ニンニクの有機栽培・育て方

根もの

食欲の源、ニンニク!

和・洋・中をはじめ、どんな料理でも重宝するニンニク。肉や魚の臭み消しや香りづけに使うことが大半かと思いますが、そのまま丸焼きにしてももちろん美味しいですよね!

そんな家庭には欠かせないニンニクですが、近年、その価格は高くなっておりますし、特に国産は高いですよね…。

ということで、畑やプランターがある方は自分で栽培しちゃいましょう!

品種選び

ニンニクといえば、やはりホワイト6片ですね!

  • 色は純白で大玉となり、1片が非常に大きい
  • 加熱するとホクホクで甘味あり

その魅力は何といっても1片の大きさ。食べ応えはもちろんいいですし、火を通すと甘味も感じられます。丸焼きにするとホクホクして美味しいのはこのホワイト6片ですね。

せっかく栽培するからには、美味しい品種を選びましょう!

栽培のポイント

  • 冬は根張り、春先から一気に葉茎を稼ぐ
  • 石灰と亜鉛をきっちり効かせる

1.冬は根張り、春から一気に葉茎を稼ぐ

ニンニクは秋に種玉を植え付け、翌6月頃に収穫します。秋の段階で葉茎を成長させてしまうと、厳しい冬の間に枯れたり、溶けるように腐ったりしてしまうのです。

ニンニクのように、球根野菜はそもそも球根を植え付けるのでそれ自体、ある程度の栄養分を持っています。基本的には、冬前の段階では種玉自体の栄養分で成長してもらうのを前提とし、しっかり根を張ってもらうような施肥設計にしましょう!

そして、気温が上がる春先に一気に葉茎を成長させます。その葉茎で蓄えた栄養分が球根部に貯蔵されることになるのです。

2.石灰と亜鉛をきっちり効かせる

生育中は葉の枯れを防ぐことが、球の肥大に欠かせません。表皮を丈夫にし、冬の寒さに耐えられるようにします。

また、亜鉛もきっちり効かせましょう。亜鉛は、ニンニクが6片に分かれるための細胞分裂に必要な成分だからです。ミネラルがブレンドされたものが、海藻肥料を与えてもよいでしょう。

土づくり

植え付けの1週間ほど前から土づくりをしましょう!

畝幅は65cmで、畝はやや高めにします。ニンニクは乾燥には強いですが、過湿は嫌います。水はけの良い畝にしましょう。

鋤きこむ肥料は以下のとおりです。

  • 堆肥2kg/㎡
  • 卵殻160g/㎡
  • 有機発酵肥料200g/㎡
  • ミネラル類60g/㎡(亜鉛は海藻肥料でも可)

栽培初期は根張りを充実させるべく、堆肥は団粒構造を作りやすいC/N比15~20のものが良いでしょう。牛糞堆肥でいいですよ。余裕があれば、太陽熱養生もしておきたいです。

ニンニクは薬効が高い野菜です。それは微量要素を多く含むためで、そのために土づくりの段階で鉄・マンガン・ホウ素・銅・亜鉛等が含まれるミネラル類は必ず与えるようにしましょう。

マルチを張りました。このマルチは9515と呼ばれるもので、幅95cmの黒マルチに15cm間隔で5列の穴が空いています。

植え付け

まずは幅65cmのやや高畝に、幅95cmで15cmで5列に穴が空いている95155黒マルチを張ります。

おっと、その前に種玉の下準備をしないといけませんね!

こちらが種ニンニクです。見た目はスーパーで売られているニンニクと同じですが、スーパーのニンニクを種玉とするのはオススメしません。というのは、スーパーのものはウイルス病に罹病している可能性があるからで、これを種玉にすると順調な生育は望めません。近所のホームセンターや通販などで”種用”のニンニクを購入しましょう。

ニンニクは1片ずつ植え付けるので、球の状態からバラしていきます。これ、コツがいるんですよ。

まず、中心の茎を掴んでグイっと回転させます。すると、1片1片の頭が見えてきました。

そこで茎と片の間の隙間に指を突っ込んで外側に引っ剝がすと簡単にバラけますね!こんな感じで地道にやっていくと、

ついに終わりました(歓喜)!

ちなみに、ニンニクには薄皮があって、料理する際には剥がしますよね。これは、植え付け時にはそのままで構いません。芽は突き破って出てくれますので。

植え付け前の下準備が終わりました!いよいよ植え付けです。

とがった方を上にして、地表から2~3片分の深さに埋めていきます。

上から見るとこんな感じで、結構深いですよ。この上に新しいニンニクができることになります。ひたすら埋めていきましょう。

終わりました(歓喜)!

発芽

植え付けから2週間ほどで発芽してくれます!いやー、可愛いですね。ここから数枚、葉が出た状態で冬を迎えます。冬の間はほとんど成長しないのではじめは心配になるかもしれません。大丈夫です。ちゃんと春先に成長するために、根がしっかり張っていますから。

芽が複数出てきたら…

そのままにしておくと、小粒のニンニクになってしまいます。養分の分散を防ぐため、成長の良い芽を1つだけ残して他は取り除きましょう。

追肥

3月になりました!厳しい冬を良く耐えてくれました(泣)。

ここから急速に成長が始まります!それを加速するべく、2月と3月に1回ずつ追肥を行います。

鋤きこむ肥料は以下のとおりです。

  • 有機発酵肥料80g/㎡
  • ミネラル類60g/㎡

収穫!

6月頃、葉茎が枯れてきたらいよいよ収穫です!いやー、ニンニクは8~9か月栽培するので長いですね。

天気が良い日の午前中に掘り起こし、半日ほど日に当てて乾燥させましょう。

その後は葉茎や根を取り除き、直射日光が当たらない風通しのいい場所で保管しましょう。ちなみに、我が家では写真のように麻ひもで吊るして保管します。これで1年間は持つので、ニンニクの次作まで保管できることになり、年間を通じて食べることができますよ!

皆さん、ニンニクを自ら栽培して、ニンニクLIFEを楽しみましょう!

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