噛むとシャキッとした食感にみずみずしさが口一杯に広がる”ラディッシュ”。
小学生の時に「ラディッシュ」を育てた経験のある人は多いのではないでしょうか…?当時はラディッシュの辛さが好きでは無かったかもしれませんが、大人になって改めて食べてみるとまた違うものです。
今回は、そんなラディッシュの有機栽培・育て方をご紹介します!

プランターでも栽培しやすいよ!
ラディッシュとは…?
基本データ
科目 | アブラナ科 |
原産地 | 地中海沿岸 |
連作障害 | あり(1~2年あける) |
適正土壌酸度 | ph6.0~6.5 |
発芽適温 | 15~25℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
ハツカダイコンとも呼ばれるように、ラディッシュは早くて20日ほどで収穫できる小型のダイコンです。栽培期間が短く育てやすいことから、小学校でも良く栽培されていますね。畑が無くてもプランターで気軽に栽培できますよ!

俺も小学校で育てたナ!
ラディッシュは栄養を根っこに蓄える「根菜タイプ」の野菜に分類されます。
栽培カレンダー

主に春まきと秋まきに2パターンがあります。ラディッシュは暑さは苦手なため、夏の栽培は避けましょう。
おすすめ品種

ラディッシュと言えばこの品種!形はまん丸、色は真っ赤になるのでとても可愛らしい。ス入りが遅いので、畑にそのまま置いても長く楽しめるよ!


ちょっと変わり種に挑戦したい時に。全体的にピンクがかった赤ですが、お尻は白くなる。境界部のグラデーションも綺麗。
土づくり

種まきの1週間ほど前に以下の肥料を鋤きこみ、幅65cmの畝を立てます。その後、植え付けまでに幅95cmで5列穴の黒マルチを張っておきます。
- 堆肥 2kg/㎡
- 卵殻 200g/㎡
- 有機発酵肥料 200g/㎡
- ミネラル肥料 60g/㎡

時間があれば元肥を入れるだけでなく、「太陽熱養生処理」もしておこう!

太陽熱養生処理って何?

土づくりにおける1丁目1番地は「団粒構造の発達」です。いくら良い肥料をやったところで、それを根が吸収してくれなければ意味がありません。野菜たちにはのびのびと健康に育ってもらいたい。そのために、土づくりでは通気性や保水性、排水性をもたらす団粒構造を発達させましょう。その手法としてオススメなのは「太陽熱養生処理」です。
種まき


ラディッシュは5つの穴すべてに3粒ずつ蒔いていきます。蒔き終わったら土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりとやって、すぐに防虫ネットをかけましょう。

害虫は発芽した直後からどこからともなくやって来ます。であれば、種を蒔いたらすぐに防虫ネットをかけてしまいましょう!害虫に見つからないうちに物理的に野菜を守れれば、殺虫剤を散布する必要はありません。金太郎流では「防虫ネットは種まきから収穫まで」が鉄則です!
種まきから2週間後の様子

種まきから2週間ほど経過すると、葉や茎がかなり茂ってきます。生育初期ではラディッシュの根元(可食部)を太らす源である葉茎を充実させます。

一方で根元をよく見ると…根元が赤くふくらんできました!ちょうどこの頃は生育後期への折り返し地点で、大きく育った葉茎で作った炭水化物を根元に貯めていきます。

そういえば、間引きはしなくていいの?

1穴で3株育ててもみんな立派に育つから間引きしなくて大丈夫!種まき直後に防虫ネットを張ったでしょう?あれを外して間引きをしてまた張りなおすのは大変だし、そもそも間引きって身体的にかなり疲れる大変な作業だから、間引きしないのが金太郎流。
ラディッシュが辛くなるのは、水不足によるストレスが原因の一つ。土が乾燥している状態が続いている場合は、適宜水やりをしましょう!
収穫!

種まきから1か月ほどでいよいよ収穫です!2週間ほど前には根元が全然膨らんでいませんでしたが、この2週間で一気に大きくなってくれました。
20日ではちょっと早いかもしれませんが、本当にあっという間です。

洗ってみると、色がより鮮やかになります!

サクランボみたいで可愛いな…。
薄く輪切りにしたり、おしゃれに切ったりしてサラダに入れると、彩り豊かで食卓が華やかになること間違いなし!お弁当に入れても良いですね。
子供の頃は辛かったかもしれませんが、大人になった今だからこそ、もう一度栽培してみてはいかがでしょうか。
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