ニンジン(人参)の有機栽培・育て方

根もの

日々の食卓に欠かせない”ニンジン”。煮物やカレー、炒め物はもちろん、サラダやジュースにもできますよね!

また、家庭菜園で育てる場合はぜひ”皮つき”で生のままガブッとかぶりついてみてください!新鮮なニンジンは臭みもなく、本当に美味しいです。

今回は、日々の食卓に欠かせない”ニンジン”の育て方・栽培方法をご紹介します!

品種選び

「ひとみ五寸」(トキタ種苗)という品種がおすすめです!その特徴は以下のとおりです。

  • 肉質は芯まで柔らかく、甘みが強い。
  • まずは”皮つき”で生のままガブッとかぶりついてみて!ニンジン特有の臭さがなく、めちゃめちゃ美味しいです。

この品種の最大の特徴は柔らかさと食味の良さかなと思います。私自身、これまでどうもニンジン臭さが苦手であまり好きな野菜ではありませんでしたが、コレはいけます。

生でも美味しくいただけるので、スティックサラダにしたり、ジュースにしても良いです。彩もいいですよね。

栽培のポイント

  • 深くまでしっかり耕す
  • 石灰の量を調節し、根割れを防ぐ
  • 初期の葉数を多く確保し、首をしっかり太らせる
  • 種まき後はごく薄く土をかけ、乾燥させない

深くまでしっかり耕す

ニンジンは20~30cmほどの長さになるため、土づくりの段階ではしっかり深くまで耕すことを意識します。

+αで太陽熱養生も行うといいでしょう!団粒構造を発達させることによって、根がスッと地下に伸びるような環境。また、太陽熱養生は雑草対策にもなります。ニンジンの初期成育は驚くほど遅いです(笑)。何もしなければよーいドンで雑草の圧勝になってしまいますが、太陽熱養生をすることによってニンジンの敵を作りません。

石灰の量を調整し、根割れを防ぐ

ニンジン栽培時の敵は根割れです。これは秋・冬作での発生はあまりないですが、気持ち石灰を多めに施しましょう。

石灰が生育を引き締め、割れを抑えてくれます。

初期の葉数を多く確保し、首をしっかり太らせる

良いニンジンは首が太く、肩が張っています。

良いニンジンを栽培するためには、初期の葉数を多く確保し、首をしっかり太らせます。首をしっかりと太くできればおのずと大きく重量のあるニンジンに仕上がります。ですから、初期から肥料を効かすことができるような肥料設計にしましょう。

種まき後はごく薄く土をかけ、乾燥させない

ニンジンの発芽は難しく、「発芽させれば半分成功」といわれることもあります。これについては「種まき」で解説しますので、そちらをご覧ください。

土づくり

まずは土づくりです。事前に土づくりをしておいた畝に、幅95cm5列穴の黒マルチを張りましょう。鋤きこむ肥料は以下のとおりです。

  • 堆肥2kg/㎡
  • 卵殻200g/㎡
  • 有機発酵肥料200g/㎡
  • 魚粉100g/㎡
  • ミネラル類80g/㎡

種まき

土づくりが終わったら、種子を蒔きましょう!

ニンジンは「発芽させれば半分成功」なんて言われるほど発芽が難しい野菜のため、1つの穴に4~5粒蒔きましょう。

ニンジンの種子は好光性で、土はごく薄くかけるようにします。このため、非常に乾きやすいことから種まき後は不織布(稲わら等でも可)を被せ、毎日水を切らさずこまめに与えるようにします(これが諸悪の根源なんです…)。

秋冬作でニンジンを栽培しようとする場合、種まきは8月前後の夏真っ盛りの時にやらねばなりません。不織布に保水効果があるといっても、一瞬で乾きます(泣)。何度も何度も水やりをしましょう!農家さんはどうしているんですかね、スプリンクラーでも設置してるんですか(白目)?

種まき後は必ず防虫ネットをかけましょう!ニンジンは害虫が少ないとはいえ、アゲハやヨトウガの幼虫に食べられるので、かけておくと安心です。

生育過程

種まきから1か月後の様子

種まきから1か月でこんな感じです!

葉茎がしっかりしてきて、ニンジンらしくなってきましたね。この調子です。

種まきから1か月半後の様子

種まきから1か月半後でこんな感じです!マルチが見えないくらいに葉が茂ってきました!

根もの野菜というのは、野菜の出来が収穫までわからないのがもどかしいんです。ダイコンやカブなどは地表に顔を出しているのでおおよそ分かりますが、特にニンジンは顔すら出ないので本当に不安なんですよね…。

我慢できずに抜いちゃいました!!!

まだまだ細いけど順調に育ってくれています!食べてみると、めちゃくちゃ美味しくて感動しました。この1か月後に本格的に収穫することになるのですが、この時食べたこの子が一番おいしかったです←。

種まきから2か月半後の様子

種まきから2か月半後でこんな感じ。ちょうど根の肥大期で、肩がしっかり見えるようになってきました。もうすぐで収穫です…!

収穫!

種まきから約3か月、ついに収穫です!見てください、このボディーッ!冬の彩の少ない畑で、この鮮やかなオレンジ色が夕日に照らされて光り輝くんです。たまりません。

霜で痛み気味ですが、葉っぱもぴんぴんです。せっかく家庭菜園をするなら、葉っぱもいただきましょう!

洗ってみました。個人的には土が付いていた方が好きです。

冬に収穫期を迎える場合は、食べきれない分はそのまましばらく畑に残しておくこともできます。春までゆっくり頂きましょう!

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