ダイコン(大根)の有機栽培・育て方

根もの

日々の食卓でおなじみの”ダイコン(大根)”!味噌汁はもちろんのこと、炒め物や煮物、漬物、サラダにしてもいいですよね!

今回は、そんな日本人の食卓に欠かせないダイコン(大根)の有機栽培・育て方をご紹介します

 



ダイコン(大根)とは?

基本データ

科目アブラナ科
原産地地中海沿岸、中国
連作障害あり(1~2年あける)
適正土壌酸度pH6.0~6.5
発芽適温15~20℃
生育適温15~25℃

生育適温は15~25℃と涼しい気候を好みます湿気は嫌いますので、水はけの良い土づくりを心がけましょう(後述します)。

ダイコン(大根)は栄養を根っこに蓄える「根ものタイプ」の野菜に分類されます。

栽培カレンダー

主に春まきと秋まきの2パターンがあります。涼しい気候を好むので、どちらかと言えば秋まきの方がオススメです!

 



おすすめ品種

Hana Uta 米沢園芸 楽天市場店
¥574 (2025/03/02 00:00時点 | 楽天市場調べ)
金太郎
金太郎

舌触りが非常に滑らか。つまり肉質が緻密なので、サラダはもちろん、煮物にしても煮汁を良く吸う。短めの品種で深くまで耕せない家庭菜園でも栽培しやすい。抽苔やス入りが極めて遅く耐寒性も強いため、冬の間はしばらく畑に置いておける

金太郎
金太郎

芯まで赤く、漬物にするとより鮮やかな赤色が出る。生のままサラダにしても彩り豊か!

 



土づくり

まずは土づくりです。

種まきの1週間ほど前に以下の肥料を鋤きこみ、幅65cmの畝を立てます。その後、植え付けまでに幅95cmで2列ちどり穴の黒マルチを張っておきます。

  • 堆肥 2kg/㎡
  • 卵殻 200g/㎡
  • 有機発酵肥料 200g/㎡
  • ミネラル肥料 60g/㎡
金太郎
金太郎

時間があれば、元肥を入れるだけでなく「太陽熱養生処理」もしておこう!

くま吉
くま吉

太陽熱養生処理って何?

有機栽培のポイント
太陽熱養生処理の様子

土づくりにおける1丁目1番地は「団粒構造の発達」です。いくら良い肥料をやったところで、それを根が吸収してくれなければ意味がありません。野菜たちにはのびのびと健康に育ってもらいたい。そのために、土づくりでは通気性や保水性、排水性をもたらす団粒構造を発達させましょう。その手法としてオススメなのは「太陽熱養生処理」です。

 



種まき

ダイコン(大根)は1つの穴に2粒ずつ蒔いていきます。人差し指の第一関節くらいの深さの穴を2か所あけ、そこに種をまきます。

蒔き終わったら土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりとやって、すぐに防虫ネットをかけます。

有機栽培のポイント
防虫ネット

害虫は発芽した直後からどこからともなくやって来ます。であれば、種を蒔いたらすぐに防虫ネットをかけてしまいましょう!害虫に見つからないうちに物理的に野菜を守れば、殺虫剤を散布する必要はありません。金太郎流では「防虫ネットは種まきから収穫まで」が鉄則です!

 



生育過程

種まきから1週間後の様子

1週間ほどで発芽します!ダイコンは発芽率が良く、あっという間に本葉が出ます。

くま吉
くま吉

そういえば、間引きはしないの?

金太郎
金太郎

1穴で2株育ててもみんな立派に育つから間引きしなくて大丈夫

種まき直後に防虫ネットを張ったでしょう?あれを外して間引きをしてまた張りなおすのは大変だし、害虫が侵入する恐れもある。そもそも間引きって身体的にかなり疲れる大変な作業だから、間引きしないのが金太郎流

種まきから1か月後の様子

種まきから1か月ほど経過すると、葉や茎がかなり茂ってきます。生育初期では根を太らす源である葉茎を充実させます

一方で、根元が白く膨らみ始めました!ちょうどこの頃は生育後期への折り返し地点です。生育前半では地上部の葉茎を大きくするために栄養が使われていましたが、生育後期からは大きく育った葉茎で作られた栄養を根元に貯め込んでいきます。

くま吉
くま吉

ここから根っこが太ってくるんだね。

金太郎
金太郎

そうだね。この時期にチッソが残っていると、栄養が葉茎の成長に使われ続けてしまい根が太らないので、追肥はしない

 



種まきから1か月半後の様子

種まきから1か月半でこんな感じ!根っこがしっかりと太ってきて、見た目はもうダイコンです!

葉茎でパンパンになった防虫ネット

防虫ネットがパンパンになってきました…。ここまで成長すると病害虫の心配も無くなってきますので、防虫ネットは外しても構いません。あとはそっと見守るだけです。

金太郎
金太郎

土が乾くと、有機態チッソが硝酸態チッソに変わる。硝酸態チッソを吸収したダイコンは苦味が出て、美味しさが損なわれてしまう。

乾燥気味の時は時々水やりをして、適度に土を湿らせておこう。こうすることで、緻密でなめらかな食感と甘味を持ったダイコンに近づくよ!

 



収穫!

種まきから2か月ほどで収穫です!!

見てください、このボディーッ!頭から尻までよく太ってくれました。

洗ってみました。この肌もたまりませんね。よく見ると、表面が光沢で輝いています(幻覚?)。

いざ実食!

大根の味噌田楽。やはり肉質が緻密なせいか、噛むとストレスなく崩れていきます。おでんなど、煮物にすると煮汁をよく吸って美味しいと思います(確信)。

三太郎であれば、抽苔とス入りが極めて遅く耐寒性も強いので、畑にしばらく長く置いておけるよ。

食べきれない場合はそのまま畑に置いておけるから、ゆっくり楽しめるね!

 



コメント

タイトルとURLをコピーしました