ミニトマトの有機栽培・育て方

実もの

夏野菜といえば、やっぱりミニトマト!!

金太郎のめちゃくちゃ大好きな野菜の一つで、あれば食べちゃいます(笑)。そのまま食べられる手軽さもミニトマトの魅力の一つですよね。

今回は、みんな大好き”ミニトマト”の有機栽培・育て方をご紹介します!

 



ミニトマトとは…?

基本データ

科目ナス科
原産地アンデス高地
連作障害あり(4~5年あける)
適正土壌酸度pH6.0~6.5
発芽適温25~28℃
生育適温25~30℃

原産地はアンデス高地であり、高所に降り注ぐ強い日差しとやや乾燥気味な気候を好みます畝はやや高畝にするとともに、土づくりの際には団粒構造を十分に発達させて水はけを良くしておきましょう

また、ミニトマトは「実ものタイプ」の野菜に分類されます。以下で有機栽培・育て方のコツを詳しく説明しているので、こちらもあわせてご覧ください!

栽培時期

ミニトマトは寒さに弱いので、植え付けはゴールデンウィーク前後、十分に気温が高くなり遅霜の心配が無くなってからにしましょう!植え付け後は約2か月ほどで収穫でき、その後2か月間ほど収穫を楽しめます。

育苗する場合は2月から種を蒔くことになります。気温が低いため、加湿器の用意は必須ですし、育苗期間も長いので難易度は高いです。難しい場合はホームセンター等で苗を購入してください!

 



おすすめ品種

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金太郎
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黄化葉巻病や葉かび病、斑点病に耐病性があり、栽培しやすい。もちろん、味も美味しい!

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金太郎
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綺麗な黄色のミニトマト!酸味は控えめで甘さが口に広がる。モザイク病や萎凋病に抵抗性あり。

日光種苗
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金太郎
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オレンジ色ならこの品種!高糖度(9~11度前後)の中にコクも感じられて非常に美味しい。モザイク病に抵抗性あり。

 



土づくり

植え付けの1週間ほど前から土づくりを行いましょう。

畝幅は65cmでやや高畝とし、以下の肥料を鋤きこんでおきます。その畝に、幅95cmの黒マルチを張ります。

  • 堆肥 2kg/㎡
  • 卵殻 200g/㎡
  • 有機発酵肥料 100g/㎡
  • ミネラル肥料 70g/㎡

トマトは栽培期間が非常に長いです。その間に水分や養分をしっかりと蓄えておけるような土づくりが必要です。そのためには、C/N比の高い堆肥を施用して、予め太陽熱養生処理を行っておくといいでしょう。

有機栽培のポイント
太陽熱養生処理

土づくりにおける1丁目1番地は「団粒構造の発達」です。いくら良い肥料をやったところで、それを根が吸収してくれなければ意味がありません。野菜たちにはのびのびと健康に育ってもらいたい。そのために、土づくりでは通気性や保水性、排水性をもたらす団粒構造を発達させましょう。その手法としてオススメなのは「太陽熱養生処理」です。

苗の準備

気温が十分に上がり遅霜の心配が無くなったら、いよいよ植え付けです!本葉7~8枚ほどで蕾や一番花が付いていて、節間が狭くどっしりしている苗を選びましょう。ホームセンターやネット通販等で購入しても良いですが、栽培に慣れてきたらぜひ種からチャレンジしてみましょう!安く大量に作れますし、苗では出回らないようなちょっと珍しい品種も栽培できます。

夏野菜の育苗方法については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 



植え付け

ゴールデンウイークがやってくる頃に、いよいよ植え付けです!

苗の準備ができましたら、45cm間隔に1列で植えていきます。この時、植え付けるために掘った穴に、一度水をたっぷりとあげましょう。水が引いたら、苗を植えて株元を軽く押さえてあげます。

支柱立て&誘引

植えたばかりの苗はまだ赤ん坊です。雨風に弱く、ちょっとしたことで折れてしまう可能性があります。植え付け後は苗から10cmほど横に支柱を立てて、麻ひもなどで誘引することで苗をしっかりと支えてあげましょう。この時、「茎に優しく、支柱に厳しく」が鉄則ですよ!

支柱立て&わき芽かき

植え付けから2~3週間ほどで二回りほど大きくなりました!このくらいの大きさになると、植え付け時の支柱では支えきれなくなってしまうので、より太くて長い支柱に入れ替えましょう。

支柱と支柱の間にネットを張ると、葉茎がその間に入って強風に強くなります。夏の急なゲリラ豪雨や台風を乗り越えるためにオススメですよ!

また、主枝と葉の間からは「わき芽」が生えてきます。成長のための栄養が分散しないよう、週に1回程度の頻度でわき芽は根元から取り除いてください。

  



追肥

植え付けから1か月ほどで1房目の実が色づいてきました!このタイミングで追肥を開始しましょう!

トマトは栄養成長と生殖成長を同時並行で行う野菜であり、絶えず炭水化物が余るように心がけます。トマトの葉はチッソ分の増減によって変化することから、これを見て施肥の判断をします。

チッソ分が多いと葉の主脈部分が盛り上がるように巻き、トントンになると平らに、少なくなると凹んで葉の縁が上を向く。葉の状態を見て平らを維持できるようにしましょう。

施肥の種類と量は以下のとおりです。

  • 有機発酵肥料 50g/㎡
  • ミネラル肥料 20g/㎡

ただ、タイミングを把握するのは中々難しい場合は、1房目の実が付き始めたら3週間ごとに上記の施肥を行うとしても構いません。

有機栽培のポイント

せっかくミニトマトを栽培するからには、甘くて美味しいものが良いですよね!糖度の原資は炭水化物です。炭水化物を多く作ってもらうには、光合成をしっかり行ってもらう養分管理が基本です。

まず、養水分を吸収するのは根で、これを健全にしてくれるのは石灰です。他にも、苦土は葉緑素の中心物質ですし、鉄は葉緑素の生成や呼吸によるエネルギーの取り出しに、マンガンは二酸化炭素の吸収・還元に関係しています。

鉄はミニトマトの色にも関係しています。トマトの赤い色素は”リコピン”という抗酸化物質です。この色素の成分となっているのが鉄です。鉄を十分に施用しておくことで、色つやの良いミニトマトになります。また、鉄は味も濃くしてくれるので、ぜひ施用しておきたいですね!ミネラル肥料を選ぶ際には鉄が十分に含まれているか確認しておきましょう。単肥の場合は、元肥ではク溶性の酸化鉄、追肥には水溶性の硫酸鉄が良いでしょう。

これらのミネラル類のバランスが整ってこそ、光合成がしっかり行われて炭水化物が生産され、実に蓄積されていきます。元肥の段階で十分に鋤きこんでおくのはもちろんですが、生育過程で不足していないかどうかを日頃からチェックし、必要なら水溶性のミネラル肥料で追肥しましょう。

 



収穫!

植え付けから1か月半ほどでいよいよ収穫です!

見てください、このつやつやのボディーッ!君はなんでそんなに美しいんだ、そんなに赤いと俺の顔まで赤くなっちまうだろ…。

赤の他にも黄色やオレンジなどを栽培しておくと、畑や食卓の彩も良くなり楽しいですよ!

下葉かき

トマトはグングン成長していきます。収穫が始まったら、その房より下の葉はどんどん取り除いていきましょう!

こうすることで、根からの栄養分が上へと向かいやすくなり成長を促すことができます。また、下葉は病害虫の発生源にもなるので、それを未然に防ぐ効果もあります。

はじめはもったいないと思いますが”心を鬼にして”下葉かきをしましょう!

 



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