鍋や炒め物、漬物などに大活躍の大根!家庭菜園でも人気の野菜の一つですが、「大き過ぎて食べきれない」「冷蔵庫のスペースを取り過ぎる」なんて困った経験はありませんか…?
そこでオススメしたい大根が「ころっ娘(ころっこ)」!コンパクトなミニ大根で短期間で収穫でき、家庭菜園でも育てやすい品種です。
本記事では、ミニ大根「ころっ娘」の種まき~収穫までの育て方・栽培方法について、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- 家庭菜園でミニ大根を育ててみたい
- 通常のダイコンは大きすぎて困っている
- ミニ大根のおすすめ品種を教えてほしい
この記事を読んで、一緒にころっ娘を育ててみましょう!
ころっ娘とは?


| 科名 | アブラナ科 |
| 発芽適温 | 25℃前後 |
| 生育適温 | 25℃前後 |
| 収穫までの期間 | 種まきから約50~65日 |
ころっ娘は「食べきりサイズ」のミニ大根です!
長さ20cm・太さ7cmほどのコンパクトなサイズで、1回の調理で使い切れるボリューム感が特徴です。

小さい庭やプランター栽培でも可能!
家庭菜園でころっ娘をオススメする理由3つ
ころっ娘は家庭菜園でもぜひおススメしたい野菜の一つです!その理由を順番に説明していきます。
①ミニ大根で食べ切りやすい

通常の大根は重さ約1kg・長さは30〜40cmほど。大きすぎて食べ切れなかったり、細長くて冷蔵庫のスペースを圧迫して困ることもありますよね…。
一方で、ころっ娘は重さ約200g・長さ20cmほどと通常より一回り以上小さいミニ大根です!ちょうど家族で食べ切りやすいサイズ感ですよ!
②密植でたくさん収穫できる

畝幅65cmの場合、ころっ娘は3列30cm間隔で1穴につき2本ずつ栽培できます!
通常の大根は2列30cmで1穴につき1本ずつですから、ころっ娘の方が3倍多い本数になります。限られたスペースでたくさん収穫可能することができます!
③栽培期間が短く育てやすい
ころっ娘は種まきから50〜65日ほどで収穫することができます。また、栽培期間が短いため、病害虫の被害も受けにくく、家庭菜園でも育てやすいです。

栽培期間は長いほど病害虫リスクが大きくなり、難易度が上がる。
ころっ娘の栽培時期

ころっ娘には春まきと秋まきの2つの作型があります。
春まきでは3月下旬~5月上旬、秋まきでは8月中旬~9月いっぱいで種まきします。発芽すると葉や茎をぐんぐん成長させ、種まきから50~65日ほどで収穫!といったイメージです。

夏場だと50日、冬場だと65日くらい必要。
ころっ娘栽培で準備するもの
- ころっ娘の種
- 元肥
- 堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
- かき殻石灰 … 150g/㎡
ころっ娘の種はどこで売ってる?
ころっ娘の種は身の回りのホームセンター等の種苗コーナーで販売されているかと思います。
ネット通販の場合は以下より購入いただけます!
ころっ娘の育て方4ステップ
ころっ娘の具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①土づくり

種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。
- 堆肥 3ℓ/㎡
- 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
- かき殻石灰 150g/㎡


元肥をすき込んだら幅65cmの畝を立て、幅95cmで5列15cm間隔の穴あきマルチを張ります。
時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。
②種まき


【発芽適温:25℃前後】
ころっ娘の種は3列30cm間隔で1穴につき2粒ずつ蒔きます。上から覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。あとは発芽するまで乾かないよう、こまめに水やりをしましょう!

間引きはしなくて良いの?

間引きはしなくてOK!1穴で2本とも育て上げる。
③病害虫対策

栽培してたら、よく分からない害虫や病気が発生しちゃった…。もうダメだ…。

ころっ娘は病害虫が発生しやすい。発生する前から早めに対策しておこう!


ころっ娘は病害虫が発生しやすい野菜です。以下でそれぞれの対策方法をご紹介します!
害虫対策
葉を食べる系害虫:ヨトウムシ、コナガ、アオムシ、ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、キスジノミハムシなど
養分を吸う系害虫:アブラムシなど
ころっ娘はヨトウムシやコナガなどのイモムシ系をはじめ、ハムシやアブラムシなど様々な害虫が発生します。
ころっ娘の害虫対策は以下がオススメ!
- 種まき前に「アルバリン粒剤」をすき込んでおく
- 種まき後に「防虫ネット」を張る
- 生育後半は「ゼンターリ」を散布する
種を蒔く前にアルバリン粒剤を撒いておくと、直まき野菜の一番の弱点である発芽直後~生育前半の害虫を防ぐことができます。詳しくは以下の記事で解説しています。
防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。
生育後半は「ゼンターリ」がおすすめ!BT菌を有効成分とする生物農薬で、ヨトウムシなどのイモムシ系害虫に有効です。野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができますよ!以下の記事で詳しく解説しています。
病気対策
カビ(糸状菌)の病気:べと病、根こぶ病、黒斑病、白斑病など
細菌(バクテリア)の病気:軟腐病など
ころっ娘を含むアブラナ科野菜は害虫のイメージが強いですが、病気への対策ももちろん重要です。
家庭菜園での病気対策は「Zボルドー」がオススメ!糸状菌から細菌による病気まで幅広い病気の予防に有効で、野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができます。以下の記事で詳しく解説しています。

病気が出ていなくても、油断は禁物。少なくとも生育前半で1回は散布しておく。
④収穫!


【種まき~収穫までの目安:50~65日】
ころっ娘は根の太さが7cmほどになったら収穫適期!葉の根元をしっかり握って引き抜きましょう!

1穴で一緒に育てている2本は生育にバラつきがあることも。小さい方を残しておけば、時間差で楽しむことが出来る!

ころっ娘という名前のとおり、小さくてコロコロしてて可愛い大根になってくれました!
まとめ:ころっ娘栽培で大切なこと
ここまで、ころっ娘の育て方をご紹介しました。
ころっ娘は食べ切りサイズのミニ大根
種まきから収穫までは50~65日程度!家庭菜園でも育てやすい
害虫も大好物!防虫ネットを張るなど病害虫対策は万全に
太さ7cmほどで収穫適期!
ころっ娘はコンパクトなミニ大根であり、ちょうど1回の調理で使い切れます。短期間で収穫できて育てやすく、家庭菜園でぜひオススメしたい大根です!
ポイントは害虫対策!面倒ではありますが、害虫は良く発生するため、害虫対策はきっちり行いましょう!ここを抑えられれば、成功はグッと近づきます。
ぜひ本記事を参考にころっ娘を育ててみましょう!





