コウサイタイ(紅菜苔)とは、名前のとおり”赤い菜の花”なんです!日本の菜の花はちょっと苦味がありますが、コウサイタイ(紅菜苔)はほんのり甘味があって、油で炒めると紅色がより鮮やかになって見た目も綺麗ですよ!
今回は、そんなコウサイタイ(紅菜苔)の有機栽培・育て方をご紹介します!
コウサイタイ(紅菜苔)とは…?
基本データ
科目 | アブラナ科 |
原産地 | 中国 |
連作障害 | あり(1~2年あける) |
適正土壌酸度 | ph6.0~6.5 |
発芽適温 | 18~22℃ |
生育適温 | 18~20℃ |
コウサイタイ(紅菜苔)古くから栽培されてきた中国野菜の一つです。中国野菜と言っても、一般的なアブラナ科の葉もの野菜と同じように扱います。
コウサイタイ(紅菜苔)は「葉ものタイプ」の野菜に分類されます。葉ものタイプの有機栽培・育て方のコツについては以下の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください!
栽培カレンダー

秋に種を蒔いて、翌年の春にかけて次々と出てくる菜の花を収穫します。

追肥をすると収穫を長く楽しめるよ!
おすすめ品種

次々とわき芽が出てきて収穫を長く楽しめる!病気にも強くて家庭菜園でも栽培しやすいよ。
種まき


ポットで育苗する場合、まずは200欠のセルトレイを用意して1穴につき3粒ずつ蒔きましょう。その上に種が見えなくなるように土を被せ、水をたっぷりとやって完了です!

セルトレイと受け皿の間に新聞紙を敷くと、はみ出た根が傷みにくいからやってみて!
育苗

種まきから2週間でこんな感じです!すでに茎が赤色ですね。
本葉2~3枚になったら苗として十分な大きさですので、これで完了です!
土づくり

苗づくりと並行して土づくりをしておきましょう。
植え付けの1週間ほど前に以下の肥料を鋤きこみ、幅65cmの畝を立てます。その後、植え付けまでに幅95cmで5列穴の黒マルチを張っておきます。
- 堆肥 2kg/㎡
- 卵殻 100g/㎡
- 発酵有機肥料 200g/㎡
- ミネラル肥料 60g/㎡

時間があれば元肥を入れるだけでなく、「太陽熱養生処理」もしておこう!

太陽熱養生処理って何?

土づくりにおける1丁目1番地は「団粒構造の発達」です。いくら良い肥料をやったところで、それを根が吸収してくれなければ意味がありません。野菜たちにはのびのびと健康に育ってもらいたい。そのために、土づくりでは通気性や保水性、排水性をもたらす団粒構造を発達させましょう。その手法としてオススメなのは「太陽熱養生処理」です。
植え付け

予め張っておいた黒マルチの全ての穴に苗を植え付けていきます。セルトレイから苗を引き出す際には、根がかなりはみ出ているかと思いますので、できるだけ傷つけないように注意しましょう!

間引きはしないの?

間引きはしないよ。1穴に3株程度であれば問題なく成長してくれるし、やや密植気味にした方が野菜が硬くならない。手間もかけたくないしね!
植え付け後は根元を軽く押さえて水をたっぷりとあげ、速攻で防虫ネットをかけてください!あとは収穫まで見守るのみです。

害虫は苗を植え付けた直後からどこからともなくやって来ます。であれば、植え付けたら速攻で防虫ネットをかけてしまいましょう!害虫に見つからないうちに物理的に野菜を守れれば、殺虫剤を散布する必要はありません。金太郎流では「防虫ネットは種まきから収穫まで」が鉄則です!
生育過程
植え付けから1か月後の様子

植え付けから1か月でこんな感じです!あっという間にグングンと成長してくれました。

菜の花を出すにはもう少しかかりそうだね…。


コウサイタイ(紅菜苔)は菜の花を食べる野菜だけど、ここで葉物野菜として収穫しても美味しいよ!
収穫!


植え付けから2か月ほどで収穫です!菜の花が次々と出てきますので、花が咲く前に順次摘み取っていきましょう!

赤い茎に黄色い花、綺麗だし春の訪れも感じさせるね…!
コウサイタイ(紅菜苔)の赤い色の正体はアントシアニンです。茹でるとお湯に溶け出して緑色になってしまうので注意しましょう!シンプルに炒めるのがオススメです。
追肥


春にかけて次々と菜の花を出してもらうには追肥が必要です。摘み取りの度に以下の肥料を追肥しましょう。こうすることで、長く楽しめますよ!
- 有機発酵肥料 60g/㎡
- ミネラル肥料 20g/㎡

コウサイタイ(紅菜苔)は”菜の花”を収穫する野菜。野菜が花を作り出すには多くの炭水化物が必要だけど、それを摘み取り続けると貧弱になってしまう。
これを防ぐために炭水化物をもったチッソ肥料である有機発酵肥料を追肥する訳だね。

光合成を活発に行ってもらうためには、葉緑素の中核物質であるマグネシウムをはじめ、ミネラル肥料も追肥しなきゃいけないね。
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