緑黄色野菜の代表選手、ほうれん草!栄養たっぷりで食卓に欠かせない葉物野菜の一つですが、「どの品種を選べばいいか分からない」「種まきしたけど暑くてダメになった…」「病気にかかってしまった」なんてお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこでオススメしたい品種が「ミラージュ」!ミラージュは暑さや病気に強く家庭菜園でも栽培しやすいですよ!
本記事では、ほうれん草「ミラージュ」の種まきから収穫までの育て方・栽培方法について、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- 家庭菜園でほうれん草を育ててみたい
 - ほうれん草のおすすめ品種を教えてほしい
 - 高温下でもほうれん草を栽培したい
 
この記事を読んで、一緒にミラージュを育ててみましょう!
ミラージュとは


| 科名 | ヒユ科 | 
| 発芽適温 | 15~20℃ | 
| 生育適温 | 15~20℃ | 
| 収穫までの期間 | 種まきから30~45日 | 
「ミラージュ」は暑さや病気に強いほうれん草です!栽培可能な時期が長く生育旺盛で育てやすいため、家庭菜園でぜひオススメしたいほうれん草の品種です。
家庭菜園でミラージュをオススメする理由3つ
数あるほうれん草の中でも「ミラージュ」は家庭菜園でぜひおススメしたい野菜の一つ!その理由を順番に詳しく説明していきます。
①暑さに強い
ほうれん草の中でも、ミラージュは暑さに強いです!
一般的にほうれん草は暑さに弱く、25℃以上になると生育が悪くなります。夏場にほうれん草を栽培して失敗した経験がある方は多いのではないでしょうか?
そこでオススメしたいのが、ミラージュです!ほうれん草の中でもミラージュは耐暑性が強いため、高温期でも失敗しにくい品種です。
②栽培可能な時期が長い
ミラージュは栽培可能な期間が長く、扱いやすいです!
耐暑性の強いほうれん草は何品種もありますが、秋まきの作型だけだったりして扱いにくいんですよね…。特に家庭菜園では中々種を使いきれなくて余らせてしまいがちだと思います。
ミラージュは秋まきに加えて春まきもでき、栽培可能な時期が長いのが特徴です。せっかく購入した種は、春も秋も蒔いて使い切りましょう!
③病気に強く育てやすい
ミラージュは病気に強く家庭菜園でも育てやすいです!
ミラージュはほうれん草で発生しやすい萎凋病やべと病に対して高い抵抗性を持っています。なかなか農薬を散布しにくい家庭菜園でも育てやすい品種ですよ!
ミラージュの栽培時期

【栽培期間:30~45日】
ミラージュは春まきも秋まきも可能です!
秋まきでは7月下旬~10月上旬、春まきでは12月下旬~4月いっぱいまで種まき可能です。発芽すると葉や茎を大きく成長させ、30~45日ほどで収穫!といったイメージです。
なお、ほうれん草は日が長くなるととう立ちする性質があるため、夏至をまたぐ栽培は控えるようにします。春まきは4月いっぱいまでを守り、6月上旬には収穫を終えるようにしましょう!
ミラージュ栽培で準備するもの
- ミラージュの種
 - 元肥
- 堆肥 … 3ℓ/㎡
 - 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
 - かき殻石灰 … 200g/㎡
 
 
ミラージュの種はどこで売ってる?
ミラージュの種は皆さんの身の回りのホームセンターやネット通販で販売されています。
ネット通販の場合は、以下より購入いただけます!
ミラージュの育て方4ステップ
ミラージュの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①土づくり

種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。
- 堆肥 3ℓ/㎡
 - 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
 - かき殻石灰 200g/㎡
 


元肥をすき込んだら幅65cmの畝を立て、幅95cmで5列15cm間隔の穴あきマルチを張ります。
時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。
②種まき


【発芽適温:15~20℃】
ミラージュの種は1穴につき3粒ずつ蒔きます。上から覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。あとは発芽するまで乾かないよう、こまめに水やりをしましょう!

間引きはしなくてOK!全て育て上げる。
覆土にイネニカを使うと徒長しにくく丈夫に育ってくれます。詳しくは以下の記事で解説しています。
③病害虫対策

ほうれん草は病害虫が発生しやすい野菜です。ミラージュは萎凋病やべと病に対して高い抵抗性を持っており病気に強い品種ではありますが、油断は禁物。
害虫・病気とも早め早めに対策を講じましょう!
害虫対策
葉を食べる系害虫:ヨトウムシ、シロオビノメイガ、ネキリムシなど
養分を吸う系害虫:アブラムシ、ハダニなど
ほうれん草にはヨトウムシやシロオビノメイガ、アブラムシなどが発生しやすいです。特にヨトウムシが発生すると葉をバリバリ食べられるので要注意!


家庭菜園での対策としては、「防虫ネット」と「ゼンターリ」がオススメ!
防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。

植え付け後、すぐに防虫ネットを張ってしまうのがオススメ!
ゼンターリはBT菌を有効成分として生物農薬で、ヨトウムシなどのチョウ目害虫に有効です。野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができますよ!
病気対策
カビ(糸状菌)の病気:萎凋病、べと病、炭疽病、うどんこ病など
ミラージュは萎凋病やべと病に対して高い抵抗性を持っていますが、絶対にかからないという訳ではありません。また、その他の病気にも注意が必要です。
家庭菜園での対策としては、Zボルドーの散布がオススメ!糸状菌から細菌による病気まで幅広い病気の予防に有効で、野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができます。
④収穫!

【種まき~収穫までの日数:30~45日】
ミラージュは高さ25~30cmほどになったら収穫適期です!
ミラージュは暑さに強いと言ってもやはり涼しい気候を好むようで、生育適温に入ると一気に成長してくれます!生育旺盛なので、収穫適期を逃さないようにしてくださいね~。
収穫の際は、根を地面に残すように根元にハサミを入れると、隣の株の根を傷めないですし、土で汚れたりもしないですよ!
まとめ:ミラージュの栽培で大切なこと
ここまで、ミラージュの育て方をご紹介しました。
ミラージュは暑さや病気に強く育てやすいほうれん草の品種
栽培可能な期間が長く家庭菜園でも扱いやすい
防虫ネットを張るなど病害虫対策は万全に
高さ25~30cmほどになったら収穫適期!
ほうれん草「ミラージュ」は暑さや病気に強く、栽培可能な期間も長いので家庭菜園にピッタリな品種です!品種選びでお悩みの方は、ミラージュを試してみてはいかがでしょうか?
ぜひ本記事を参考にミラージュを育ててみましょう!

  
  
  
  
					

