育苗をしていると必ずと言っていいほど悩まされるのが、害虫対策。防虫ネットやビニールハウスで対策したつもりが、なぜか苗に害虫が付いていたりするんですよね…。だからといって、「育苗期に使える農薬が分からない」「農薬を散布したけど水やりですぐに効果が薄くなった」なんてお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこでオススメしたいのが「プレバソンフロアブル5」!浸透移行性で水やりしても効果が持続しやすく、幅広い野菜の育苗期に使うことができますよ!
本記事ではプレバソンフロアブル5の使い方について、特に育苗期での使用にポイントを絞り、家庭菜園初心者向けに写真付きで分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- プレバソンの効果や使い方を知りたい
- 育苗期の害虫対策に困っている
- 幅広い野菜の苗にも使える農薬が知りたい
プレバソンとは?

「プレバソンフロアブル5」(以下、プレバソン)は根や葉から有効成分を吸収してもらう浸透移行性タイプの殺虫剤です。
家庭菜園で良く発生するヨトウムシやコナガなどのイモムシ系害虫やハエの幼虫などに対して、若い幼虫から大きく育った幼虫に至るまで、どの成長段階でもしっかり退治してくれます。しかも、浸透移行性のため葉の裏に潜む害虫にもムラなく効いてくれます。
家庭菜園の育苗期にプレバソンを使うメリット3つ
プレバソンは家庭菜園の育苗期における害虫対策としてオススメしたい農薬です。その理由を順番に説明してきます!
①浸透移行性で水やりしても効果が持続しやすい
育苗期は頻繁に水やりしなければなりませんので、葉面散布するタイプの農薬は薬剤が流れ落ちやすく効果が薄れてしまう可能性があります。せっかく散布しても、これではもったいないですよね…。
一方で、プレバソンは根や葉から有効成分を吸収してもらう浸透移行性の農薬です。多少水やりしても効果が持続しやすいので、育苗期の害虫対策にピッタリですよ!

プレバソンを灌注処理した場合、効果は約4週間続いてくれる。
②家庭菜園で栽培する幅広い野菜苗に使える
キャベツ、白菜、レタス、非結球レタス(サニーレタス、ロメインレタス、サンチュなど)、ブロッコリー、カリフラワー、ねぎ、トマト、ミニトマト、きゅうり、ナス、タアサイ、非結球はくさい(山東菜など)、とうがらし類、ピーマン、茎ブロッコリー、なばな類
こちらは、プレバソンを育苗期に使用できる野菜の一覧です。このように、プレバソンは家庭菜園で育苗する幅広い野菜の育苗期に使うことができます!

他の農薬はここまで幅広くカバーできず、2~3種類必要だったりする。
③いつもの水やり感覚で使える

プレバソンを苗に使う場合、使用方法は「灌注処理」になります。灌注処理とは、薬剤を希釈した水をジョウロなどに入れて野菜の根元の土にかける方法です。野菜が根から有効成分を吸い上げることで、薬剤が植物全体に行き渡り、害虫を防除することができる仕組み。
噴霧器など専用の機材や展着剤も必要ないので、いつもの水やり感覚で使う、家庭菜園でも非常に扱いやすいですよ!
プレバソン散布に必要なもの
- プレバソンフロアブル5
- スポイト
- ジョウロ
プレバソンはどこで売ってる?
プレバソンは皆さんの身の回りのホームセンターやネット通販で販売されています。
ネット通販の場合は、以下より購入いただけます!
プレバソンの使い方3ステップ
プレバソンの使い方は以下のとおり。順番に紹介していきます!
①水を用意する

プレバソンを希釈する水を用意します。使用液量として、セルトレイ1枚あたり0.5Lが目安とされています。防除したい苗の量に応じて水を用意してください。
②プレバソンを入れる


【希釈倍率:100倍】
プレバソンを苗の灌注処理で使う場合の希釈倍率は「100倍」です。容器を何回か振った上で、用意した水の100分の1のプレバソンをスポイトなどで測り、①に入れてよく混ぜます。
以下は、用意した水の量ごとにプレバソンの投入量を記載したものです。参考までにご覧ください。
用意した水が0.5Lの場合:5ml(セルトレイ1枚分)
用意した水が1Lの場合:10ml(セルトレイ2枚分)
用意した水が2Lの場合:20ml(セルトレイ4枚分)

プレバソンを灌注処理で使う場合、展着剤は不要。
③苗にたっぷりかける

防除したい苗にたっぷり水やりすればOKです!

水やり感覚でめっちゃ使いやすいな…!
プレバソン使用時に知っておきたい注意点2つ
ここまでプレバソンの使い方などを解説してきましたが、使用する上で知っておきたい注意点が2点あります。
①価格はそれなりに高い
プレバソンは250mlで約4000円と一般的な農薬と比較しても高めです。苗を植え付けた後でもプレバソンは散布できるのですが、家庭菜園ではそこまでお金もかけられない方も多いですよね…。しかし、プレバソンを灌注処理した場合の効果の持続期間は約4週間ですから、効果が切れた後の害虫対策も考えておかねばなりません…。

灌注処理の希釈倍率は100倍だから、意外とすぐ無くなるんだよな。
そこで、金太郎がおすすめする害虫対策は以下のとおりです。
- 育苗期は「プレバソン」を灌注処理する
- 植え付け後はすぐに「防虫ネット」を張る
- プレバソンの効果が切れてきたら「ゼンターリ」&「フーモン」を散布する
プレバソンは育苗期のみで使い、植え付け後は防虫ネットや別の農薬を散布する作戦です。
防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。
プレバソンの効果が切れてきたら(灌注処理の持続期間は約4週間)、「ゼンターリ」&「フーモン」の散布がおすすめ!ゼンターリはBT菌を有効成分とする生物農薬で、ヨトウムシなどのイモムシ系害虫に有効です。さらにフーモンを混用すれば、展着剤としての効果だけでなく、アブラムシやアザミウマ、ハダニといった”小さくて厄介な害虫”をまとめて退治することができます!これらについては、以下の記事で詳しく解説しています。
②間引きした野菜は食べない
販売元である丸和バイオケミカル株式会社は、注意事項として以下を呼びかけています。
つまみ菜・間引き菜には使用しないでください。
丸和バイオケミカル株式会社HPより引用
つまみ菜や間引き菜は通常よりかなり早い時期に収穫するものであるため、粒剤の有効成分が高い濃度で残留している可能性があります。それに対する安全性が評価・確認されていないため、間引きしても食べないようにしましょう!

そもそも間引きが面倒なので、うちのブログではなるべく間引きせずに済む栽培方法を紹介しているよ!
まとめ
ここまで、プレバソンの効果や使い方、注意点などについてご紹介しました。
プレバソンは根や葉から有効成分を吸収してもらう浸透移行性タイプの殺虫剤
ヨトウムシやコナガなどのイモムシ系害虫やハエの幼虫を退治できる
浸透移行性で水やりしても効果が持続しやすく、家庭菜園で栽培する幅広い野菜苗に水やり感覚で使える。
ジョウロなどで100倍に希釈して苗にかける(噴霧器や展着剤は不要)
灌注処理で約4週間効果が続く
プレバソンは幅広い野菜で育苗期後半から収穫前日に至るまで使用することができますが、中でも「育苗期」は本当に使いやすいです。
使用方法である灌注処理は非常に楽ですし、4週間も効果が持続してくれるので、植え付け後も害虫からしっかり守ってくれます。使える野菜も多いので、プレバソン1本あればかなり安心できますよ!
ぜひプレバソンを使って、害虫から大切な苗を守りましょう!





