カラフルな葉物野菜、スイスチャード!あまり馴染みのない野菜かもしれませんが、サラダに炒め物に大活躍してくれます!
本記事では、スイスチャードの種まきから収穫までの育て方・栽培方法について、家庭菜園初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- 家庭菜園でスイスチャードを育ててみたい
- スイスチャードのおすすめ品種を教えてほしい
この記事を読んで、一緒にスイスチャードを育ててみましょう!
スイスチャードとは

| 科名 | ヒユ科 |
| 原産地 | 地中海沿岸 |
| 発芽適温 | 20~28℃ |
| 生育適温 | 15~25℃ |
| 収穫までの期間 | 種まきから約1~2か月 |
スイスチャードは赤や黄色、オレンジ、白などカラフルな茎が特徴的な葉物野菜です。ホウレンソウの仲間で、葉っぱには厚みがあります。
イタリア野菜の一つでもあり、オリーブオイルなどで炒めるのはもちろん、小さいうちに収穫するとサラダとしても楽しめますよ!

ちょっとほろ苦いんだけど、それも良いんだよな。
家庭菜園でスイスチャードをオススメする理由3つ
スイスチャードは家庭菜園でもぜひおススメしたい野菜の一つです!その理由を順番に説明していきます。
①とにかくカラフルで綺麗!

スイスチャードは何といっても、カラフルなのが特徴です!
スイスチャードには赤や黄色、オレンジ、白など多彩な色があります。どんな色になるかは芽が出てからのお楽しみ。カラフルなスイスチャードが、食卓はもちろんのこと、皆さんの家庭菜園も色鮮やかに彩ってくれますよ!
②病害虫に強く育てやすい

スイスチャードは家庭菜園でも育てやすい野菜の一つです!
スイスチャードは病害虫に強いため、比較的丈夫に育ってくれます。また、生育旺盛で自らぐんぐん成長してくれるので初心者にとっても育てやすいと思います!
③暑さに強い

スイスチャードは暑さに強いです!
同じ仲間であるホウレンソウは暑さに弱く夏場での栽培は難しいですが、スイスチャードは夏場でも栽培できます!生育適温は15~25℃とされていますが、適温を外れてもたくましく成長してくれます。

スイスチャードは真冬以外は育てられることから、「不断草(フダンソウ)」とも呼ばれている。
スイスチャードの栽培時期

【栽培期間:1~2か月】
スイスチャードは4月上旬から10月上旬までに種まきをします。発芽すると葉や茎をぐんぐん成長させ、夏まきだと約30~40日、春・秋まきだと40~60日ほどで収穫!と言ったイメージです。

寒さには弱いので、霜が降りる前に収穫を終えよう。
スイスチャード栽培で準備するもの
- スイスチャードの種
- 元肥
- 堆肥 … 3ℓ/㎡
- 化成肥料 … 100g/㎡ (または有機発酵肥料 … 200g/㎡)
- かき殻石灰 … 150g/㎡
スイスチャードのおすすめ品種

スイスチャードのおすすめ品種は「アイデアル」です!
他では赤・白・黄の3色だったりしますが、それらに加えてアイデアルはオレンジ色も含む4色が楽しめます。さらに、それぞれの色の中間色も出たりしてバリエーション豊かな品種です。
ネット通販の場合は、以下より購入いただけます!
スイスチャードの育て方4ステップ
スイスチャードの具体的な育て方は以下のとおり。順番に詳しくご紹介していきます!
①土づくり

種まきの1週間前までをメドに、元肥として以下をすき込んでおきます。
- 堆肥 3ℓ/㎡
- 化成肥料 100g/㎡(または有機発酵肥料 200g/㎡)
- かき殻石灰 150g/㎡


元肥をすき込んだら幅65cmの畝を立て、幅95cmで5列15cm間隔の穴あきマルチを張ります。
時間があれば「太陽熱養生処理」をしておきましょう!詳しく解説している記事がありますので、参考にしてみてください。
②種まき
種を一晩水につける


スイスチャードは種の皮が堅いので、種まきの前日から一晩水につけておきます。
種まき


【発芽適温:20~28℃】
一晩水につけた種を1穴につき3粒ずつ蒔きます。上から覆土をしてしっかり鎮圧し、水をたっぷりやります。あとは発芽するまで乾かないよう、こまめに水やりをしましょう!

間引きはしなくてOK!全て育て上げる。
③病害虫対策
害虫対策

スイスチャードにはヨトウムシやアブラムシ、ハダニなどが発生しやすいです。特にヨトウムシが発生すると葉をバリバリ食べられるので要注意!

家庭菜園での対策としては、防虫ネットがオススメ!防虫ネットを張ると害虫の侵入を物理的に防ぐことができます。防虫ネットの張り方は以下の記事で詳しく解説しています。

種まき後、すぐに防虫ネットを張ってしまうのがオススメ。
病気対策
スイスチャードにはべと病などの病気が発生しやすいです。
家庭菜園での対策としては、Zボルドーの散布がオススメ!糸状菌から細菌による病気まで幅広い病気の予防に有効で、野菜類で登録があり、有機栽培でも使用することができます。
④収穫!

【収穫までの日数:30~60日】
スイスチャードは高さ25~30cmほどになったら収穫適期です!
いやー、色とりどりで綺麗になりましたね!スイスチャードはただカラフルなだけではなく、その中に透き通るような透明感があって、ついつい見惚れてしまうんですよね…!
株元から引き抜いて収穫しちゃってください!あるいは、株を残して葉を一枚ずつ収穫するとその後、新しい葉っぱが出てきて再び収穫することもできます。このように、長期間にわたって楽しむこともできますよ!

大きくなると苦味やえぐみが出るので、なるべく適期で収穫しよう!
ベビーリーフとしての収穫

スイスチャードはベビーリーフとして楽しむことも可能です!
スイスチャードは通常、高さ25~30cmほどのサイズで収穫しますが、その手前の10cmほどで収穫するとまだ柔らかく、苦味やえぐみも少なくのでベビーリーフとして収穫できます。サラダなどで彩り豊かに楽しみましょう!
まとめ:スイスチャード栽培で大切なこと
ここまで、スイスチャードの育て方をご紹介しました。
スイスチャードはカラフルで彩り豊かな葉物野菜
病害虫や暑さに強く、家庭菜園でも育てやすい
防虫ネットを張るなど病害虫対策は万全に
高さ10cmでベビーリーフとして、25~30cmで通常サイズとして収穫!
スイスチャードは食卓だけでなく、畑自体も明るい雰囲気にしてくれます。畑に行くのがさらに楽しみになるんですよね!家庭菜園初心者でも栽培しやすい野菜ですので、ぜひチャレンジしていただきたいです。
ぜひ本記事を参考にスイスチャードを育ててみましょう!


