家庭菜園をしていると、呼んでもないのにやって来るのが「害虫」…。愛情込めて育てた野菜が、気づいたら虫だらけ…なんて経験をした方も多いのではないでしょうか?
そこでオススメしたいのが「防虫ネット」!防虫ネットを上手く張れば、野菜たちを害虫から守ることができます!
そこで本記事では、防虫ネットの張り方について、家庭菜園初心者でも簡単にできる方法を写真付きで分かりやすく解説します。

この記事は、以下のような人におすすめ!
- 家庭菜園の害虫対策に困っている
- 防虫ネットの張り方を知りたい
- 防虫ネットの選び方を知りたい
この記事を読んで、防虫ネットを上手く張って害虫から野菜たちを守りましょう!
防虫ネットとは

防虫ネットは、害虫の侵入を防ぐための目合いが非常に細かいネットのこと。素材はポリエチレンなどの軽くて丈夫な素材で、野菜の上からトンネル状に覆って使います。
家庭菜園で防虫ネットを張るメリット2つ
防虫ネットを張るとどんなメリットがあるのでしょうか?順番に詳しく解説していきます。
①害虫を物理的に防ぐことができる

防虫ネットを張ると、害虫を物理的に防ぐことができます!
防虫ネットは網戸のようなもので、繊維が格子状に編み込まれています。当然、その目合いより大きい害虫は通過することが出来ず、大切な野菜たちを守ることができます。

防虫ネットを張っても、なぜか害虫にヤられてたりするんだけどね…。
②農薬の使用回数が減る(無農薬栽培も可)

防虫ネットを張ると、農薬の使用回数を減らすことができます!
①のとおり害虫の侵入を物理的に防ぐことができるため、殺虫剤を散布する回数を減らせます。あるいは散布せずとも収穫まで持っていけるケースもあります。
ただし、いくら防虫ネットとは言え、完璧に防ぎ切ることは中々難しいです。いざという時には、農薬に頼ることも考えておきましょう!
防虫ネットを張るために必要なもの
- 防虫ネット … 幅180cm×必要な長さ
- ダンポール … 長さ210cm×直径5.5mm×必要な本数
- ピン … 4つ/畝

幅65cmの畝を立てる前提で記載してるよ!
防虫ネットの選び方
防虫ネットの目合いには様々な種類があります。
以下の表は目合いごとに侵入を防げる害虫を表した表です。
全農「食と農のWEBマガジン|エプロン」 【表】害虫の種類と防虫ネット目合いの目安
このように、目合いが狭くなるほど侵入できる害虫は減っていきます。

それなら、めっちゃ目合いが細かい防虫ネットにすれば最強じゃん!

そんな上手い話は無いよ。
ただし、目合いを細かくし過ぎると風通しが悪くなり、病気が発生しやすくなってしまいます。
ある程度害虫を防ぎつつ風通しも確保できる、バランスの良い目合いが「0.6~0.8mm」。迷ったらこの範囲で選べばOK!
家庭菜園でオススメな防虫ネットはこちら!
オススメなのは、防虫効果と風通しを両立できる「目合い0.75mm」の防虫ネット。
畝幅を65cm程度にするなら、防虫ネットの横幅は1.8mあればOK!あとは必要な長さで選んでください。
長さ5m(目合い0.75mm、幅1.8m)
長さ10m(目合い0.75mm、幅1.8m)

防虫ネットを使い回していきたいので、うちの畑では畝幅を65cmで統一してるよ。ダンポールも1種類で良いし。
防虫ネットの張り方4ステップ
防虫ネットの張り方は以下のとおり。順番にご紹介していきます!
①ダンポールを設置する


まず、準備した畝の両端にダンポールをクロスさせるように差し込みます。

ダンポールは畝の肩から10cmほど空けます。


畝の間には約1m間隔でダンポールを差し込みます。
②ピンを設置する

準備した畝の四隅にピンを差し込みます。


ピンは①で設置したダンポールからさらに10cmほど外側とします。なお、このピンは防虫ネットを巻き付けるものなので、10cmほど地上に出しておきます。
③防虫ネットを被せる

防虫ネットを上から被せます。この時、ダンポールの頂点に防虫ネットの中央が来るように注意しましょう。


防虫ネットの四隅を②で設置したピンにグルグルと巻き付けて固定します。

巻き終わったら、ピンを地中にグッと差し込みます。
④防虫ネットの端を埋める

最後に、防虫ネットの端を土で埋めて完成!

端を足で押さえつけながら進めると、土をかけやすいです。隙間が空いていたりすると虫が入ってくる可能性があるので、しっかり埋めましょう!
まとめ
ここまで、防虫ネットの張り方をご紹介しました。
防虫ネットは目合いの非常に細かいネットのこと
防虫ネットを張ると、「害虫の侵入を物理的に防ぐ」「農薬の回数を減らす」というメリットがある
ダンポールやピンを使い、野菜の上からトンネル状に覆えばOK!
防虫ネットを張るのには一手間かかりますが、張る張らないで結果が全然違ってきます。せっかく家庭菜園で野菜を育てるなら、害虫対策をしっかりして良い収穫物を収穫しましょう!
ぜひ本記事を参考に防虫ネットを張ってみてください!