゴーヤー栽培で大切なこと

ここまで、ゴーヤーの育て方をご紹介しました。

ゴーヤー栽培で大切なこと

ゴーヤーは病害虫や猛暑に強く生育旺盛で、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜

霜の心配が無くなるGW前後に定植

子づるを3本選定し、ネットに這わせる

20~30cmになったら収穫目安

初収穫以降は定期的に追肥して、収穫を長く楽しむ

ゴーヤーはそこまで手間がかからない、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜の一つです。

ぜひ本記事を参考にゴーヤーを育ててみましょう!

 



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