パーマグリーンって知ってますか?初めてお聞きになる方もいらっしゃるかもしれませんが、”一度食べたら忘れられない新野菜”と言われるほど、美味しくてパンチのある野菜なんです!
野菜づくりをしていて、こんな美味しい野菜を作らない理由があるだろうか、いや、ありません(断言)。ということで、ここではパーマグリーンの有機・無農薬による栽培方法・育て方をご紹介します!
パーマグリーンって何?
- からし菜と高菜を掛け合わせた葉物野菜
- 口に入れると辛味だけでなくうまみも感じさせる、クセになる味
- 小さいうちは生でサラダやさっと湯通しして、大きくなったら高菜のように漬物でも
一番の特徴はやはり食味の良さですね。一度食べたら忘れられません(笑)。
特に、年配の方から人気があるように感じます。サラダに入れてそのままでももちろん、鍋の煮汁にさっとくぐらせて、しゃぶしゃぶのように食べてもおいしいです。
また、家庭菜園では野菜を作りすぎて大きくなりすぎちゃった、なんてことが多々ありますが、このパーマグリーンは親が高菜であることから、漬物にしてもとてもおいしくいただけます。家庭菜園にピッタリで、私も良く栽培しています。常に畑にいて欲しい野菜の一つです。
栽培のポイント
- チッソを効かせて一気に育てる
- 水はけが良く、病害虫の少ない土づくり
- ミネラル類で品質向上
チッソを効かせて一気に育てる
パーマグリーンはもちろんのこと、この手の「葉ものタイプ」は植物の生育の初期に収穫するので栽培期間が短いのが特徴です。ですので、元肥にはチッソ肥効が早くC/N比の低い、チッソ成分の高いアミノ酸肥料を施用します。堆肥もチッソ成分が高めのものを使い、それらを組み合わせて初期成育を旺盛にして、一気に育て上げましょう!
水はけが良く、病害虫の少ない土づくり
金太郎が実践する有機・無農薬栽培では、葉ものタイプは種まき後すぐに防虫ネットをかけて病害虫を物理的にシャットダウンすることで、農薬を使用しません。ところが、防虫ネットをかけたとしても、土の中にそもそも病害虫が潜んでいたら元も子もありません。発芽した双葉を食われてしまいます…。
そういったことが無いよう、アブラナ科の連作は控えたいですし、中熟堆肥の施用によって病原菌を抑え込んでおきたいところです。できれば太陽熱養生処理をして、病害虫が少なく水はけの良い土づくりを目指しましょう!
ミネラル類で品質向上
葉ものタイプは、まさに「葉」そのものを食べる野菜です。いくら有機・無農薬栽培だからといっても、虫食いにあっていたり病害虫にやられているものはあまり食べたくないですよね…。
そこで、前述の土づくりを行ったうえで、ミネラル類の施用も十分に行います。石灰:苦土:カリの割合を通常は5:2:1にしますが、春夏は7:2:1と石灰の割合を高めて生育を締め、病害虫に対する抵抗力を高めましょう!
なお、イオウも含めると、香りや味を濃くすることもできます。栽培するからには、味や香りにもこだわりたいですね。
土づくり
まずは土づくりです。事前に土づくりをしておいた畝に、幅95cm5列穴の95155黒マルチを張りましょう。鋤きこむ肥料は以下のとおりです。
- 堆肥2kg/㎡
- 卵殻200g/㎡
- 発酵有機肥料200g/㎡
- ミネラル類60g/㎡
種まき&苗づくり
土づくりと同時並行で種まきと苗づくりをしていきます。
パーマグリーンは他の葉物野菜と比較して発芽が少し難しいような気がします。種まきは慎重に行いましょう。今回は200穴トレイに1穴あたり3~4粒ずつ播種しました。
種まきから2週間後の様子
種まきから2週間ほどで本葉2枚ほどに成長しました!
写真の右の葉色が若干薄いのがパーマグリーンです(左は小松菜)。なんとか発芽が揃ってくれてホッとしました(安堵)。
このくらいの大きさになったら、間引きはせずに植え付けていきます。
植え付けが完了しました!植え付け後は虫が入らないよう、すぐに防虫ネットをかけます。もちろん、最初の苗の段階で虫がついていたらどうしようもないので、苗自体を一つ一つ確認しながら植えていきます。
植え付けたらあとは収穫まで暖かく見守ります。
生育過程
種まきから4週間後の様子
種まきから4週間後でそれらしくなってきましたね。この時点でベビーリーフとして収穫しても美味しいですよ!
種まきから1か月と1週間後の様子
種まきから1か月と1週間ほどでこんな感じです。ここまで来ると、あっという間にグングンと成長していきます。
収穫!
種まきから1か月半ほどで収穫です!もう収穫できる大きさになってしまいました(笑)。野菜の成長力の強さと速さにはいつも感心させられます。
これで小松菜より一回りくらい小さいサイズですが、あっという間に食べきれなくなってしまいます。ちょっと小さいかな、と感じるくらいからで順次収穫していきましょう!
ちなみに、植え付け時に間引きをしませんでしたね。金太郎が葉ものを栽培するときは、1穴に3~4粒ずつ育て、大きいものから収穫していくという方法をとっています。限られた面積でできるだけ収穫するにはこの方法がオススメですよ!
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