病気に強いイチゴ!カレンベリーの育て方7ステップ|特徴・栽培のコツを解説

金太郎が栽培したカレンベリー

家庭菜園で、「病気に強くて育てやすいイチゴを探している」「露地でも失敗しにくいイチゴを育ててみたい」と思っていませんか…?

そんな方にぴったりなのが、「カレンベリー」です!イチゴの4大病害に強く、露地栽培でも育てやすいように開発された、家庭菜園向きのイチゴなんですよ!

この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、カレンベリーの特徴・味・糖度・生育適温・栽培カレンダーから、苗の準備・植え付け・株間・病気対策・害虫対策・収穫、そして収穫後の育苗までの育て方(栽培方法)を、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • カレンベリーの特徴・味・糖度と、家庭菜園でおすすめな理由
  • 中間地での植える時期・収穫時期・生育適温・栽培カレンダー
  • 苗の準備から株間2列30cmでの具体的な植え方と育て方
  • 病気対策・害虫対策のコツと、収穫のタイミング・収穫後の育苗方法
この記事の目次

カレンベリーとは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

金太郎が栽培したカレンベリー
項目ポイント
科名バラ科
生育適温17~23℃前後
栽培の難易度★★☆
栽培適期(中間地)10~11月植え付け/翌5~6月収穫
畝幅・株間畝幅75cm・2列30cm間隔
連作避ける(2~3年あける)
カレンベリーの基本データと栽培のポイント

カレンベリーは、「耐病性」を重視して育成された、露地栽培にも向くイチゴ品種です!

いちばんの魅力は、炭疽病・うどんこ病・萎黄病・疫病というイチゴの4大病害に強いこと!枯れにくく、家庭菜園でも安心して育てられます。少々小粒で食感はやや硬め、糖度は10度前後と甘さはおだやかですが、酸味とのバランスがよくてさっぱりおいしいのが特徴です。

そんなカレンベリーが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します!

カレンベリーが家庭菜園でおすすめな理由3つ
  • イチゴの4大病害に強く、露地の畑でも育てやすい
  • 摘果作業がいらず手間が少ない
  • 甘みと酸味のバランスが良く飽きずに食べられる!

近ごろのイチゴはハウスで育てる施設栽培用の品種がほとんど。ホームセンターで苗を見かけるとついつい手に取ってしまうのですが、それを露地に植えてしまうと大体病気が発生して枯れてしまうんですよね…。金太郎も最初の頃は、ハウス向け品種を露地に植えたものの病気で枯らしたり、ほとんど実が成らなかった苦い経験があります…。

その点カレンベリーは、もともと病気に強くつくられているので、露地でも育てやすいんです。さらに着果数が多すぎず面倒な摘果作業がいらないのも、家庭菜園にはうれしいポイント。金太郎は摘果に追われるのが苦手なので、この手軽さには本当に助けられていますよ!

金太郎

「病気に強い」「摘果いらず」!露地で気楽に育てたい家庭菜園にこそ、カレンベリーはおすすめですよ。

 

カレンベリーの栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)

カレンベリーの栽培カレンダー
カレンベリーの栽培カレンダー

カレンベリーは中間地では、10~11月に苗を植え付けて、翌5~6月に収穫します。植え付けから収穫まで約6~7ヶ月と畑にいる期間は長めですが、その大半は「冬越しさせて春を待つ」時間なので、手間そのものは意外と少ないですよ。

カレンベリーは秋に植え付けて小さな株のまま冬を越し、暖かくなる春に一気に生長して実をつけるという流れで育ちます。冬の寒さにしっかり当てることが、春の花つき・実つきをよくするポイントなので、植え付けが遅れすぎないように気をつけましょう!

金太郎

「秋に植えて、小さな株で冬を越し、春にぐんと育てる」!これが露地イチゴ栽培の基本の流れですよ。

 

カレンベリー栽培で準備するもの

  • カレンベリーの苗
  • 元肥(牛糞堆肥・カキ殻石灰・一発肥料
  • 穴あき黒マルチ(2列30cm間隔)
  • アルバリン粒剤(植え付け時の土壌混和用・害虫対策)
  • リキダス(植え付け時の活着促進用)
  • 病害虫対策の薬剤(Zボルドー・フーモンなど)
  • 移植ゴテ・ジョウロなどの基本の道具
金太郎

カレンベリーの苗は、ホームセンターや園芸店ではあまり見かけないので、金太郎はタキイネット楽天市場で購入してます!

カレンベリーの育て方7ステップ(家庭菜園)

カレンベリーの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①苗を準備する

カレンベリーの苗

カレンベリーは、ホームセンターや園芸店の店頭ではあまり出回っていない品種です。そのため、ネットショップで苗を購入するのがおすすめですよ。金太郎はタキイネットや楽天市場で買っていますが、秋になると売り切れることもあるので、早めに予約・注文しておくと安心です!

苗を選ぶときは、以下のポイントを満たしたものを選びましょう。

  • 葉の色が濃くツヤがあり、株ががっちりしている
  • 株の中心(クラウン)が太くしっかりしている
  • 葉に斑点や変色、虫の食害がない

②植え付け1週間前までに土づくりをする

苗の準備と並行して土づくりをしていきます。

STEP
元肥をすき込む
家庭菜園における土づくりの様子

【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で10~11月頃)】

植え付けの1週間前までをメドに、以下をすき込んでおきましょう。

元肥の配合

カレンベリーは元肥として一発肥料を使えば、あとの追肥はしなくてOKです。金太郎は追肥に追われるのが苦手なので、この一発肥料スタイルにしていますよ!

金太郎

チッソが多すぎると葉ばかり茂って実つきが悪くなるので、肥料は控えめを心がけましょう!

STEP
畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てる
幅75cm・高さ10cmの畝

土づくりができたら、畝幅75cm・高さ10cmの畝を立てます。イチゴは過湿が苦手なので、気持ち畝を高めにして、水はけをよくしておきましょう!
→[畝の作り方ガイドはこちら!]

STEP
2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張る
2列30cm間隔の穴あき黒マルチ

2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張ります。黒マルチは地温を上げて冬の生育を助けてくれるうえ、雑草も抑えてくれますよ。
→[マルチの種類と選び方ガイドはこちら!]
→[一人でも綺麗に張れるマルチの張り方はこちら!]

家庭菜園における土づくりのやり方全般については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

③株間2列30cm間隔で植え付ける

マルチの準備ができたら、以下の手順で植え付けしましょう!

STEP
植え穴を掘る
移植ゴテで植え穴を掘る様子

まずは移植ゴテで植え穴を掘ります。

金太郎はこのとき、害虫対策として掘った植穴にアルバリン粒剤を混ぜ込む(土壌混和する)ようにしています。植え付け初期のアブラムシなどを効率よく抑えてくれるんですよね…!
→[アルバリン粒剤の効果・使い方記事はこちら!]

STEP
植え穴にたっぷり水をあげる
植え穴に水を入れる様子

植え穴に水をたっぷりあげます。この際、水に「リキダス」を薄めておくと植え付け後の活着が良くなりますよ!
[リキダスの成分・効果・使い方はこちら!]

STEP
苗を植え付ける
ランナーの切れ端を畝の内側にしてイチゴ苗を植え付けする様子
カレンベリーの株間は2列30cm

マルチの穴に沿って、株間2列30cmを目安に苗を植え付けます。このとき、次の2つのポイントを意識しましょう!

  • 【深さ】クラウン(株の中心の芽)を埋めず、浅めに植える
  • 【向き】ランナー(つる)の切れ端を畝の内側に向けて植える

株の中心にある「クラウン」を土に埋めてしまうと、芽が出られず株が弱ってしまうので、クラウンが土に隠れないよう浅めに植えましょう!また、イチゴには、ランナー(つる)の反対側に実がなる性質があるため、苗のランナーの切れ端が畝の内側(中央)を向くように植えると後の収穫や管理がグッとラクになりますよ!

STEP
防虫ネットを張る
防虫ネット

植え付けが終わったら、すぐに防虫ネットを張ります。これは害虫対策であると同時に、寒さ対策も兼ねています。金太郎は薬剤を散布するとき以外はこの防虫ネットを基本かけっぱなしにしています。
→[防虫ネットの張り方はこちら!]

外すタイミングは、春になって開花し始める頃。イチゴが実をつけるためには、ミツバチなどの昆虫による受粉が必要だからです。呼んでもない害虫もやってくるんですがね…。

金太郎

防虫ネットはギリギリまでかけておこう!

 

④病害虫対策・水やりで日々の管理をする

生育中のカレンベリー

植え付けが終わったら、収穫までの日々の管理です。金太郎が実践している「害虫対策」「病気対策」「水やり」を順番にご紹介します!

害虫対策

カレンベリーは病気には強い品種ですが、害虫は別なので油断は禁物。とくにやっかいなのが「アブラムシ」です。植え付け時に土壌混和したアルバリン粒剤は春先には切れてしまうため、以降はアブラムシ対策としてフーモンを散布するようにしています。また、ヨトウムシは大きくなるほど薬剤が効きにくくなるので、早めに対処しましょう!

病気対策

カレンベリーは炭疽病・うどんこ病・萎黄病・疫病の4大病害に強い品種ですが、発生しない訳ではありません。また、灰色カビ病などは春に暖かく多湿になると出てくることがあります。発生してからでは遅いので、Zボルドーは病気が発生していなくても月1回程度、予防的に散布しておくのがポイントです。

金太郎

Zボルドーを予防的に散布したら、特に病気は発生しなかったよ。

各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、イチゴへの登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。

水やり

イチゴは基本的に雨まかせでOKです。土が乾いていないのに水をやりすぎると、過湿で根を傷めたり病気が出やすくなったりするので注意しましょう。

金太郎

イチゴは乾燥にはわりと強いので、水やりよりも「やりすぎない」ことを意識すると失敗が減りますよ!

 

⑤ワラを敷いて実を汚れ・マルチ焼けから守る

わらイラズを敷いたカレンベリーの畝

【作業時期:春先、花が咲き始める前まで】

春になって株が成長し始めたら、黒マルチの上にワラを敷いて、実を泥はね・土汚れ・マルチ焼けから守りましょう。

ワラは一般的な稲わらでも良いですが、金太郎のおすすめは「わらイラズ」!敷きわら代わりに使えるマルチング資材で、ポリエチレン製のため腐らず繰り返し使うことができます。
わらイラズの使い方・イチゴ畝への敷き方については以下の記事で詳しく解説しています。

 

⑥5~6月、赤く色づいたら収穫!

開花したカレンベリー

【収穫時期:中間地で5~6月ごろ|植え付けから約6~7ヶ月】

春先、気温が上がってくると開花し始めます。イチゴは一般的に摘果をして成らせる実の数を調整しますが、カレンベリーはそもそも花の数が少ないので摘果不要!摘果が無いと身体がだいぶ楽です。

実が赤く色づき収穫適期のカレンベリー

開花後、30~40日もすると実全体がしっかり赤く色づき収穫のタイミングを迎えます!ちょっと小粒ですが、味は甘さと酸味のバランスが良くとても美味しいです!食べていて飽きないイチゴですね。朝のうちに収穫すると、実がしまっていて味も濃く、傷みにくいのでおすすめですよ!

赤く色づいた実は鳥や獣に狙われやすいので、収穫期が近づいたら防鳥ネットを張るなど鳥獣害対策をしておくと安心です。

伸びてきたランナーは摘み取る

ランナーを摘み取る様子

収穫の時期になると、株元から「ランナー(つる)」がどんどん伸びてきます。ですが、収穫中はできるだけ実の方に養分を集中させたいので、伸びてきたランナーはこまめに摘み取りましょう。

金太郎

ランナーを放っておくと、そちらに養分を取られて実つきや実の肥大が悪くなってしまう…。

 

⑦収穫後はランナーから来年の苗を育てる(育苗)

イチゴ苗を育てる様子

収穫が終わったあとは、株からのびるランナー(つる)を伸ばして、来年用の苗を自分で育てることができます!カレンベリーの苗は手に入りにくく高いので、一度育てれば毎年苗を増やせるのは大きな魅力ですよ。金太郎も収穫後は元気な株を親株として残して、ランナーから苗をとるようにしています。

イチゴの苗の作り方については以下の記事で詳しく解説しています!

カレンベリー栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

ここまで育て方を紹介してきましたが、実際に育てるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がカレンベリー栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!

①クラウンを埋めて深植えし、株が育たない

イチゴ栽培でまず多いのが、植え付けのときにクラウン(株の中心の芽)を土に埋めてしまい、株がうまく育たない失敗です。クラウンはこれから芽や葉が出てくる大切な部分なので、ここが埋まると生育が一気に悪くなってしまうんですよね…。

対策は、クラウンが土に隠れないよう、浅めに植え付けること!クラウンが地面から少し顔を出すくらいを意識すると失敗しにくいですよ。

金太郎

イチゴは「浅植え」が基本!クラウンは埋めない、と覚えておけばOKですよ。

②アブラムシの放置・大発生で生育が悪くなる

カレンベリーは病気には強いのですが、春に暖かくなると、新芽やつぼみにアブラムシが群がって、葉が縮れたり生育が悪くなったりすることがあります。アブラムシはウイルス病を運ぶこともあるので、油断できない害虫なんですよね…。

対策は、植え付け時のアルバリン粒剤の土壌混和と、春先からのフーモンの散布で、早め早めに予防すること!

金太郎

金太郎も、対策を後回しにしてアブラムシを大発生させてしまった年があるので、今はこまめにチェックするようにしてるよ。

③春の長雨・多湿で灰色カビ病が出て実が腐る

カレンベリーが強いのは炭疽病・うどんこ病・萎黄病・疫病の4大病害です。一方で、春の雨や多湿で灰色カビ病が広がり、せっかくの実が腐ってしまう失敗は起こり得ます。株が茂って株元の風通しが悪くなると、そこから一気に病気が広がってしまうことがあるんですよね…。

対策は、枯れ葉やランナーをこまめに取り除いて風通しをよくすること、Zボルドーなどを月1回程度予防的に散布すること、そして病気が出た実や株は早めに取り除くこと!

金太郎

「あやしい実は早めに取る」を徹底しましょう!

 

まとめ:カレンベリーの栽培で大切なポイント

ここまで、カレンベリーの特徴や味・糖度、栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!

カレンベリーの栽培で大切なこと
  • 中間地では10~11月に苗を植え付け、翌5~6月に収穫する
  • 畝幅75cm・2列30cm間隔の穴あき黒マルチを張り、株間2列30cmで植える
  • 元肥は一発肥料のみで追肥なし、クラウンを埋めないよう浅植えにする
  • 4大病害には強いが、アブラムシ対策と灰色カビ病予防は忘れず、収穫後はランナーから育苗する

カレンベリーは、イチゴの4大病害に強く、ハウスがなくても露地の畑で育てやすい、家庭菜園にぴったりのイチゴです!「秋植え・浅植え・予防第一」の3つさえ押さえれば、初心者の方でも採れたての完熟イチゴを楽しめるので、ぜひ本記事を参考に栽培にチャレンジしてみてください!

秋から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!

カレンベリーのほかにも、秋から育てられるおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しています。葉もの・根もの・実ものを厳選しているので、あわせて参考にしてみてくださいね!

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