シャキシャキした食感がたまらない空心菜!家庭菜園でもぜひオススメしたい野菜の一つですが、「育て方が分からない」「植え方が分からない」「いつ摘芯すれば良いの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、空心菜の種まきから収穫まで、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- 家庭菜園で空心菜を育ててみたい
- 空心菜の植え方を知りたい
- いつ摘芯すれば良いか分からない
この記事を読んで、一緒に空心菜を育ててみましょう!
空心菜とは


科名 | ヒルガオ科 |
原産地 | 熱帯アジア |
発芽適温 | 20~30℃ |
生育適温 | 25~30℃ |
収穫までの期間 | 植え付けから約1か月 |
空心菜はヒルガオ科のつる性野菜で、茎の中が空洞になっているのが特徴。茎はシャキシャキっとした食感、葉には少しぬめりがあって、炒め物で頂くと美味しいですよ!スープや和え物にしても良いです。
空心菜は夏が旬!ビタミンCや鉄分などの栄養素がたっぷり含まれているので、夏バテ防止にも効果的です。

東南アジアや中国でよく食べられてるよね。
家庭菜園で空心菜をオススメする理由3つ
モロヘイヤは家庭菜園でもぜひおススメしたい野菜の一つ。その理由を順番に説明していきます!
①簡単に栽培できる

空心菜は家庭菜園でも簡単に栽培することができます!
生育旺盛で自らモサモサと茂ってくれます。病害虫にも強いため、防虫ネットや農薬を使わなくても丈夫に育ってくれます。
②とにかく暑さに強い

空心菜は猛暑にも負けません!
35℃以上の猛暑日が毎日のように続く夏でも、空心菜は元気に育ってくれます。夏野菜ですら猛暑でやられる中、真夏でも収穫できる貴重な野菜です。
③長く収穫できる
空心菜は一度植えると3~4か月は収穫を楽しめます!
空心菜は株を残しながら、成長したつるの先端だけ摘み取って収穫していきます。すると、残ったわき芽が伸びてきて繰り返し収穫できるのが魅力の一つです。

収穫してもどんどんわき芽が伸びて来て、食べきれないほど。
空心菜の栽培時期

【栽培期間:4~5か月】
空心菜は低温に弱いため、気温が十分に上がるゴールデンウィーク以降に種まきをします。植え付け後、1か月もすると葉や茎をぐんぐん成長させ収穫可能となります!そこからしばらく収穫を楽しみ、霜が降りる前あたりで終了といった感じです。

6月上旬に植え付けすれば、4か月以上は収穫できそう!
空心菜の栽培で準備するもの
- 空心菜の苗
- 元肥
- 堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
- かき殻石灰 … 100g/㎡
(種から育てる場合)
- 空心菜の種
- ポリポット(直径9cm)
- 育苗培土
(プランター栽培の場合)
- プランター(幅65cm×奥行20cm×深さ20cm程度)
- 培養土
空心菜のおすすめ品種


空心菜と言えばこちら。「エンツァイ」という商品名だけど、これは空心菜の別名なので安心して!
空心菜の育て方6ステップ
空心菜の具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①育苗(種から育てる場合)
種まき

【育苗期間:約1か月】【発芽適温:20~30℃】
空心菜の種皮は硬いので、一晩水につけて柔らかくしておきます。


用意した育苗ポットに育苗培土を入れ、3粒ずつ種を蒔きます。上から覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。あとは発芽するまで発芽適温を確保するようにしましょう!
間引き

本葉が出てくる頃、生育の良い株を1本だけ残し他は間引きます。もう少し成長させます。
育苗完了!

本葉4~5枚になったら育苗完了です!畑に植え付けましょう。
育苗については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
②土づくり

植え付けの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。
- 堆肥 3ℓ/㎡
- 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
- かき殻石灰 100g/㎡

幅65cmの畝を立てマルチを張ります。夏をまたぐ栽培になるため、オススメは白マルチ。
時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。

太陽熱養生処理をすれば、あっという間に団粒構造の発達した”良い土”ができるよ!
③植え付け(または直まき)


【生育適温:25~30℃】
空心菜の生育適温は高いため、気温が十分に高くなるのを待ってから苗を植え付けます。中間地ではゴールデンウィーク以降に植えるのが一般的です。
空心菜はつる性で横に大きく広がるため、1列30cm間隔で植え付けます。植え付けるための穴を掘り、そこに水をたっぷりやります。水が引いたら、苗を植え付けましょう!
植え付けの際、水にリキダスを入れると活着が良くなります!詳しくは以下の記事で解説しています。
畑に直まきする場合


【発芽適温:20~30℃】
畑に直播きする場合でも基本、育苗の流れと同様です。準備した畝に1列30cm間隔で種を3粒ずつ蒔きます。その後、覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりあげます。
本葉が出てくる頃、生育の良い株を1本だけ残し他は間引きます。以降は育苗した場合と同様の手順です。
④摘芯

高さ20~30cmほどになったら摘芯をします。空心菜は「わき芽」を食べる野菜です。摘芯することで、わき芽をどんどん伸ばしてもらいます。


ハサミは先端から15cmほどでわき芽のすぐ上に入れればOK!わき芽が十分に伸びるまで見守ります。

摘芯した空心菜はもちろん食べられるよ!初収穫だね。
⑤収穫!

わき芽が十分に伸びてきたら、本格的な収穫開始です!先端15cmほどでハサミを入れてどんどん収穫しちゃってください。

ハサミはどこに入れれば良い?

摘芯と同様、わき芽の先端から15cmでわき芽のすぐ上あたりでOK!


ハサミはわき芽のすぐ上に入れます。すると、再びわき芽が伸びてくるので、また先端15cmほどを収穫して…と繰り返し収穫できます!
このように、空心菜はわき芽を残しながらつるの先端だけを収穫し続けることで、繰り返し収穫を楽しむことが出来るんです!
⑥追肥

空心菜を長く収穫するには、定期的な追肥が必要です。収穫が始まる頃を皮切りに、およそ2週間ごとに以下を追肥していきましょう!
- 化成肥料 … 30g/㎡(または発酵有機肥料 … 50g/㎡)

こまめな水やりも忘れずにね!
空心菜の葉っぱは食べられる?

空心菜をいざ食べようと思ったとき、「葉っぱは食べられるの?」と不安になったことはありませんか?
空心菜は茎だけでなく、葉っぱも食べられます!
空心菜の葉っぱには少しぬめりがあるのが特徴です。茎と一緒に調理するのはもちろん、葉っぱだけ分けてお浸しやナムルなどにしても美味しいですよ!

葉っぱを分けて料理すると、ぬめりをより楽しめそうだね。
まとめ:空心菜の栽培で大切なこと
ここまで、空心菜の育て方をご紹介しました。
空心菜は栽培が簡単で猛暑にも強く、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜
栽培は気温が十分に高くなるゴールデンウィーク明けに
高さ20~30cmになったら摘芯してわき芽を伸ばす
伸びてきたわき芽の先端を摘み取って繰り返し収穫を楽しめる!
空心菜は生育旺盛で簡単に栽培でき、猛暑にも負けない夏野菜の一つです。一度植えると霜が降りるまで収穫できますので、食卓にも欠かせない存在になること間違いなし!
ぜひ本記事を参考に空心菜を育ててみましょう!