ホウレンソウの有機栽培・育て方

葉もの

秋冬に欠かせない葉もの野菜といえば、”ホウレンソウ”ですよね!特に冬は甘くて香りも良く、好きな人も多いのではないでしょうか。

ただし、ホウレンソウは葉物野菜の中でも鮮度が落ちやすいため、収穫してすぐ調理できる家庭菜園でぜひとも栽培したい野菜の一つです。

今回は、ホウレンソウの有機栽培・育て方をご紹介します!

 



ホウレンソウとは…?

基本データ

科目アカザ科
原産地中央アジア
連作障害あり(1~2年あける)
適正土壌酸度pH6.5~7.0
発芽適温15~20℃
生育適温15~20℃

ホウレンソウの原産地はイラン周辺の中央アジアと言われております。内陸性気候であることから、冷涼な環境を好み、過湿は嫌います。耐寒性は非常に強く、-10℃の低温にも耐えますが、25℃以上の高温になると生育不良を起こします。

酸性土壌は嫌うため、土づくりでは石灰を多めにまいてアルカリ性へ傾けましょう!

栽培時期

主に春まきと秋まきの2パターンがあります。冷涼な気候を好むので、どちらかと言えば秋まきの方が栽培しやすいですし、霜に当たるとより甘味が増して美味しくなりますよ!

くま吉
くま吉

ホウレンソウの旬は冬と言えそうだね。

おすすめ品種

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金太郎
金太郎

春まきにはこの品種!肉質は緻密で舌触りが良い暑さと湿気に強く、春まきでも栽培しやすい

金太郎
金太郎

秋まき用にはこの品種!アクが少なく甘味が強く出る。ベト病にも強く、丸粒で蒔きやすい

金太郎
金太郎

ちょっと珍しい赤軸ホウレンソウアクが少なくサラダに入れると彩りが出て良いよ。低温伸長性が優れていて、秋まきが最適



土づくり

苗づくりと並行して土づくりをしておきましょう。

植え付けの2週間ほど前に以下の肥料を鋤きこみ、幅65cmの畝を立てます。できれば太陽熱養生処理もしておくと良いでしょう。その後、植え付けまでに幅95cmで5列穴の黒マルチを張っておきます。

  • 堆肥 2kg/㎡
  • 卵殻 200g/㎡
  • 有機発酵肥料 200g/㎡
  • ミネラル肥料 100g/㎡
くま吉
くま吉

卵殻が多くない?

金太郎
金太郎

ホウレンソウの適正土壌酸度はpH6.5~7.0。酸性土壌に弱いので、石灰分を多めに施用してアルカリ性に傾ける

金太郎流!有機栽培のポイント

ホウレンソウは葉や茎を大きく伸ばしてカラダを大きくする栄養成長の段階で収穫する「葉ものタイプ」の野菜です。生育初期から一気に葉や茎を大きく丈夫に育てるため、元肥のアミノ酸と堆肥の水溶性炭水化物を効かせるとともに、予め太陽熱養生処理をしてミネラルが効きやすい環境を整えておきましょう!

種まき

ホウレンソウは全ての穴に3~4粒ずつ蒔いていきます。その後、土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりやって、すぐに防虫ネットをかけます

金太郎流!有機栽培のポイント
防虫ネット

害虫は発芽した直後からどこからともなくやって来ます。であれば、種を蒔いたらすぐに防虫ネットをかけてしまいましょう!害虫に見つからないうちに物理的に野菜を守れば、殺虫剤を散布する必要はありません。金太郎流では「防虫ネットは種まきから収穫まで」が鉄則です!

生育過程

種まきから1週間後の様子

種まきから1週間ほどで発芽します!発芽後はやや乾燥気味で管理しましょう。そうすることで、直根が水を求めて深く真っすぐ伸びていき、これから地上部を充実させるための土台を作ります

くま吉
くま吉

そういえば、間引きはしなくていいの?

金太郎
金太郎

1穴で3~4株育ててもみんな立派に育つから間引きしなくて大丈夫!種まき直後に防虫ネットを張ったでしょう?あれを外して間引きをしてまた張りなおすのは大変だし、そもそも間引きって身体的にかなり疲れる大変な作業だから、間引きしないのが金太郎流

 



収穫!

種まきから1か月ほどで収穫です!適温下で栽培できれば、1か月ほどで収穫できてしまいます。秋まきであれば、霜にあたると甘味がぐっと増しますよ。葉に厚みも出て食べ応え十分!葉も茎も美味しくいただきましょう~♪

 



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