パクチョイとは?種まき~収穫までの栽培・育て方を写真付きで解説!

葉もの

パクチョイという野菜をご存知ですか?あまり馴染みのない野菜かもしれませんが、魅力がいっぱい詰まった中国野菜の一つで、家庭菜園でも育てやすくオススメですよ!

本記事では、パクチョイの種まき~収穫までの育て方・栽培方法について、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します。

金太郎
金太郎

この記事は、以下のような人におすすめ!

  • 家庭菜園でパクチョイを育ててみたい
  • パクチョイとはどんな野菜か知りたい

この記事を読んで、一緒にパクチョイを育ててみましょう!

パクチョイとは

パクチョイ
科名アブラナ科
発芽適温15~25℃
生育適温15~25℃
収穫までの期間種まきから約40~50日

パクチョイは中国野菜の一つで、白い茎と濃い緑色の葉が特徴です。チンゲン菜によく似ていますが、茎が緑色のものはチンゲン菜、白色のものはパクチョイと呼ばれています。

味にクセはなく、さっぱりした食感とみずみずしさが魅力で、中華料理をはじめ炒め物やお浸しなど色々な料理に使えますよ!

くま吉
くま吉

白と濃い緑色のコントラストが綺麗で見た目も好きなんだよな…



家庭菜園でパクチョイをおすすめする理由3つ

パクチョイは家庭菜園でもぜひおススメしたい野菜の一つです!その理由を順番に説明していきます。

①スーパーでは手に入りにくい

パクチョイはなかなか手に入りにくい野菜です。

パクチョイはちょっとマイナーな中国野菜ということもあり、身の回りのスーパー等ではなかなか手に入らない野菜ですよね…。

そんな時は家庭菜園!珍しい野菜であっても、自分で好きな野菜を育てられるのが家庭菜園の醍醐味でもあります。

②暑さに強く育てやすい

パクチョイは暑さにも強い

パクチョイは暑さに強く育てやすいです!

多くの葉物野菜は暑さに弱く夏場での栽培は難しいですが、パクチョイは耐暑性が強いため夏場でもOK!夏場でも栽培できる貴重な葉物野菜です。

③すぐに収穫できる

パクチョイはすぐに収穫できる葉物野菜です!

種まき後、夏まきの場合は30日ほど、春・秋まきの場合は40〜50日程度で収穫することができます。すぐに収穫できるのも家庭菜園では嬉しいポイントではないでしょうか。

金太郎
金太郎

栽培期間が短いと病害虫のリスクも減らせて栽培しやすい。



パクチョイの栽培時期

【栽培期間:40~50日】

パクチョイには春まきと秋まきの2つの作型があります。

春まきでは4月上旬~5月いっぱい、秋まきでは9月~10月下旬で種まきします。育苗期間はセルトレイで2週間ほど。発芽すると葉や茎をぐんぐん成長させ、種まきから40~50日ほどで収穫!といったイメージです。



パクチョイ栽培で準備するもの

  • パクチョイの種
  • 元肥
    • 堆肥 … 3ℓ/㎡
    • 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
    • かき殻石灰 … 150g/㎡
(育苗する場合)
  • セルトレイ(128欠または200欠)
  • 育苗培土

パクチョイの種はどこで売ってる?

パクチョイの種は皆さんの身の回りのホームセンターでは販売していないことが多いかと思いますので、ネット通販の利用がおすすめ!

以下より購入いただけます!



パクチョイの育て方5ステップ

パクチョイの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①育苗(苗を作る場合)

パクチョイを育苗する場合の方法を説明します。パクチョイの育苗はセルトレイを活用するのがオススメ!

育苗の手順(セルトレイ)
  • STEP①
    種まき
    パクチョイの種
    セルトレイに3粒ずつ種を蒔く

    【発芽適温:15~25℃】

    セルトレイ(128欠または200欠)に育苗培土を入れ、種を3粒ずつ蒔きます。覆土をかけてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。以降、乾かさないようにしながら、発芽適温を確保します。

  • STEP②
    育苗完了
    本葉2~3枚ほどになったら植え付け適期

    葉2~3枚ほどになったら植え付け適期です。植えつけましょう!

    金太郎
    金太郎

    間引きはしなくてOK!全て育て上げる。

育苗については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。



②土づくり

土づくり

植え付け(または直まき)の1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。

元肥
  • 堆肥 3ℓ/㎡
  • 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
  • かき殻石灰 150g/㎡
幅95cmで5列15cm間隔の穴あきマルチ

元肥をすき込んだら幅65cmの畝を立て、幅95cmで5列15cm間隔の穴あきマルチを張ります。

時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。



③種まき(植え付け)

パクチョイは5列15cm間隔で種まきする

【発芽適温:15~25℃】

畝幅65cmの場合、パクチョイは5列15cm間隔で全ての穴に3粒ずつ種を蒔きます。上から覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。あとは発芽するまで乾かないよう、こまめに水やりをしましょう!

金太郎
金太郎

間引きはしなくてOK!全て育て上げる。

苗を植え付ける場合

パクチョイは5列15cm間隔で植え付けする

育苗した場合でも、パクチョイの植え方は5列15cm間隔とします。植え付け穴を指で掘り、全ての穴に苗を植え付けましょう!

植え付けの際、リキダスを混ぜた水を苗にかけておくとその後の活着が良くなります!詳しくは以下の記事で解説しています。



④病害虫対策

成長中のパクチョイ

パクチョイは病害虫が発生しやすい野菜です。害虫・病気とも早め早めに対策を講じましょう!

害虫対策

パクチョイに発生しやすい害虫

葉を食べる系害虫:ヨトウムシ、コナガ、アオムシ、キスジノミハムシなど

養分を吸う系害虫:アブラムシ、ハダニなど

パクチョイにはヨトウムシやコナガなどのチョウ目害虫が発生しやすいです。特にヨトウムシが発生すると葉をバリバリ食べられるので要注意!

チョウ目害虫にはゼンターリが効く

家庭菜園での対策としては、「防虫ネット」と「ゼンターリ」がオススメ!

防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。

金太郎
金太郎

種まき(あるいは植え付け)後、すぐに防虫ネットを張ってしまうのがオススメ!

ゼンターリはBT菌を有効成分として生物農薬で、ヨトウムシなどのチョウ目害虫に有効です。野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができますよ!

病気対策

パクチョイに発生しやすい病気

カビ(糸状菌)の病気:白さび病、べと病、根こぶ病など

細菌(バクテリア)の病気:軟腐病など

パクチョイを含むアブラナ科野菜は害虫のイメージが強いですが、病気への対策ももちろん重要です。

家庭菜園での対策としては、Zボルドーの散布がオススメ!糸状菌から細菌による病気まで幅広い病気の予防に有効で、野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができます。



⑤収穫!

パクチョイは高さ20cmになったら収穫適期

【種まき~収穫までの日数:40~50日】

パクチョイは高さ20cmほどになったら収穫適期です!

種まきから2か月も経たないうちに立派に成長してくれました!茎の白色と葉のい緑色のコントラストが美しくて思わず見惚れてしまいます…。生育初期ではそこまでですが、成長するにつれて鮮明に色が出てくるんですよね。この過程を見るのも楽しいです。

収穫したパクチョイはまず中華料理で楽しんでみてください!特に油との相性が良く、色も映えて美味しいですよ!その他、鍋や漬物など、色々楽しんでみてください~。

金太郎
金太郎

あっという間に大きくなるので、早めから食べ始めよう!



まとめ:パクチョイ栽培で大切なこと

ここまで、パクチョイの育て方をご紹介しました。

パクチョイの栽培で大切なこと

パクチョイは中国野菜の一つで、白い茎と濃い緑色の葉が特徴

春まきと秋まきの2つの作型があり、種まきから40~50日ほどで収穫可能

害虫も大好物!防虫ネットを張るなど病害虫対策は万全に

高さ20cmほどになったら収穫適期

パクチョイは暑さに強く栽培期間も短いので、家庭菜園でも育てやすい野菜の一つです。

ポイントは害虫対策!面倒ではありますが、害虫は良く発生するため、害虫対策はきっちり行いましょう!ここを抑えられれば、成功はグッと近づきます。

ぜひ本記事を参考にパクチョイを育ててみましょう!

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