パーマグリーンってご存じですか?初めてお聞きになる方もいらっしゃるかもしれませんが、”一度食べたら忘れられない新野菜”と言われるほど、美味しくてパンチのある野菜なんです!
野菜づくりをしていて、こんな美味しい野菜を作らない理由があるだろうか、いや、ありません(断言)。
ということで、今回はパーマグリーンの有機栽培・育て方をご紹介します!
パーマグリーンとは?
基本データ
科目 | アブラナ科 |
原産地 | 中央アジア |
連作障害 | あり(1~2年あける) |
適正土壌酸度 | pH6.0~6.5 |
発芽適温 | 15~20℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
パーマグリーンはからし菜と高菜を掛け合わせた葉もの野菜です。
葉ものタイプの有機栽培・育て方のコツについては以下の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください!
栽培カレンダー

主に春まきと秋まきの2パターンがあります。涼しい気候を好みますので、秋まきの方がオススメです!
おすすめ品種

パーマグリーンの特徴は以下のとおりです。
- からし菜と高菜を掛け合わせた葉物野菜
- 口に入れると辛味だけでなくうまみも感じさせる、クセになる味
- 小さいうちは生でサラダやさっと湯通しして、大きくなったら高菜のように漬物でも
一番の特徴はやはり食味の良さですね。一度食べたら忘れられません(笑)。
特に、ご年配の方から人気があるように感じます。サラダに入れてそのままでももちろん、鍋の煮汁にさっとくぐらせて、しゃぶしゃぶのように食べても美味しいです。
また、家庭菜園では野菜を作りすぎて気づけば大きくなってた…なんてことが多々ありますが、このパーマグリーンは親が高菜だということもあり、大きくなっても漬物にすれば美味しくいただけます。家庭菜園にピッタリで、私も良く栽培しています。

常に畑にいて欲しい野菜の一つだね!
種まき


ポットで育苗する場合、まずは200欠のセルトレイを用意して1穴につき3粒ずつ蒔きましょう。その上に種が見えなくなるように土を被せ、水をたっぷりとやって完了です!

セルトレイと受け皿の間に新聞紙を敷くと、はみ出た根が傷みにくいからやってみて!
育苗

種まきから2週間でこんな感じです!他のアブラナ科と比べてパーマグリーンの発芽率はやや低い印象です…。精進が必要ですね!
本葉2~3枚になったら苗として十分な大きさですので、これで完了です!
土づくり

苗づくりと並行して土づくりをしておきましょう。
植え付けの1週間ほど前に以下の肥料を鋤きこみ、幅65cmの畝を立てます。その後、植え付けまでに幅95cmで5列穴の黒マルチを張っておきます。
- 堆肥 2kg/㎡
- 卵殻 200g/㎡
- 発酵有機肥料 200g/㎡
- ミネラル肥料 60g/㎡

時間があれば元肥を入れるだけでなく、「太陽熱養生処理」もしておこう!

太陽熱養生処理って何?

土づくりにおける1丁目1番地は「団粒構造の発達」です。いくら良い肥料をやったところで、それを根が吸収してくれなければ意味がありません。野菜たちにはのびのびと健康に育ってもらいたい。そのために、土づくりでは通気性や保水性、排水性をもたらす団粒構造を発達させましょう。その手法としてオススメなのは「太陽熱養生処理」です。
植え付け

予め張っておいた黒マルチの全ての穴に苗を植え付けていきます。セルトレイから苗を引き出す際には、根がかなりはみ出ているかと思いますので、できるだけ傷つけないように注意しましょう!

間引きはしないの?

間引きはしないよ。1穴に3株程度であれば問題なく成長してくれるし、やや密植気味にした方が野菜が硬くならない。手間もかけたくないしね!
植え付け後は根元を軽く押さえて水をたっぷりとあげ、速攻で防虫ネットをかけてください!あとは収穫まで見守るのみです。

害虫は苗を植え付けた直後からどこからともなくやって来ます。であれば、植え付けたら速攻で防虫ネットをかけてしまいましょう!害虫に見つからないうちに物理的に野菜を守れれば、殺虫剤を散布する必要はありません。金太郎流では「防虫ネットは種まきから収穫まで」が鉄則です!
生育過程
植え付けから2週間後の様子

種まきから2週間後でそれらしくなってきましたね。

この時点でベビーリーフとして収穫しても美味しいよ!

金太郎よ、早まるな…。
植え付けから1か月後の様子

植え付けから1か月ほどでこんな感じです。ここまで来ると、あっという間にグングンと成長していきます。

追肥はしないの?

パーマグリーンは栽培期間が短いから、元肥だけで一気に育て上げるよ。
水が不足したりストレスが加わると辛味が強くなる。適度な水やりを心掛けよう!
収穫!

種まきから1か月半ほどで収穫です!もう収穫できる大きさになってしまいました(笑)。野菜の成長力の強さと速さにはいつも感心させられます。

これで小松菜より一回りくらい小さいサイズだけど、目を離すとあっという間に大きくなる。ちょっと小さいかな、と感じるくらいから順次収穫しよう!

小さいうちは葉茎が柔らかいので、生のままサラダでそのまま召し上がってください!みずみずしい食感の中に、からし菜の爽やかな辛さと高菜の旨味が感じられます。大きくなったら鍋や漬物にすると良いですよ!
成長段階に応じた様々な食べ方で楽しみましょう~。
コメント