【インカのめざめを栽培してみた】植え付け~収穫までの育て方6ステップを解説!

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金太郎が栽培したインカのめざめ

家庭菜園で 「ジャガイモのおすすめ品種を知りたい」「ちょっと変わったジャガイモを育ててみたい」と思っていませんか?

そんな方にチャレンジしてほしいのが、「インカのめざめ」です!スーパーではなかなか手に入らない希少な品種で、栗のように甘くてホクホク!少しコツはいりますが、家庭菜園のジャガイモ栽培でぜひおすすめしたい品種です。

この記事では、これまで200種類以上の野菜を育ててきた金太郎が、インカのめざめの特徴・栽培カレンダー・種芋の準備から植え付け・芽かき・土寄せ・病害虫対策・収穫・保存までの育て方のステップを、実際の栽培経験や失敗談を交えながら家庭菜園初心者〜中級者向けに分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • インカのめざめの特徴と、家庭菜園で育てる魅力
  • 中間地での植え付け時期・収穫時期・生育適温・栽培カレンダー
  • 種芋の準備から株間1列30cmで植える、具体的な植え方と育て方
  • 病害虫対策と、収穫のタイミング・収穫後のおいしい保存方法
この記事の目次

インカのめざめとは|特徴・家庭菜園でおすすめな理由

金太郎が栽培したインカのめざめ
項目ポイント
科名ナス科
生育適温15~25℃
栽培の難易度★★☆
栽培適期(中間地)2~4月植え付け/5~6月収穫
栽培日数の目安植え付けから約80~100日(極早生)
畝幅・株間畝幅75cm・1列30cm間隔
連作避ける(2~3年あける)
インカのめざめの基本データと栽培のポイント

インカのめざめは、南米アンデス地域の在来種をもとに、北海道で育成されたジャガイモです!鮮やかな黄金色の果肉と、栗やサツマイモを思わせる濃厚な甘みで、シンプルに塩ゆでするだけでもうっとりするおいしさなんですよね…!

スーパーではあまり見かけない希少な品種で、見かけても意外といいお値段がします。でも家庭菜園なら、あの甘いイモを採れたてで、しかもたっぷり味わえますよ!そんなインカのめざめが、家庭菜園でおすすめな理由を3つ紹介します。

インカのめざめが家庭菜園でおすすめな理由3つ
  • 栗のように甘くてホクホク!とにかくおいしい
  • スーパーではめったに買えない希少品種を味わえる
  • 極早生で栽培期間が短く、2~4月に植えれば梅雨入り前の5~6月に収穫できる

正直にお伝えすると、インカのめざめはイモが小ぶりで収量が少なめ、しかも病気にやや弱いという、ちょっと上級者向けの一面もあります。とはいえ植える時期と病害虫の予防さえ押さえれば、家庭菜園でもちゃんと収穫を楽しめますよ。この記事で、そのコツをしっかりお伝えしますね!

金太郎

育てるのは少し難しいけど、味は感動もの!

 

インカのめざめの栽培カレンダー(中間地ベース|植える時期・収穫時期)

インカのめざめの栽培カレンダー
インカのめざめの栽培カレンダー

インカのめざめは中間地では、2~4月に種芋を植え付け、5~6月ごろに収穫します。植え付けから収穫までが約80~100日と、ジャガイモのなかでも「極早生」と呼ばれるほど栽培期間が短いのが特徴なんですよ。

インカのめざめは涼しい気候を好み、高温と過湿がとても苦手な野菜です。だからこそ中間地では、気温が上がりきる前、そして梅雨で長雨になる前に収穫を終える「春植え」がおすすめなんですよね。植え付けが遅れると収穫が梅雨とかぶって、病気やイモの腐りにつながりやすいので注意しましょう。

金太郎

「梅雨入り前に掘り上げる」!これがインカのめざめを春に育てる最大のポイントだよ。

 

栽培で準備するもの

  • インカのめざめの種芋
  • 元肥
    • 牛糞堆肥(完熟) … 2~3ℓ/㎡
    • 化成肥料(8-8-8など) … 100g/㎡
  • 土壌混和する病害虫対策の資材
    • フロンサイド粉剤(そうか病などを防ぐ殺菌剤)
    • ダイアジノン粒剤5(コガネムシ幼虫などの土壌害虫対策)
  • 草木灰(種芋を切り分ける場合の切り口用)
  • クワ・移植ゴテなどの基本の道具
金太郎

種芋は人気で品切れも多いので、早めに注文しておくのがおすすめ!

インカのめざめの育て方6ステップ(家庭菜園・種芋から育てる)

インカのめざめの具体的な育て方(栽培方法)は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!

①種芋を準備する(芽出し・切り分け)

インカのめざめは「種芋(たねいも)」から育てます。植え付けまでの準備を、「芽出し→切り分け」の2ステップで進めていきましょう!

STEP
芽出し(浴光催芽)をする
浴光催芽中のインカのめざめ
浴光催芽中のインカのめざめ

種芋が準備できたら、植え付けの2~3週間前から日の当たる場所に置いて「芽出し(浴光催芽)」をしておきましょう。日を浴びせると芽が少しずつ大きくなり、植え付け後の生育がそろって失敗が減りますよ。

金太郎

まだまだ寒い時期なので、夜は室内に移動させよう。布や新聞紙で毛布をかけると霜よけになる!

STEP
植え付け前に種芋を切り分ける
切り分けたインカのめざめ

インカのめざめはもともと小ぶりな品種なので、30~40gくらいの小さな芋はそのまま丸ごとでOKですが、大きめの芋は芽を2~3個つけて半分に切り分けます。
切り口が湿ったまま植え付けると病気が発生しやすいため、1~2日乾かすか、切り口に草木灰をつけてから植えると、腐りにくくなりますよ!

金太郎

インカのめざめは小さめの芋で丸ごと植えられるものが多いから、植え付けが楽なんだよね!

②植え付け1週間前までに土づくりをする

種芋の準備ができたら、いよいよ植え付けの準備です。インカのめざめは病気にやや弱い品種なので、「予防第一」の土づくりがとても大切!「土づくり→農薬の土壌混和」の2ステップで進めていきましょう。

STEP
植え付け1週間前までに元肥をすき込む
家庭菜園における土づくりの様子

【作業時期:植え付けの1週間前まで(中間地で2~4月頃)】

植え付けの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきましょう。

元肥の配合

ジャガイモは弱酸性の土を好むので、石灰は入れないか、入れてもごく控えめにしましょう!石灰をやりすぎると、そうか病が出やすくなってしまいます。

STEP
病害虫対策の農薬を土壌混和する(任意)

これはやってもやらなくてもどちらでも良いステップですが、金太郎は土づくりの段階で、病害虫対策の農薬を土に混ぜ込むようにしています。

土壌混和する農薬

植え付け前のこのひと手間が、あとの病害虫トラブルをぐっと減らしてくれるんですよね…!各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数と、ジャガイモへの登録を必ず確認してから使いましょう。

家庭菜園における土づくりのやり方全般について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

③株間1列30cm間隔で植え付ける

土づくりがすんだら、いよいよ植え付けです。「溝を掘る→植え付け」の2ステップで進めていきましょう!

STEP
植え溝を掘る
深さ10cmの植え溝

【作業時期:中間地で2~4月】

インカのめざめは過湿にとても弱いので、水はけのよい場所を選びましょう。植え付け場所の中央に、深さ10cmほどの植え溝を1本掘ります。ジャガイモは畝を立てず、この溝に植えて、生育中の土寄せで少しずつ土を盛り上げていきます。

STEP
株間1列30cm間隔で植え付ける
インカのめざめの株間は1列30cm

【株間:1列30cm間隔|植え付けの深さ:5~7cmほど】

掘った溝に沿って、株間30cm間隔で、芽を上に向けて種芋を置き、5~7cmほど土をかぶせましょう。深すぎると発芽が遅れ、浅すぎるとイモが露出しやすいので、この深さを目安にしてください。

あせって2月上旬など寒すぎる時期に植えると、発芽まで時間がかかり、種芋が腐りやすくなります!金太郎も一度、早く植えたい気持ちが先走って寒い時期に植えてしまい、なかなか芽が出ずに種芋をダメにした苦い経験があるんですよね…。土が冷たすぎない、2月下旬~4月ごろを目安にするのがおすすめですよ。

金太郎

植え付け直後は水やり不要!インカのめざめは過湿に弱いから、雨まかせでちょうど良い。

④芽かき・土寄せをする

芽が出て育ち始めたら、まずは「芽かき」と「土寄せ」です。この2つは同じ時期に続けて行う作業なので、あわせて見ていきましょう!

STEP
芽かき
生育中のインカのめざめ
インカのめざめを芽かきする様子

【作業時期:芽が10cmほどに伸びた頃】

芽が出て10cmほどに伸びたら、まず「芽かき」をします。1株につき勢いのある芽を2~3本残して、あとは間引きましょう。インカのめざめはもともと小芋が多くなりやすい品種なので、芽の数をしぼるほど、イモのサイズが大きくなるんですよね。

金太郎

芽かきのときは、種芋ごと持ち上げないように株元をしっかり押さえるのがコツ。

STEP
1回目の土寄せ(芽かきの直後)
インカのめざめの土寄せの様子

芽かきをしたら、続けてそのまま1回目の土寄せをします。株元に5cmほど土を寄せておきましょう。

STEP
2回目の土寄せ・追肥(つぼみがつく頃)
インカのめざめのつぼみ
インカのめざめの土寄せの様子

つぼみがつく頃、2回目の土寄せをします。高さ10~15cmを目安に”がっつり”土を寄せましょう!追肥は、この2回目の土寄せのタイミングで1回だけ行います。

追肥の目安
金太郎

緑化したイモには「ソラニン」という毒素が増えるので、土寄せはさぼらないでね!

⑤病害虫対策をする

インカのめざめは病気にやや弱く、とくに梅雨どきの高温多湿で「疫病」が広がりやすい品種です。金太郎は予防第一で、葉が茂り始めた生育初期から「Zボルドー」と「フーモン」を月に1回程度、予防的に散布するようにしています。

金太郎

病気が発生していなくても、予防のために散布しておくのがポイント!

また、害虫ではウイルス病を運ぶアブラムシにも注意が必要です。こちらも見つけ次第、フーモンで早めに対処し、株のまわりの雑草もこまめに刈っておきましょう。疫病が出た株は、まわりに広がる前に早めに抜き取って処分するのが鉄則です!

各薬剤はラベル記載の使用量・時期・回数を守り、ジャガイモへの登録と収穫前日数を必ず確認してから使いましょう。

 

⑥葉や茎が黄色く枯れ始めたら収穫!

葉や茎が黄色く枯れ始め収穫適期のインカのめざめ

【収穫時期:中間地で5~6月ごろ|植え付けから約80~100日】

インカのめざめは、茎や葉が黄色くなってきたら収穫のサイン。いよいよ収穫です!葉の7割ほどが黄色く枯れてきたら、晴れの日が続いて土が乾いているタイミングを選んで掘り上げましょう!

インカのめざめの茎の根元を掴んで引き抜く様子

収穫方法は、茎の根元をつかんで、株ごと手で引き抜くように掘り上げるだけ!インカのめざめは小ぶりでイモが散らばりやすいので、そのあと手で土をかき分けながら、掘り残しがないようにていねいに拾い上げてあげてください。

収穫したインカのめざめ

今回は今までで一番出来が良かったです!インカのめざめにしてはかなり大粒に成長してくれました!やっぱり芋ほりは何回やっても楽しいですね…!

収穫後の保存方法|早めに使い、低温で甘みを引き出す

インカのめざめを段ボールで保存する様子
手前がインカのめざめ

ジャガイモは収穫したのは良いものの、収穫後の保存方法に毎回悩みますよね…。金太郎も色々と試行錯誤しましたが…、結局段ボールに入れて保管する方法にたどり着きました!光が入りにくい上に通気性があって蒸れにくく、取り出しも簡単だからです!
金太郎が実践しているジャガイモの保存方法は以下のとおりです。

  • 掘り上げたら、風通しのよい日陰で1~2日乾かす
  • 土を軽く落とし、段ボール等に入れて光の当たらない冷暗所で保存する(水で洗わず土つきのまま)
  • 甘みを引き出したいときは、短期間だけ低温で貯蔵する(でんぷんが糖に変わって甘くなる)

とりわけ、インカのめざめは芽が出るまでの休眠期間がとても短く、日持ちしにくい品種です。金太郎も一度、収穫したまま常温で放置してすぐ芽だらけにしてしまったので、今は早めに食べきるか、こまめに保存状態をチェックするようにしています。

金太郎

採れたてもおいしいけど、少し寝かせると甘さがぐっとアップ!食べ比べてみるのも家庭菜園の楽しみだよ。

 

インカのめざめ栽培で失敗しやすい3つの原因と対策

ここまでインカのめざめの育て方を紹介してきましたが、実際に育ててみるとつまずきやすいポイントもあります。ここでは、金太郎がインカのめざめ栽培でとくに失敗しやすいと感じた3つの原因と対策をご紹介します!

①早植えしすぎて低温・過湿で腐り、発芽しない

インカのめざめ栽培でまず多いのが、早く植えたいあまり、寒すぎる時期に種芋を植えて発芽しないトラブルです。土が冷たく湿った状態が続くと、発芽までに時間がかかり、そのあいだに種芋が腐ってしまうんですよね。

対策は、土が冷たすぎない2月下旬~4月ごろに植えること、そして水はけのよい場所を選ぶこと!金太郎も一度、2月上旬の寒い時期に焦って植えて種芋をダメにしたことがあるので、今は芽出しをしっかりしてから、暖かくなるのを待って植えるようにしています。

金太郎

芽出ししておけば、遅めに植えても生育はちゃんと追いつく。

②梅雨の高温多湿で疫病が広がり、収穫前に枯れる

次に多いのが、梅雨どきの高温多湿で「疫病」が広がり、収穫前に株が枯れてしまう失敗です。インカのめざめは病気にやや弱いので、収穫を先延ばしにして梅雨に入ってしまうと、あっという間に葉が黒く傷んでしまうんですよね…。

対策は、生育初期から殺菌剤を予防的に散布しておくことと、梅雨入り前の早めの収穫を心がけること!金太郎も一度、収穫をのんびり構えていたら梅雨と重なって疫病を広げてしまったので、今は「葉が枯れ始めたら早めに掘る」を徹底しています。

③土寄せ不足でイモが緑化して食べられない

最後に見落としがちなのが、土寄せが足りずにイモが地表に出てしまい、日光で緑色になる「緑化」です。緑化したイモには「ソラニン」という毒素が増えるので、せっかく育てても食べられなくなってしまうんですよね…。

対策は、芽かきの直後と、つぼみがつく頃の2回、株元にしっかり土寄せをすること!金太郎も土寄せをサボった年に、いくつものイモが緑化してしまい、もったいない思いをしました。土寄せは、緑化を防ぐと同時に収量アップにもつながるので、面倒でもぜひやってください!

金太郎

緑化したイモは無理に食べず、処分しよう。

 

インカのめざめ栽培でよくある質問(Q&A)

最後に、インカのめざめの栽培でよくある質問を紹介します。家庭菜園でつまずきやすいポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

インカのめざめの栽培は難しいですか?

インカのめざめはふつうのジャガイモよりは少し難しい品種です。イモが小ぶりで収量が少なめ、病気にやや弱く、休眠が短くて日持ちしにくいという特徴があるからなんですよね…。とはいえ、①気温が上がってくる2月下旬~4月に植える②土づくりと予防散布で病気を防ぐ③梅雨入り前に収穫するという基本を押さえれば、初心者〜中級者の方でも十分に収穫を楽しめますよ!

イモが大きくならないのですが、どうすればいいですか?

まず知っておいてほしいのは、インカのめざめはもともと小ぶりな品種だということ。そのうえで、①芽かきで芽を2~3本にしぼる②土寄せをしっかり行う③肥料(とくに窒素)をやりすぎないという3点を意識すると、イモのサイズがそろいやすくなりますよ。肥料が多すぎると、葉ばかり茂ってイモが太らなくなるので気をつけてくださいね。

インカのめざめとキタアカリの違いは何ですか?

どちらも黄色い果肉のホクホク系ですが、インカのめざめのほうが果肉の色が濃く、栗やサツマイモのような甘みと風味が強いのが特徴です。いっぽうキタアカリは、インカのめざめより大きく育ちやすく、栽培も比較的かんたんなんですよね。「味と希少さで選ぶならインカのめざめ、育てやすさで選ぶならキタアカリ」というイメージです。

同じ場所で毎年育てても大丈夫ですか?

ジャガイモはナス科の野菜で、同じ場所に続けて植えると連作障害が出やすいんですよね。トマトやナス、ピーマンなど同じナス科の野菜を育てた場所も含めて、2~3年はあけて植えるのがおすすめです。毎年植える場所を少しずつずらす「輪作」を意識すると、病気も出にくいです。

まとめ:インカのめざめの栽培で大切なポイント

ここまで、インカのめざめの特徴や栽培カレンダー、育て方などについて、実際の栽培経験や失敗談を交えながら解説してきました!

インカのめざめの栽培で大切なこと
  • 中間地では2~4月に種芋を植え、梅雨入り前の5~6月に収穫する
  • マルチは張らず、株間1列30cmで植え付ける
  • 土づくりの予防散布と、芽かき・土寄せ2回でトラブルを防ぐ
  • 休眠が短いので早めに食べきり、低温貯蔵で甘みを引き出す

インカのめざめは、少しコツはいるものの、栗のような甘みが感動もののジャガイモです!「植える時期」と「病害虫の予防」、そして「梅雨入り前の収穫」さえ押さえれば、家庭菜園でもあの希少な味を楽しめるので、ぜひ本記事を参考にインカのめざめの栽培にチャレンジしてみてください!

春から育てたいおすすめ野菜の記事はこちら!

インカのめざめのほかにも、春から育てられるおすすめ野菜は以下の記事でまとめて紹介しています。ジャガイモを含む根もの・葉もの・実ものを厳選しているので、あわせて参考にしてみてくださいね!

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