京野菜を代表する葉もの野菜といえば、”水菜”ですよね!
江戸時代前期にはすでに栽培されていた漬菜の一種で、畝の間に水を引き込んで栽培していたことから、京都では水菜と呼ばれていたそうです。
今回は、そんな水菜の有機・無農薬による栽培方法・育て方をご紹介します!
おすすめ品種
まずは品種選びです。金太郎がオススメするのは、タカヤマシード(タカヤマ交配)の「京だより」です!その特徴はこんな感じ。
- 食感にすぐれ、サラダ用、煮物、漬物など何でも利用可能
- 小株〜中株どりに適する早生系
- 葉は多数の欠刻があり、濃緑色を示す。葉軸は白く、曲がり少なく、草姿は極めて立性
私、野菜の中でも水菜が大好きでございます!白い葉軸は短めに、葉は少し長めに切って味噌汁をよそったお椀に浮かべる。これだけでいいんです。豆腐があれば緑・茶・白と3色でバランスが取れて尚良いですね。
熱々の味噌汁に水菜を浮かべると、食べる頃には少しですが熱が水菜にも伝わっていて、シャキシャキ感はもちろん残っているものの、少しくたっとなっている、あの感じがたまりません。なんか凄くそそられるんですよね。
サラダとして食べるのも大好きです。生で食べるなら小株〜中株にならないくらいで収穫するのがベストですね。このくらいの大きさで収穫できれば、筋感が全くなく、根本の部分も柔らかくて美味しくいただけますよ!むしろここが1番香りが良くて美味しいかもしれません。
京だよりの1番の特徴は、やはり上にまとめたポイントの3つ目ですね。
水菜にはやっぱり多数の欠刻が無いと!また、水菜の中では葉色が濃緑色で葉軸の白さとのコントラストも良いですね。
栽培してビックリするのが、立性の良さです。雨が降ってもべたっとなりません。収穫もしやすいですし、面積が限られている家庭菜園でも密集栽培がしやすいのが嬉しいです。
金太郎の水菜愛はこのくらいにしておいて、早速種を蒔いていきましょう!
種まき・苗づくり
金太郎は畑に蒔くのではなく、セルトレイで苗づくりをしてから畑に植え替えるのをオススメします。
ちなみに、種はこんな感じの赤色です。
200欠のセルトレイを用意して、1穴あたり3粒ずつ蒔きました。これで上から土を被せ、水をたっぷりとやって種まきは完了!
種まきから2週間後の様子
種まきから2週間でこんな感じです!
いやー、水菜は成長が早いです。もう水菜です!他のアブラナ科と比べても成長はかなり早い方だと思います。
苗としては十分な大きさになりましたので、これで苗づくりは完了です。
土づくり
苗づくりと並行して土づくりをしておきましょう。種まきの2週間ほど前に幅65cmの畝を立て、以下の肥料を鋤きこんでおきます。できれば太陽熱養生処理もしておくと良いでしょう。
- 堆肥2kg/㎡
- 卵殻200g/㎡
- 発酵有機肥料200g/㎡
- ミネラル類60g/㎡
水菜をはじめ、葉物野菜は栽培期間が短いため、追肥はしません。ですので、元肥はしっかりやります。
植え付け
あらかじめ土づくりをしておいた畝に、幅95cmで5列の95155黒マルチを張りました。ここに植え付けていきます。
植え付け完了!植え付け後はすぐに防虫ネットを被せ、収穫までそのままにしておきます。あとは暖かく見守るのみです。
生育過程
植え付けから2週間後の様子
植え付けから2週間でこんな感じです!分けつもかなり進み、葉の数はもう数えきれないほどです!
上から見るとこんな感じ。
収穫!
植え付けから3週間ほどで、もう収穫です!
葉物野菜は目を離すとあっという間に大きくなっています(笑)。この大きさで小株か、それより一回り大きいくらいでしょうか。草姿も大変良いです。まさに今が食べごろですね!
株元はこんな感じです。分けつもさらに進み、よく成長してくれました。
ここで食レポ
収穫したてを食べてみました!めちゃくちゃ美味しい。サラダにして生で食べてみましたが、筋っぽさは一切なく、やわらかくてシャッキシャキ。
若採りすると、この株元がまた美味いんですよ。ここまで美味しく頂きました。
ということで、水菜を栽培してみました!水菜はあっという間に大きくなってしまい、食べごろもすぐに過ぎてしまいます。筋っぽくなる前になるべく食べきれるようにしましょう!
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