家庭菜園でカブを育てるなら「サラダラティーナ」がおすすめ!生で食べても柔らかくて甘いのが特徴で、家庭菜園でも育てやすい品種ですよ!
本記事では、サラダラティーナの種まき~収穫までの育て方・栽培方法について、写真をたくさん交えながら、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- 家庭菜園でカブを育ててみたい
- カブのおすすめ品種を教えてほしい
この記事を読んで、一緒にサラダラティーナを育ててみましょう!
サラダラティーナとは


| 科名 | アブラナ科 |
| 発芽適温 | 20~25℃ |
| 生育適温 | 15~20℃ |
| 収穫までの期間 | 種まきから約45~60日 |
サラダラティーナは名前のとおり、「サラダでも食べられる」カブです!
そのまま生でかじっても辛味やえぐみが少なく、甘くてみずみずしいのが特徴です。
家庭菜園でサラダラティーナをオススメする理由2つ
サラダラティーナは家庭菜園でもぜひおススメしたい野菜の一つです!その理由を順番に説明していきます。
①生でも食べられる!甘くて柔らかいカブ

汁物や炒め物など加熱して普通に食べても美味しいのですが、サラダラティーナは生で食べても甘く柔らかくて美味しいんです!
生でも美味しいカブは他になかなかありません。これまでとは違ったカブの楽しみ方ができますよよ!
②栽培期間が短く育てやすい
サラダラティーナは種まきから収穫まで45~60日ほどと栽培期間が短いため、病害虫の被害も受けにくく家庭菜園でも育てやすいです。

栽培期間は長いほど病害虫リスクが大きくなり、難易度が上がる。
サラダラティーナの栽培時期

サラダラティーナには春まきと秋まきの2つの作型があります。
春まきでは3月上旬~5月下旬いっぱい、秋まきでは9月~10月上旬で種まきします。発芽すると葉や茎をぐんぐん成長させ、種まきから45~60日ほどで収穫!といったイメージです。

夏場だと45日、冬場だと60日くらい必要。
サラダラティーナ栽培で準備するもの
- サラダラティーナの種
- 元肥
- 堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
- かき殻石灰 … 150g/㎡
サラダラティーナの種はどこで売ってる?
サラダラティーナの種は身の回りのホームセンター等では販売されていないことが多いかと思いますので、ネット通販の利用がオススメ!
以下より購入いただけます!
サラダラティーナの育て方4ステップ
サラダラティーナの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①土づくり

種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。
- 堆肥 3ℓ/㎡
- 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
- かき殻石灰 150g/㎡


元肥をすき込んだら幅65cmの畝を立て、幅95cmで5列15cm間隔の穴あきマルチを張ります。
時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。
②種まき


【発芽適温:25℃前後】
サラダラティーナの種は5列15cm間隔で1穴につき3粒ずつ蒔きます。上から覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。あとは発芽するまで乾かないよう、こまめに水やりをしましょう!

間引きはしなくて良いの?

間引きはしなくてOK!1穴で3本とも育て上げる。
③病害虫対策

栽培してたら、よく分からない害虫や病気が発生しちゃった…。もうダメだ…。

サラダラティーナは病害虫が発生しやすい。発生する前から早めに対策しておこう!


サラダラティーナは病害虫が発生しやすい野菜です。以下でそれぞれの対策方法をご紹介します!
害虫対策
葉を食べる系害虫:ヨトウムシ、コナガ、アオムシ、ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、キスジノミハムシなど
養分を吸う系害虫:アブラムシなど
サラダラティーナはヨトウムシやコナガなどのイモムシ系をはじめ、ハムシやアブラムシなど様々な害虫が発生します。
サラダラティーナの害虫対策は以下がオススメ!
- 種まき前に「アルバリン粒剤」をすき込んでおく
- 種まき後に「防虫ネット」を張る
- 生育後半は「ゼンターリ」を散布する
種を蒔く前にアルバリン粒剤を撒いておくと、直まき野菜の一番の弱点である発芽直後~生育前半の害虫を防ぐことができます。詳しくは以下の記事で解説しています。
防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。
生育後半は「ゼンターリ」がおすすめ!BT菌を有効成分とする生物農薬で、ヨトウムシなどのイモムシ系害虫に有効です。野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができますよ!以下の記事で詳しく解説しています。
病気対策
カビ(糸状菌)の病気:べと病、根こぶ病、白さび病、黒斑病、白斑病など
細菌(バクテリア)の病気:黒腐病など
サラダラティーナを含むアブラナ科野菜は害虫のイメージが強いですが、病気への対策ももちろん重要です。
家庭菜園での病気対策は「Zボルドー」がオススメ!糸状菌から細菌による病気まで幅広い病気の予防に有効で、野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができます。以下の記事で詳しく解説しています。

病気が出ていなくても、油断は禁物。少なくとも生育前半で1回は散布しておく。
④収穫!


【種まき~収穫までの目安:45~60日】
サラダラティーナは直径4cmほどになったら収穫適期!葉の根元をしっかり握って引き抜きましょう!
1穴で一緒に育てている3本は生育にバラつきがあることも。大きくなったものから一つずつ収穫していくことで、時間差で楽しむことができますよ!

まずは是非そのままかぶりついてほしい!めちゃ美味しいよ。
まとめ:サラダラティーナ栽培で大切なこと
ここまで、サラダラティーナの育て方をご紹介しました。
サラダラティーナは”サラダでも食べられる”柔らかくて甘いカブ
種まきから収穫までは45~60日程度!栽培期間が短く家庭菜園でも育てやすい
害虫も大好物!防虫ネットを張るなど病害虫対策は万全に
直径4cmほどで収穫適期!大きくなったものから収穫しよう
サラダラティーナは生でも食べられる甘くて柔らかいカブです。短期間で収穫できて、家庭菜園でもぜひオススメしたい品種です!
ポイントは害虫対策!面倒ではありますが、害虫は良く発生するため、害虫対策はきっちり行いましょう!ここを抑えられれば、成功はグッと近づきます。
ぜひ本記事を参考にサラダラティーナを育ててみましょう!





